入り口でボーゼンとしていても、しょうがないのでジャブジャブと踏み込む。
幸い少し進むと水は無くなった。
ついでに道も無くなった。
最近の大雨で道がわかり難くなったのだと思い、地形とコンパスであたりをつけて進む。
1時間後 沢のどん詰まり。
2時間後 崖っぷちの笹薮。
迷いましたね、これは。
だいぶ前から、なんとなく分かってはいたけどね。
でも山の頂上に向かって進んでいたので、登山口の方向はなんとか把握できていた。
あきらめて引き返す。
1時間かけて、振り出しにもどる。
合計3時間のロス...
初日から、これでは先が思いやられる。
気を取り直して、30分ほど離れたところにある別ルートの登山口に向かう。
おお!ちゃんとした道だ。
さっきまでの沢や藪とは大違い。
最初からこっちにしていれば、今頃はもう頂上なのに...
登っていると雨がやんできた。
焼岳の頂上が見えてくる。
焼岳は北アルプスで唯一の活火山である。
頂上付近には有毒ガスが噴出しており、剣が峰である南峰へは危険なのでいけない。
14時頃にやっと北峰につく。
でもガスっているのでエメラルドグリーンの美しい火山湖は見えない。
ついでにすぐ横の黄色い小山からもガスが噴出している。
逃げ出すように下山する。
予定では翌日に登る笠ヶ岳近くのキャンプ場まで進むはずだったが、時間も気力もなかったので、道途中の焼岳小屋に泊まることとした。