一期一会

日々是好日な身辺雑記

高雄歴史館巡り

2018年07月04日 | 旅行


この駄文のブログも、インターネットでキーワード検索して辿り着く人も多いようだ。
それもどういう訳か4年前のイギリス旅行初日の(カタール航空でドーハ経由ロンドンへ)のアクセスが
多いいようだが(カタール航空)をキーワードとして検索してくるのだろか。
そんなインターネット検索のハッシュタグ的な意味で今回の旅行に(台湾一周の旅)と付けたが、
12日間の旅行も後半となったので外す事にした。
私自身も海外旅行のスケジュールを立てる時にインターネットで検索し参考にしている。
スマホもWifiも今ほど普及してない時は、(地球の歩き方)が唯一の情報源だったが、
今は(TripAdvisor)や(4travel.jp)があり、旅行者の直の旅行体験を知る事が出来る。
ただこのブログが細かな旅情報が入ってるとも思わないが、少しでも旅の参考になれば幸いだ。

今日も朝から雨で、予定していた客家の人々が多く住む町の美濃へ行くのを止めた。
高雄駅前からバスで行くのだが、見所が離れているのでレンタサイクルで、と思ったが雨では駄目だ。
この美濃では客家の文化や風習を知り、昼食には客家料理を、とも思ったが残念。
客家は幾たの戦乱を受け中国各地を流浪した民で、流れ着いた先でも部族は共に住み、その独自言語や
風習を守り続けた人々で、教育熱心な優秀な民族として中国のユダヤ人と言われている。
その代表的な人物がシンガポール建国の父リ・クアンユーで、ケンブリッジ大学を首席で卒業した
初のアジア人という事で、その優秀さを40年位前に何年かシンガポールで働いていた兄から聞いていた。
そして客家の風景や文化について何年か前にNHKのドキュメント番組で見て興味を持っていた。
嘉義では客家専用チャンネルなのだろう、客家TVというのが放送されていた

そんな客家の町美濃に行くのを止めたので、MRTで行け急な大雨に対応できる所という事で、
高雄市内にある高雄市立歴史博物館と客家文物館、ショッピングスポットの新堀江と廻る事にした。
高雄市立歴史博物館は日本統治時代に高雄市役所として建てられたコロニアル風の建築を利用した博物館だ。



先月は旅ガイド本以外に6冊読み、来る機中でも中公新書の「台湾 四百年の歴史と展望」を読んだが、
どの本にも書かれていたのが2・28事件の事で、この歴史博物館の中でも一部屋を使い、関連資料やビデオが展示されていた。
2・28事件とは敗戦で日本軍が去り、その後に乗り込んできた蒋介石国民党軍が起こした虐殺と粛正の歴史で、
この歴史博物館のビデオではその虐殺された人の写真とその公職が紹介されていた。


またどの本でも紹介されていたのが、「犬(日本人)が去って豚が来た。犬はうるさいが家の番はできる。
豚は食って寝るだけだ」という悪口で、蒋介石軍の軍人・官史が略奪と汚職のかぎりを尽くした事を言ってる。
日本の統治に関して肯定的な意見として、直木賞作家の故邱永漢氏や評論家金美玲氏などもいる。
台湾の歴史に興味があれば、司馬遼太郎の「台湾紀行」乃南アサの「美麗島紀行」、中公新書「台湾」がおススメだ。



客家文物館の方は農機具や藍染の衣服など昔の生活品が多く、期待していた集合住宅のスタイルを知る
展示はなかった。数年前にNHKのドキュメント番組で見たのは雲南省の木製の大きな円形の集合住宅で
2階建構造になっており、大きな中庭を囲むようにして一戸一戸の家があるという興味深いもので、
その円形であるという事の意味と、工法に興味を持った。
香港郊外の客家の集合住宅は高い塀で囲われて、入り口が一ヶ所でドア一枚位の狭さだった。

(2007年に行った香港の客家集合住宅)







食文化のコーナーではパネル展示だけだっが、説明員なのだろう中年女性が一生懸命英語で説明しようと
してくれるのだが、なかなか思い浮かばないようだった。
その一生懸命さに悪くなり、客家料理のsoltyでgreasyな味の濃さについて聞いたら、現在は減塩になっているとの答えだった。
台湾は日本語が通じるというのは、都市や世代によるのだろう。
戦後73年、当時小学生で日本語教育を受けていた人も80歳以上になるし、
その後の世代は蒋介石政権の下、日本語教育は受けていなかっただろうから。
なにせ38年間戒厳令が敷かれていた国で、それは対中国本土ということもあるが、
国内向けという複雑な歴史的背景があるのだ。

この後は原宿竹下通りのような若者に人気のスポット新堀江に行く。
なんで65歳以上半額の対象者が行くんだという話だが、ここなら急な豪雨にも対処できるからだ。
ナイキやNBなどのスポーツシューズの店を見て廻る。SKECHERSで気に行ったものがあったが、
バニラエアで重量オーバーを注意されたので、荷物は増やせないので買うのを止めた。
歩くのと走るのが趣味なのでスポーツシューズが好きなのだ。
あと好きなのはカミさんがだらしない格好だと嫌がるスウエットパンツで、ロングとショートで4枚ずつ
持っており、先日も池袋西武でChampionの緩めの形の物を見つけたので買おうかと思ったが止めた。
どういうわけかNIKE、NB、Championのスウエットパンツを見ると買いたくなる。





昼食は吉野家があったので久し振りに牛丼を食べるが、日本と違うのは生卵が無かったのだ。
カウンターではないので食器の後片付けはどうするのか思っていたら、それ用の棚があった。
CNNではワールドカップでの日本人サポーターの応援席のゴミ掃除と選手の試合後のロッカーの
綺麗さを称賛と共に繰り返し放送していた。ここではNHK BSが入らないのでCNNをつけっぱなしにしている。
そんな事で台湾の吉野家でも日本人としての振る舞いに気をつけているのだ。
ただ店内に(日本百年牛丼)とあったが、そんな昔からあったか、と思った。

新堀江のWindow Shoppingの後はホテルに戻り、カフェでフリーのコーヒーを飲みながら本を読んで過ごした。
勿論アイスクリームも。これは5種類と書いたが8種類だった。
夕食はゆっくり台湾ビールでも飲みながらと思っていたが、強い雨でホテル近くで牛肉麺と青菜炒めで済ました。
隣がモスバーガーだが、さすがにそれはないだろうと思った。