7月初めこのブログで(見たくない光景)としてアップした2024年アメリカ大統領選の様相が今週になり一変した。旅行中の22日(朝)3:00枕元のiPhoneの着信音が鳴り、日経速報メールでバイデン撤退を伝えていた。これでトランプ大統領という悪夢の再現は無くなったと直ぐに思った。
あの討論会の後も、ゼレンスキーをプーチンと、ハリスをトランプと言い間違える失態が続き、民主党内からも撤退論が相次いだ。そしてあのトランプの銃撃事件での拳を振り上げ、バックに星条旗という写真だ。これがバイデンにとって致命的で(強いトランプ老いて弱いバイデン)のイメージが広がるだろうと思った。この事件を受けて指名受諾演説の内容を変えると言われた。その党大会の受諾演説の要旨が日経新聞に載った。国民の団結を訴えるというトランプらしくないものだが、スピーチライターが書いたものを読んでいる内はボロがでないが、人間はそう簡単には変われないものだ。後半になるとハンガリーのオルバンや金正恩の話を持ちだし自画自賛するという、まるで政治漫談のようだ。その後の選挙キャンペーンでも得意の(習近平から美しい手紙をもらった)と自慢するという阿呆の極みだ。
そんな事で(トランプvsバイデン)から(トランプvsハリス)になったので、このブログで書かないとしていたが、この選挙戦でのポイントでは書くことにした。2020年の選挙結果が出た後にこのブログで、2024年の大統領選はカマラ・ハリスとニッキー・ヘイリーという2人のインド系女性で争われるだろうと書いた。共和党はトランプではなく、ニッキー・ヘイリーを選ぶべきだった。
そして2020年の選挙戦の時によく見ていたNHK BS16:00のワールドニュースを、昨日予約録画設定した。このニュース番組は公共放送PBSニュースとABCニュースで構成される1時間番組で、アメリカ政治を知る上で最も適正な情報を得れる。ABCニュースのアンカーは4年前と変わらずデイビッド・ミューラーだった。その内ジョージ・ステファノプロスも登場するだろう。今日はミネソタ州知事が出演していたが、トランプ政治への評価は卓見だった。
トップ写真の支持率については、調査媒体によっては逆にもなるし、まだまだ分からない。アメリカの大統領選は得票数ではなく、州レベルでの勝利者が選挙人の総取りというシステムなので、激戦州を制するのが重要だ。2016年のトランプvsヒラリーではヒラリーの方が全国レベルでは得票数が上回っていた。
ただバイデンもトランプも嫌いだというダブルヘイターと言われる層が25%いる。特にイスラエルのガザ攻撃に対するバイデンの姿勢に抗議・批判が若い世代に多い。カマラ・ハリスはイスラエル批判を展開していたので、その層を取り込めるだろう。バイデンが撤退した事で、テイラー・スウィフトもハリス支持声明を民主党大会の頃に出すだろう。
この2日間でジョージ・ソロス、ヒラリー・クリントン、ジョージ・クルーニーもハリス支持を表明している。逆に銃撃事件の後でトランプ支持と毎月70億円の献金と報じらていたイーロン・マスクは、今になってそんなに多額ではないと言いだす始末で、明らかにバイデンの撤退で様相が一変している。
このまま11月にはハリス大統領を見てみたいものだ。