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Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

人間と人間性の進化的起源

2007-06-04 21:56:10 | 猿系のいろいろ
日曜日は東京大学で京都大学霊長類研究所の東京シンポジウム

3週連続の多摩川越え
片道約50kmの道のりをケルビム・フィクシーでGO

先週同様に日曜日の東京は道が空いてて走りやすい。
会場2時間前に到着。
おなかが空いたので校内のスターバックスへ。

本日のコーヒーはタンザニアの豆
ナイスなマッチングに気分が盛り上がる。


弥生講堂は300席の施設であるがほぼ満席。
秋田のような遠方からこられた人もいたらしい。

学生と一般人が半々くらい?
学生は女性が多いような。
年配の人は意外にすくない。

シンポジウムの内容は前回の記事にあるように、実に多種多様。

今まで本を読むことでしか得られなかった知見を第一線の研究者の方々から直接プレゼンを聞けたのは、実に有意義。

最新のワークについてもビデオや画像で詳しく紹介された。
リアルタイムの情報は実に貴重。

YAYA的には松沢博士のアイ・プロジェクトとペーボ博士のFOXp2ゲノムの解析が興味深かった。

ただし内容はちょっと難しく(特にペーボ博士やドゥバール博士のプレゼンは英語だった!)、咀嚼するにはもっと勉強が必要。

次回も参加できるといいな。



京都大学霊長類研究所・東京シンポジウム2007

2007-06-02 17:43:13 | 猿系のいろいろ
明日はイベント盛りだくさん

自転車関係では6月王滝セルフディスカバリーや富士ヒルクライムがある。


YAYAは東京大学に行きます。

年に1回ある京都大学霊長類研究所の東京シンポジウム。

去年は9月王滝と同じ日だった。
今年は他の予定が無くてラッキー!
さらに今回は京都大学霊長類研究所創立40周年記念事業ということで、すさまじくハイパー・ゴージャスな内容!

この講演項目を見ると驚愕する!


松沢哲郎(京都大学霊長類研究所)
人間とチンパンジーの子育ての比較:人間は「子どもたち」をみんなで育てる

山極寿一(京都大学理学研究科動物学専攻人類進化論講座)
人間の社会性はどう進化したか:類人猿のフィールドワークから

諏訪元(東京大学総合研究博物館)
化石からみた人類と人間性の起源

フランス・ドゥバール博士(アメリカ合衆国、エモリー大学)
人間以外の動物にみられる「共感」について

スバンテ・ペーボ博士(ドイツ、マックスプランク進化人類学研究所)
霊長類学からみた人間の由来:比較ゲノム解析から



この豪華な内容でなんと入場無料、登録不要!

日時:6月3日、日曜日、午後2時より5時半まで。
場所:東京大学・弥生講堂一条ホール

詳しくはこのHPで!
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/index-j.html












霊長類最速の秘密

2007-05-30 21:56:01 | 猿系のいろいろ

霊長類世界最速はパタスモンキー

最高速度60km/h
100mにすると6秒ちょい

他の霊長類とはレベルが数段違う。
ヒトも平地に対応した進化をしたものの、100mで10秒切るのがやっと
この違いは圧倒的だ

なぜ、こんな速度が可能なのか?


身長はオスで62cm、メスで49cmと小柄だが、手足がとても長い。

また踵から先の足の部分も長い。
さらに後肢の踵を上げて走る。
この結果ストライドは非常に長い。

肢にしてもヒザ上よりもヒザ下の方が長い。
体幹から遠いところに位置する軽い骨が長くなることは筋肉への負担を減らすことになるから歩行に適しているらしい。

これはヒトにも言えることで、自転車や陸上で活躍する選手のヒザ下の長さはかなり長い。

パタスモンキーのような体型だったら、きっと自転車もいなずまのように駆け巡ることができるのだろう。



霊長類最速

2007-05-29 22:18:26 | 猿系のいろいろ




我ら霊長類で世界最速は?

それは、ぶっちぎりでパタスモンキー(Erythrocebus patas)

アフリカのサバンナを時速60kmに近い速度で走ることができる。
スマートな体躯にすらりと伸びた長い手足が美しい。


パタスについては知っていたが、いままで情報は少なかった。
霊長類関係の本はチンパンジーなど類人猿;Apeのものばかりで猿;Monkeyの本は以外に少ない。
ところが最近”サバンナを駆けるサル”という題名の本が出版された!

いままで謎だった最速サルの生態がいま明らかになる!


しかし時速60kmで走るって、どんな感じなのだろう?

ロードレーサーだとなんとかだせる速度だけど、自らの足だけで出すのは、また別物だろう。

きっと陶酔するような速度感...










戦争をくぐりぬけた おさるのジョージ

2007-05-16 21:17:02 | 猿系のいろいろ





昨日は “ムー最新号のUMA特集にはちょっとがっかりだよ” と書いたけど、今号のメイン特集は“魔術師ヒットラーの復活”

ヒットラーといえばチンパンジーのジョージを主人公とした絵本“ひとまね子ザル”(または“おさるのジョージ”)シリーズの作者であるH・A・レイとちょっと関係がある。

H・A・レイはドイツ生まれ(1906年)のユダヤ人で、第2次世界大戦初期にパリに住んでいた。
かなり危険な状況。

そして1940年にドイツ軍がとうとうフランスに侵攻してきた。
逃げなくては!
ポルトガルのリスボンまでいけばアメリカにいける。
しかし交通はすでに機能停止状態。

そこで自転車によりパリを脱出した。
しかも自分で組んだ自転車で!

このときの脱出行が絵本になっている。



戦争をくぐりぬけた おさるのジョージ

作者レイ夫妻の長い旅

岩波書店




Y染色体 M168

2007-05-12 20:26:46 | 猿系のいろいろ
先回の記事で子孫を残せる雄の嗜好について書いたけど、子孫を残すのはなかなか大変そうだ。


ミトコンドリア・イブという女性がちょっと昔に話題になった。
15万年前にアフリカにいたとされる世界中の全てのヒトの祖祖・・・祖母様。
彼女と同時期にいた他の女性達のミトコンドリアのDNAは滅び、ただ一人の女性のDNAだけが生き延びた。
当時ホモサピエンスは約20万人いたらしいから、1/100000の確率。

では男達のDNAは?

ミトコンドリアのDNAは母親からのみ子供に伝えられる。
だからミトコンドリアからは父親の系譜はわからない。

父親系ならY染色体DNA。
父親から息子にのみ伝えられる。
ミトコンドリアに比べるとY染色体の解析は難しかったけど、技術の進歩でこれが可能になった。

世界中から集められたDNAのデータを解析された結果、今まで謎だった父親系の系譜がわかってきた。

ミトコンドリア・イブと同様に全てのヒトの祖祖・・・祖父様もただ一人の男に行き着いた。
彼をアダムとよぶ。
アダムもイブと同じくアフリカにいたらしいけど、生きていたのが約6万年前とイブとはだいぶ差がある。
イブから約9万年もの長い間にどれだけ男が増えていたかはわからないけど、アダムが持っていたY染色体以外の系譜はもう無い。

彼の子孫はその後もしばらくアフリカに暮らしていたが、しばらくするとアフリカより旅たつもの達がでてきた。
”出アフリカ”である。

どれだけの男達がアフリカを旅立ったのかはわからない。
数千年の間にわたる彼らの数は、けっして少なくはないだろう。
しかし今アフリカ人以外の数十億の男性のY染色体は約5万年前に存在した、ただ一人の男性にその起源を持つ。

その男のY染色体の系統はM168と呼ばれる。
彼はアフリカ以外の全ての地域の男たちの唯一の祖祖・・・祖父様。
アフリカを旅立った他の男のY染色体は今はもう残っていない。

我らホモサピエンスの20万年の歴史において、どれだけの男性がいたのかは分からない。
しかし子孫を長きにわたり途絶えることなく、伝えていけた男性は本当にすくない。




元ネタ本

書名   :アダムの旅
副書名  :Y染色体がたどった大いなる旅路
著者名  :スペンサー・ウェルズ/著
出版者  :バジリコ



ちょこっと性的二型

2007-05-09 21:36:56 | 猿系のいろいろ


性的二型

同じ種で雄と雌の体の大きさに違いがあること。

進化理論によると雄が雌に接近する権利を得るために戦わなくてはならない場合、雄は同種の雌より体が大きくなる傾向がある。

類人猿でいえばゴリラやオランウータンの雄の体重は雌の2倍くらいある。
かれらは一夫多妻なハーレムをもつ。
大きく強い雄は多くの雌を配偶者とできる。
一人の配偶者では満足しない。

反面、同じ類人猿でもテナガザル(画像)は雄と雌の大きさはいっしょ。
そして雄は一頭しか配偶者をもたないし、かつ浮気することなく、ずっとその雌といっしょにいる。



ヒトの雄は平均して約1.2倍雌より大きい。
ちょこっと性的二型。

愛する配偶者がいても、ちょこっと他の女性がきになる。

約400万年前のヒトのご先祖様に近いアウストロピテクスの雄は雌の2倍の体。
400万年かけヒトの雄は心を入れかえて、なんとか1.2倍までがんばった。

でもテナガザルのレベルになるには後100万年かかる計算だ。


最近の暑さで町ゆく女性の衣替えがまぶしいデンジャラスな季節。
テナガザルになりきれない、そんな時はユー・チューブでFHM High Street Honey のプロモーション・ビデオがお勧め。

Divinylsの名曲I Touch Myself やロッド・スチュアートのDO YA THINK I'M SEXY? などのトランス・バージョンが実にすばらしい!

GIRLS OF FHM - DO YA THINK I'M SEXY?
http://www.youtube.com/watch?v=OgaobkLMjvc

fhm high street honeys - i touch myself
http://www.youtube.com/watch?v=WDxTBNlPHAo


見るとマフェトン理論による心拍トレーニングもついでにできてしまうというおまけつき。





緑の日のゴリラの森

2007-05-04 21:17:48 | 猿系のいろいろ




緑の日の上野動物園は入園無料 (通常は大人600円)

あたらしくやってきたゴリラのナナちゃん(♀)にゴリラの森で会えるようになったのでいってきた。

しかしGW真っ最中。

すごい人!

かってこんなに人の多い上野動物園の経験はない。

上野駅では”帰りの切符を買うのに30分かかります!”といっている。
パンダ舎の前では係りの人が”1時間待ちです!”といっている。
おそろいのジャンパーを着た迷子スタッフが何十人もいる!

人の肩越しにやっとゴリラが見えた。
ナナちゃんかどうかなどはまったく分からない。

しかも疲れているのかいきなりゲ○...

人にもまれて右往左往していると閉園時間がすぐそこ。
サル園にいくと、既にみなさん寝室に戻っていた。

結局 ゴリラとスローロリスとニホンザルとしか会えなかった...

疲れた。


京都大学霊長類研究所 創立40周年記念事業

2007-04-27 22:06:09 | 猿系のいろいろ




京都大学霊長類研究所 創立40周年記念事業として講演会・公開講座が開催される。

http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/index-j.html

主催:京都大学霊長類研究所
日時:6月1日(金)、2日(土)
場所:京都市左京区吉田本町 京都大学本部時計台記念館(参加費無料)

公開講座は毎年開催されているが、今回は40周年として、とても豪華な内容だ!

目玉は外国からの記念招待講演!

「霊長類学からみた人間の由来:比較ゲノム解析から」
スバンテ・ペーボ博士(ドイツ、マックスプランク進化人類学研究所)

「動物にみられる「共感」について」
フランス・ドゥバール博士(アメリカ合衆国、エモリー大学)

この二人の講演はサル好きなら絶対のがしてはならない!

特にフランス・ドゥバール博士は”チンパンジーの政治学”の著者であり、チンパンジーの研究では世界的な権威だ。


しかもうれしいことに、この講座は6月3日に東京大学弥生講堂でも開催される。
絶対いこう!


天王寺動物園のチンパンジー大脱走

2007-04-17 22:17:54 | 猿系のいろいろ
ニュースより

”天王寺動物園からチンパンジー大脱走

天王寺動物園(大阪市天王寺区)で16日、飼育しているチンパンジーの雌「プテリ」(身長1・4メートル、体重約45キロ)が飼育舎から逃げ出した。動物園側は職員約50人で捕獲に乗り出し、約40分後に麻酔銃で眠らせ捕獲した。チンパンジーはこの日、年1回の定期健康診断を受けることになっており、職員のスキをつきドア2カ所を自力で開ける知恵を見せた。”


天王寺動物園には一度いったことがある。
そのときはオランウータンに目がいって、チンパンジーの記憶はあまりないけどYAYAもブテリに会っているかもしれない。

写真で見ると細見な24歳の雌チンプ。

定期健診のため獣医が放った麻酔吹き矢をかわして、獣医が次の矢を放つまでの隙をついて脱出。

映画”ニキータ”のレストラン厨房からの脱出シーンを思い浮かべてしまった。

中国の”過激な猿回し”みたく、不謹慎だけどできれば見たかった。