Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

遥かなる未踏峰

2011-03-24 21:02:52 | 

書名   :遥かなる未踏峰 上下巻

原書名  :Paths of glory

著者名  :ジェフリー・アーチャー/〔著〕 , 戸田裕之/訳

出版者  :新潮社

要旨(BOOK):世界最高峰への初登頂はいったい誰が、いつ成し遂げたのか?

エヴェレストに挑み「なぜ登るのか?」と訊ねられ「そこに山があるからだ」と答えた悲劇の登山家ジョージ・マロリー。

彼は頂上にたどり着くことができたのか?

いまでも多くの謎に包まれている彼の最期―愛妻家としても知られる山男が残した手がかりとは…。

稀代の英雄の挫折と栄光に巨匠が迫る、山岳小説の白眉。

 

 

世界最高峰 エベレストの頂上に初めて立ったのはエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ (登頂日1953年5月29日)となっています。

 

しかし その30年以上前の 1924年6月8日 に、もしかしたらエベレスト山頂に立っていたのかもしれないのが、この本の主人公 ジョージ・マロリー です。

イギリス王立地理学会が国の威信を掛けて送り込んだ当時世界最強といわれたクライマー。

あの有名なセリフ ”そこに山があるからだ (Because it is there)” でも有名ですね。

 

エベレストに初登頂したのはだれか?

 

その謎に対する仮説を自身も波乱万丈な人生を送っている名手ジェフリー・アーチャーがみごとに描いています。

山岳シーンの鬼気迫る描写はすばらしいですが、愛妻ルースとのロマンスもなかなかです。

 

 

 

私がマロリーを知ったのは夢枕獏さんの ”神々の山嶺 (1997)” を読んだときです。

マロリーが持っていたものと同型の古いカメラがカトマンズで発見されるところから始まるミステリー的な山岳小説ですが、ヒラリーの30年も前にエベレストに挑んだマロリーの謎めいた遭難に、すごくドキドキしました。

 

 

書名   :神々の山嶺(いただき)

著者名  :夢枕獏/著

要旨(BOOK):カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。

そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。

カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。

羽生がカトマンドゥで目指すものは?柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典。

 

 

ところが !

なんと この本を読んだ直後の 1999年5月1日にマロリーの遺体がエベレストで発見されるというニュースがあり、度肝を抜かれました。

そのドキュメント本がこれです。

 

 

書名   :そして謎は残った

原書名  :Ghosts of Everest

著者名  :ヨッヘン・ヘムレブ/著 , ラリー・A.ジョンソン/著 , エリック・R.サイモンスン/著 , 海津正彦/訳 , 高津幸枝/訳

出版年  :1999.12

要旨(BOOK):エヴェレスト山頂近くで消息を絶った2人の登山家の行方を求めて。

はたしてマロリーは登頂に成功したのか?75年ぶりに遺体発見に成功した米捜索隊が綴った独占手記。衝撃の新事実・写真満載。

 

 

真実ははたして、どうなのか?

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (LiLiSuke)
2011-03-25 22:39:30
この手の本、わたしも大好き。
わたしの場合…
「神々の山嶺」
 ↓
「空へ Into Thin Air」
 ↓
「デス・ゾーン 8848m」
という経緯で読み進んでます。

原書名で行けばいいのに…「そして謎は残った」…なんか表題からして、結論が分かっちゃってますが、今度読んでみたいです。
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Unknown (YAYA)
2011-03-26 18:19:08
LiLiSukeさん
そうなんですよ。
あの表題は、私もなんか良くないような気がします。
でも遺品とかいろいろ紹介されてて、けっこう良いです。
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