菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

愛は意外な形でやってくる。 『エレクトリック・ドリーム』

2017年12月09日 00時00分47秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第982回は、『エレクトリック・ドリーム』(1984)

 


原題も、『ELECTRIC DREAMS』。

『電気的な夢』 ですね。

 

 


上映時間: 96分
製作国: イギリス/アメリカ

 

 

スタッフ。

監督: スティーヴ・バロン
製作: ラスティ・レモランデ、ラリー・ドヴェイ
製作総指揮: リチャード・ブランソン
脚本: ラスティ・レモランデ
撮影: アレックス・トムソン
音楽: ジョルジオ・モロダー

 

 


出演。

レニー・フォン・ドーレン  (マイルズ)
ヴァージニア・マドセン  (マデリーン)
マックスウェル・コールフィールド  (ビル)
バッド・コート  (“エドガー”)

ドン・フェロウズ  (ライリー)
アラン・ポロンスキー  (フランク)
ウェンディ・ミラー  (コンピューター・ガール)
ハリー・ラビノウィッツ  (指揮者)

 

 

 

物語。

コンピューターが僕の愛するデータを盗んだ! !

建築会社に勤める設計家のマイルズは、要領の悪さや冴えない言動から、会社での信用はいまいち高くない。その上、運悪く遅刻が続いてしまい、スケジュールをコンピューターで管理するといいと同僚に勧められる。

購入した最新型のデスクトップ型パソコンは、家電の管理に、セキュリティ、設計データの処理まで出来る万能型。

四苦八苦しながら、なんとか、セッティングをしているとまた遅刻しかねない事態に。飛び出したところちょうど、上の階に引っ越してきた美人チェリスト、マデリーンに出くわし、一目惚れ、足を止めて話し込んでしまう。

パソコンをどうにかネットにつないで、会社のデータを引き出そうとしたとき、設定ミスでオーバーロードを起こしてしまう。

煙を拭き出したパソコンにシャンパンをこぼしてしまうと、突然このパソコンが奇妙な動きをし始める。

パソコンが人格をもってしまったのだ。

しかも、どうやら、この生きるパソコンはマデリーンに惹かれているようで・・・。

 

 

 

思考と感情を持ったパソコンが巻き起こす騒動を軸に、さえない青年と美人チェリストの恋をさわやかに描いたロマンティック・ファンタジー。

 

リチャード・ブランソンが経営するヴァージン・レコードが映画製作のために設立したヴァージン・ピクチャーズ第一回作品。監督はミュージック・ビデオ界出身で、これが第一作に なるスティーブ・バロン。音楽はジョルジオ・モロダーが担当。全編にヴァージン・レコード専属のボーイ・ジョージとカルチャー・クラブ、ヘヴン17らの歌が流れる。

 

 

 

コンピュータが自我を持つネタはいくつも作られているが、恋をするというのは少ない。

『ときめきサイエンス』とか『her/世界でひとつの彼女』がある。

しかも、孤独を感じるコンピューターは映画では珍しい。

ラブコメからホラー間でジャンルを渡る、ミクスチャー要素が楽しい。

音楽のセンスが抜群で、80年代的でありながら古びていない。

下っ端建築家としての仕事の面をもうちょっと描いて欲しかったかな。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

ラストの、世界中に自分を歌を聞かせるのは、『バーチャル・ウォーズ』のエンディングっぽい。

この世界中に聴かせるネタの中でもかなり上手い。

 

 

通風孔の中を通るカメラワークは今もよく使われるが、そのハシリじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月7日(木)のつぶやき | トップ | 12月8日(金)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俺は好きなんだよ!」カテゴリの最新記事