菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

丘の上の冷静と森の中の情熱

2010年04月15日 00時00分33秒 | 映画のあれこれ
最近グッときた言葉。


映画監督・前田陽一が助監督に言ったこと。


「そんなに走り回る必要は無い。カメラの後ろにいればいい。
そうすれば、やることはおのずと見えてくる」




そうなのよね、助監督の2番目3番目は撮影現場の最前線で動くので、どうしても近眼になりがちで、人の言葉に右往左往しがち。
しかも、とりあえず走っとけとか、教わったりするから、タチが悪い。

おいらは自分の部下には、「ゆっくり走れ」ということにしている。
頭と体は同時に鍛えないと意味がないからね。
文化のお仕事しているのに、運動にされちゃたまらんのです。
人を道具のように扱うのは好まないので。


「岡目八目」なんて言葉もあるように、当事者には見えないこともあります。

耳にビートルズの『フール・オン・ザ・ヒル』が聴こえてくる。



でもね、その当事者だからこそ見える景色には、熱がある。
そういうこともある。
近眼だからこそ、突っ走れる強さもある。
「恋は盲目」なんて言葉もあるように。
まぁ、見えないと走れないから、「恋はド近眼」くらいの視力はあって、眼鏡をしたりする。
で、見えてるものだから、盲目だと指摘する周りからの言葉は届きづらい。



丘の上の冷静と森の中の情熱。
情熱と冷静が混ざり合って、いい温度。
ああ、いい湯だな。
温度は、美味しい料理にとって、けっこう重要。



ああ、当事者と傍観者がうまく協力できたらいいのに。
うまく使っている方も多いみたいですけどね。
 
 
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