菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

世間はいろいろ狭い。  『浮気のアリバイ作ります。』

2017年11月23日 00時00分39秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第977回は、『浮気のアリバイ作ります。』(2006)

 

 

原題は、『THE ALIBI』。

『アリバイ』 ですね。

アリバイは、現場不在(げんじょうふざい)の意味。犯罪等で被疑者・被告人が犯行に関わっていないことを推認させる間接事実のこと。 ラテン語のalius ibi(他の場所に)に由来。

 

 


上映時間: 90分
製作国: ニュージーランド/アメリカ

 

 

 

スタッフ。
監督: カート・マッティラ、マット・チェコウスキ
製作: エリック・フェイグ、パトリック・ワックスバーガー、ジェームズ・D・スターン、ポール・ヘラーマン
製作総指揮: ボブ・ヘイワード、デヴィッド・ギャレット、ジュリア・アイゼンマン、ダグラス・E・ハンセン
脚本: ノア・ホーリー
撮影: エンリケ・シャディアック
プロダクションデザイン: ジェリー・フレミング
衣装デザイン: クリストファー・ローレンス
編集: ジェームズ・ヘイグッド、エイミー・ダドルストン
音楽: アレクサンドル・デスプラ
音楽監修: アマンダ・シーア=デミ、バック・デイモン

 

 


出演。

スティーヴ・クーガン  (レイ)

レベッカ・ローミン  (ローラ) 

ジェームズ・ブローリン  (得意客ロバート・ハッチ)

シャロン・ローレンス (その妻ジュディス・ハッチ)

ジェームズ・マースデン  (その息子ウェンデル・ハッチ)

ジェイミー・キング  (浮気相手のヘザー)

ジョン・レグイザモ  (その恋人ハンニバル)

 サム・エリオット  (殺し屋のザ・モルモン)

セルマ・ブレア  (妻のアデル)

ヘンリー・ロリンズ  (ザ・モルモンの部下のプティ)

ジム・コービー・ウィリアムズ (ザ・モルモンの部下のボーボー)

デビ・メイザー  (ブライス刑事)

デビッド・フィグリオリ (ウォルシュ刑事)


デボラ・カーラ・アンガー (ホテルのフロントマンのドロシー) 

アラン・リッチ (クランプ氏) 

ハーシェル・ブリーフェルド (法医のキャム) 

ジュリー・オコンネル (浮気するビジネスマン)

 

 

 

 

物語。
浮気がばれないようにサポートする会社を経営するレイは、その忙しさから現場を離れるため、有能な新人を自分の助手として鍛え、後を継がせるつもりでいた。

そのために雇った助手のローラはこの仕事を軽蔑しつつも有能さを発揮する。

最大のお得意様ロバートから頼まれ、彼の息子ウェンデルのサポートもするはめになる。

レイはウェンデルのアリバイ作りに彼のサンフランシスコへと出張の代理を務めることになる。
だが、その浮気でウェンデルは会社史上最大のトラブルを引き起こしてしまう。

 

 

 

 


浮気アリバイ工作のプロが男と女の欲望の渦に巻き込まれていくサスペンスコメディ。

浮気のアリバイ作りをサポートする会社を描く架空お仕事コメディが、その業務からトラブルに巻き込まれてサスペンスが展開する。

 

アメリカのテレビドラマで活躍しているノア・ホーリーの脚本(『BONES』、『FARGO/ファーゴ』、『レギオン』ほか) なので、ドラマの第一話という感触。置いていかれかねない素早い展開で物語を進めていく。

数分ごとに謎を少しずつ出し、そのヒントをチラ見せしながら、目の前の出来事で引っ張っていく技は感心させられます。

なにしろ、ちょうど半分あたりで、巧みに、<ここまでのあらすじ>まで入れてくるんだもの。

ただ監督コンビがちょいとリズムが先走っている感じも。

もうちょっと人物にのっからないと映画の乗り心地が悪くなてしまう。この揺れも嫌いじゃないけど。

 

 

宣伝で強調している浮気隠しの会社のネタは早々に背景になってしまいます。

まぁ、浮気をごまかす話だと観客の同意を得づらいと判断したのでしょうね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

ザ・モルモンが探す詐欺師のジャック・マカデンこそがレイの正体。

レイの本名で、ジャックは詐欺のでかい仕事の成功で命を狙われている上、警察にも追われている。

レイはジャックを葬りたい。

そのために、法医のキャムに身代わりになる死体を頼んでいた。

ジャックを葬り、レイも仕事から引退する準備も進めていた。そこにローラが現れ、恋に落ちた。

殺人が起こり、レイ自身も命を狙われ、警察に追われる羽目に。

そこで、二つの計画を同時に進めることを思いつく。

殺し屋も雇い、ジャックとして自分を殺させ、用意した死体に入れ替わる。

(ここがあまりうまくいってない。監視カメラにジャックのふりをした自分を残す必要があったのだろうし、混乱の中でうやむやにする狙いがあったのだろうが。誰かに会ったら計画が失敗に終わりかねないし、殺し屋に芝居させるのもリスクが大きい。映画的に彼が行かなければ主役不在になってしまうからに過ぎない。外で見ていて、どうしても自分が行かねばならない状況なりを作れたら、この映画は跳ねていたと思われる。計画が先だってしまって、主役の面白味が減っているのだ)

 

計画実行までは、登場人物の多さをうまくさばいていて、面白い。

最後の計画は半分おまけになってしまったのが残念。

 

 

 

 

この浮気のアリバイ作りをする会社をコメディにして、一本作れそうな気もする。

恋に落とす仕事の話は『最後の恋のはじめ方』(2005)、『シラノ恋愛操作団』(2010)などがあります。

 

 

 

 

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