菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

黒い告白。  『ミスター・ソウルマン』

2010年04月14日 00時00分40秒 | 俺は好きなんだよ!
【俺は好きなんだよ】第211回は、『ミスター・ソウルマン』(1986)
 
 
原題は『SOUL MAN』。
『R&Bマン』じゃ、足りない。


スタッフ。
監督:スティーヴ・マイナー
製作:スティーヴ・ティッシュ
脚本:キャロル・ブラック
撮影:ジェフリー・ジャー
音楽:トム・スコット
 
 
出演。
C・トーマス・ハウエル
アリー・グロス
レイ・ドーン・チョン
ジェームズ・アール・ジョーンズ
メロラ・ハーディン
レスリー・ニールセン
ジェームズ・B・シッキング
マックス・ライト
ジェフ・アルトマン
ジュリア・ルイス=ドレイファス
ロン・レーガン
ウォーリー・ウォード
マリー・チータム


物語。
マークは、経済的に何一つ不自由のない学生で、友人ゴードンと共に、ハーバード大学法学部に合格、将来へのパスポートも入手した。が、世の中そう甘くはない。
マークの両親が、マークの進学に関する金銭的援助はいっさいしないと言い出したのだ。
進学のための必要金額は5万3000ドル。
マークは、何とか稼ごうといろいろ試みるが、どれも失敗。
ついに、ロス出身の黒人学生のみに適用される奨学金制度に飛びついた。
そして、その日から、黒人マークが誕生。
スーパー陽焼け薬を使っての変身だ。大学ではマークを黒人とみなし、マークのアパートのオーナーであるダンバーは何か理由をつけて、黒人マークを追い出そうとしていた。
ダンバーの娘ホイットニーは、黒人ということでマークに迫る。



軽いコメディにも、人種問題のテーマが潜ませてあって、ここらへんがあちらのコメディの笑いの日常性がある。
重いこともコメディというコーティングですんなりと受け入れられるのです。

こういう方法論は、実は日常にも応用できます。
そうやって重苦しい世界に風を入れる。
気楽な娯楽の力の一つ。


現代的に言えば、黒人版『アバター』ともいえるかしら。
まぁ、相手自身になることで、初めて理解出来ることは多い。

映画ってのは、そういう新しい視点がないとね。



まぁ、そうは言いましたが、そういうことを気負って見る必要がないのがよい黒人系の音楽のノリも楽しいコメディですぜ。








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