Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

孤独の科学

2010-07-07 22:18:13 | 


副書名  :人はなぜ寂しくなるのか                                               
著者名  :ジョン・T.カシオポ/著 , ウィリアム・パトリック/著 , 柴田裕之/訳 
出版者  :河出書房新社                                                         
出版年  :2010.1


要旨(BOOK):その孤独感には理由がある!脳と心のしくみから、遺伝と環境、進化のプロセス、病との関係、社会・経済的背景まで…「つながり」を求める動物としての人間―第一人者がさまざまな角度からその本性に迫る。


急いで行きたければ、独りで行くといい。遠くまで行きたければ、いっしょに行くことだ。
-アフリカのことわざ


人間は生まれつき社会的な生きものです。
アフリカの平原でサーベルタイガーなどの脅威に対して、唯一取ることのできた対策 集団化 
これを究極的に進化させることにより人間は地上の王者となりましたが...

現代のように、もはや猛獣に襲われることはほとんど無くなり、別に集団でいなくても安全な状況なのに、ちょっと集団から外れて孤独を感じた場合...

私達が依存している神経回路網は、何百年も前に私達の先祖が直面したストレス要員に対応するために進化したので、人間の体は依然としてまるで命がけで戦っているような生理的反応を示してしまい、興奮性化学物質がひっきりなしに分泌されます。

さらに孤立感にまつわる常道を自己調節する能力が損なわれ、細胞レベルでは、さまざまなストレス要因に対する抵抗力を弱め、睡眠のような治癒・回復機能の働きが阻害され...

疾病や若年死の危険因子として、社会的孤立は高血圧や肥満、運動不足、喫煙に匹敵するそうです。

現代人が孤独感のせいでさらされるストレス要因と昔ながらの生理機能のミスマッチが起きるのです...


では

適切な社会的つながりを築き、孤独感を和らげるにはどうすればよいか?

自転車の集団走行は効果的だそうです♪

ほかの人に動きに合わせ、予測し、順応し、反応し、快適なペースで進める。
互いに共鳴し、交代で先頭を走って、風をきって進んでいく。
言葉を交わす必要はない。
肩の力を抜き、注意深くしていれば、ほかの人の動きに合わせられる。


身体の触れ合い♪

抱きしめたり、背中をさすったりしてつながりを身体的に表すと、その部分のオキシトシン値が高まる。アカンボウが乳を吸うとき、その刺激がオキシトシン値を高め、それによって乳の出が良くなる。
下垂体から生じるオキシトシンは社会的なつながりのマスター化学物質で、民話で耳にする媚薬に近い。


食べること♪

消化器系の内側は進化の歴史をたどると、もとは皮膚と同じなので、食べることが一種の内面からのマッサージとなってオキシトシンの放出を促すので、食べることにより腹だけでなく心も多少は満たされる。




でも

ロードレースの集団走行はなんか殺気立ってますが...





最新の画像もっと見る

コメントを投稿