菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

物語に新鮮かつ真実味を与える。 『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』

2022年04月15日 00時00分46秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2036回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 


キャスティング・ディレクター 

              ハリウッドの顔を変えた女性

 

 

 

アメリカを股にかけ活躍し続けた革新的キャスティングの先駆者マリオン・ドハティを照らすドキュメンタリー。

豪華な俳優陣監督陣をはじめとする映画人が登場し、彼女の逸話を語る。

ジェームズ・ディーンなどとの仕事など、伝説的な故人のエピソードもたっぷり。

 

監督は、トム・ドナヒュー。
さまざま作品のプロデューサーおよび編集者として知られ、15作以上のドキュメンタリーを監督している。

 

 

内容。

戦後テレビが台頭し始めた頃、それまでのスタジオ・システムとは一線を画した革新的な配役方法を生み出し、ハリウッドにおけるキャスティングの役割を高みへと押し上げた伝説のキャスティング・ディレクター、マリオン・ドハティの偉大な功績を照らしていく。
キャスティングという知られざる職業の具体的な仕事内容、さらには彼女が関わった数々の名作や大物俳優たちにまつわる驚きの秘話を、本人へのインタビューに加え、彼女のアシスタントだった現在活躍するキャスティングディレクターたちともう一人の伝説のキャスティング・ディレクターのリン・スタルマスターに加え、錚々たる映画人たちの証言を通して明らかにしていく。

 

 


出演。

マリオン・ドハティ

リン・スタルマスター
ジュリエット・テイラー
ローラ・ケネディ
デボラ・アクィラ
ロンナ・クロス

テイラー・ハックフォード
ノーマン・ジュイソン
マーティン・スコセッシ
リチャード・ドナー
ジョン・セイルズ
ピーター・ボグダノヴィッチ
ジェリー・シャッツバーグ
アーサー・ヒラー
ウディ・アレン
デヴィッド・V・ピッカー
トニー・ビル
ポール・ハギス

ロバート・レッドフォード
アル・パチーノ
ロバート・デ・ニーロ
ダスティン・ホフマン
クリント・イーストウッド
ダニー・グローヴァー
ジョン・ヴォイト
グレン・クローズ
ジェフ・ブリッジス
ジョン・リスゴー
メル・ギブソン
ジョン・トラヴォルタ
ベット・ミドラー
ロバート・デュヴァル
ジェームズ・カーン
ダイアン・レイン
シビル・シェパード
エド・アズナー
バック・ヘンリー

 

 

 

スタッフ。

製作:トム・ドナヒュー、ケイト・レイシー、イラン・アルボレダ、ジョアンナ・コーバート

撮影:ピーター・ボルト
編集:ジル・シュヴァイツァー
音楽:リー・ロバーツ

 

 

『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』を鑑賞。
アメリカを股にかけ活躍し続けた革新的配役監督の先駆者マリオン・ドハティを照らすドキュメンタリー。
豪華な俳優陣監督陣をはじめとする映画人が登場し、彼女の逸話を語る。
役者こそ見るべき内容。
グレン・クローズやジョン・リスゴーが役を勝ち取った逸話、ロバート・レッドフォードが役への考え方を変えた話、初めてのTVドラマや映画で失敗したジョン・ヴォイトやジェフ・ブリッジスの克服やアル・パチーノ対ロバート・デ・ニーロのオーディションの顛末、ダニー・クローバーが『リーサル・ウェポン』起用の秘話などがばんばん出てくる。
いかに、画面を新鮮にするのか、その個性を役に生かすのかについて、芝居で物語を語るヒントが盛沢山ですぜ。
ジェームズ・ディーンなどとの仕事など、伝説的な故人のエピソードもたっぷり。
監督は、トム・ドナヒュー。さまざま作品のプロデューサーおよび編集者として知られ、15作以上のドキュメンタリーを監督しているだけあって、その語りは洒脱で、多くのテーマを混ぜながら、一本の軸を通していく。それは、原題にも明確に表されている。映画はまず『CASTING DIRECTOR』と出て、『CASTING BY』と変わるのだ。邦題は理想の方で題にするしかなかったのだろうが、邦画の現状はどうだろうかと思いを巡らさずにはいられない。
これは、ある意味、教育的な視点にも通じる。いかに人の資質を信じるか。
凄まじい数のインタビューに、マリオン・ドハティの人柄を感じさせる。配役との仕事の難しさと重要性も。
マリオンの仕事が現在にどうなってるかも描くので、その仕事の現状への視点には現代社会の有り様も映る。
女性の伝説である東のマリオンに、男性の伝説で西のリン・スタルマスターの配置のバランス感覚もよい。
女性的な視点の価値もあり、現代性もしっかり。
文章解説も入れ、90分以内でさくっと見せ切る。
自分の人を見る目も変える役作。

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『CASTING BY』。
『配役担当は』。

 

2012年の作品。

 

製作国:アメリカ
上映時間:89分

製作:HBO

配給:テレビマンユニオン

 

 

 

キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』感想(ネタバレ)…マリオン・ドハティの名を残す | シネマンドレイク:映画感想&レビュー

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