ONWARD presents新感線☆RS「メタルマクベス disc1」見てきました

ONWARD presents新感線☆RS「メタルマクベス disc1」　IHIステージアラウンド東京　2018.07.23 18:00～＆08.16 12:30～

この夏からの豊洲は、髑髏城ではなく、メタルマクベス。
3バージョンやるそうで。








最初のdisc1は、橋本さとし＆濱田めぐみというミュージカル界のスターが主演。
さとしさんは、ほんとに退団以来の新感線。まあ、前にあった新感線のライブでは出てたけど。
これはもう楽しみですよね。


さとしさんとじゅんさん、粟根さんが同じ舞台にたつなんて・・・
ここに古田先輩もいれば最高なんだけどね。

そんなこんなで初日とお盆に行ってきました。

初日、さとしさん登場で「おかえりなさ～い！！」とまず思いましたよ。
なんかね～すごく楽しそうに、生き生きと演じてらしたな～って思いました。

メタルマクベスは、前の内野さんと松たか子さんのは、劇場ではみてないけど、
でもWOWOWで放送したのを見ました。
内野さんがあんなシャウトするなんて・・・って驚いちゃったけど。

今回も生バンドで、ガンガン歌って、
さらに、バイクがブンブンで、迫力あって
すごい楽しかったし、熱くなれましたよん。

それと～回る劇場の使い方が、さらに進化していた。
途中３Dかと思える体感まで感じちゃったりして。
エレベーターのとこなんて、ほんとに乗ってるかのごとくだったし。
新感線、すげえなってな感じでした。


話の内容は、公式のあらすじより

「時は2206年。繰り返される戦争によって世界はリセットされ、瓦礫の荒野と化していた。そこには、未来を占う魔女が3人・・・
日々戦いは繰り返され、絶大な勢力を誇るとある国の男率いる軍が他の軍を次々と征していた。
そこへ3人の魔女が現れ、男に「お前こそが未来の国王である」との予言を告げ、1枚のCDを渡す。
それは、1980年代に活躍したヘビーメタルバンド”メタルマクベス”の伝説のCDだった。
歌詞に込められた意味が殺人予告となっており、”メタルマクベス”バンドの人間模様が男の国王となる道に繋がる予言となっていた。
やがて夫が国王となる予言を知った妻は、予言を現実のものとするべく夫をそそのかし、国王の息子を犯人に仕立て、王を殺すという計画殺人を企てる。
国王から手柄として与えられた城で、軍の勝利を祝う宴を開く。国王とその息子、そして友人達との喜びの祝宴が幕を閉じたとき、その殺人計画は実行に移された。
躊躇う男をけしかける妻。そして作戦は成功し、王を殺した犯人に仕立て上げられた王の息子は城から逃げ出した。
王を永遠の眠りに導いたことで罪の意識に苛まれ、自分達の永遠の眠りが奪われてしまった男とその妻。
それでも二人は王となる野心に向かって突き進んでいく・・・」



なんだかんだ言っても、しっかりマクベスなんですよ。
筋書きは基本はマクベスなんです。

3人の魔女のシーンから始まり、戦いのあと国に帰る将軍のランダムスターと盟友のエクスプローラーに3人の魔女が予言を告げる・・・
「きれいはきたない。きたないはきれい」・・・マクベスなんですよ。ランダムスターには、マホガニーの領主となり、国王となるという
予言も。そしてCDを渡す。
そのCDとは、1980年代のヘビメタバンド「メタルマクベス」のもの。
ジャケ写を見るとバンドメンバーのボーカルのマクベスは、ランダムスターに、バンクォーはエクスプローラに、またマクダフはグレコに
そっくり。
国に戻ると、ランダムスターは国王からマホガニーの領主にと告げられる。予言が当たったと驚くランダムスターは
国王を妻に予言の話をする。すると、妻は、城に呼んだ際の宴のあとに、国王を殺してしまおうと夫にたきつける。

国王が城にやってきた。盛大な宴のあとに、夫の尻をたたいて、妻はランダムスターに国王を殺させる。そして息子が犯人となるよう息子の剣を奪う。朝になり、国王の死が明らかになる。グレコは動きがおかしいことを感じ、息子を国外に逃がす。
国王を殺して、ランダムスターは王座に就く。

ところで、ヘビメタバンドのメタルマクベスは、メジャーデビューも果たし、人気も出てきたのだが、世の中のヘビメタブームの収束とともにだんだん衰えていく。あせったマクベスは、狂っていく・・・

同じく2016年のランダムスターは、罪の意識を感じ、眠れなくなる。また、魔女の予言のもう１つであった、バンクォーの息子が王位に就くという予言がさらに気になり、とうとうエクスプローラを殺してしまう。それも1980年代のメタル野郎のバンクォーが、パンク野郎に殺されちゃうってテイで。
エクスプローラ（バンクォー）の亡霊を見るようになったランダムスター（マクベス）は、ますます焦って、また魔女のところに行って予言を教えてもらう。
魔女は、女の股から生まれたものはマクベスを倒せないという・・・

それでも安心できないランダムスターは、グレコ（マクダフ）が亡命したと聞き、グレコの妻と子供を殺してしまい、ランダムスターのやり方に、民衆の心も離れていく。ランダムスターの妻も心を病んでいく。

ついにグレコたちが攻めてくる。女の股から生まれてものは自分たちを倒せないと信じて戦うランダムスター。
が、グレコは「私は母の腹を破って（帝王切開）出てきたのだ」といい、ランダムスターを倒す



話はがっつりマクベスなんですよ。ほんとに。。。
まあ、予言の中に「バーナムの森が動く・・・」ってのはなかったけど。
（このバーナムの森・・・というと、長塚圭史さんのマクベスの傘を思い出しちゃってさ。
　私には受け入れがたかったけど。だから、こっちの話がなくてホッとしちゃった（汗））
そのかわりに「天がさけて・・・」みたいなことが起きて、稲妻が光って、核兵器？が爆発することで、この世が終わってしまった。
の稲妻とかがすごかったですよ。大迫力でした。目もチカチカだった。

結局、廃墟となり。。。グレコなど生き残った者が現れて～


という感じで幕。



こんな内容の話を、ヘビメタガンガンで、バイクブンブンでやるわけです。
80年代のヘビメタの衰退？と、ランダムスター（マクベス）の落ちていく様を見事に合わせ鏡のように
芝居としたのが、また面白くてすばらしいのです。
ヘビメタはパンクに追いやられたのか？なんて思いながらみてたけどさ。

破滅へ向かって、バイクで突き進むような。スピード感もものすごくあったし。
最後の核兵器？ってのはどうなの？とも思ったけど、結局2206年って、最初のナレにもあったけど
何度も戦争が起きてるっていうことだもんね。核戦争とかも何回もあったわけだよね。きっと
（ただ～そのわりには、最初の場面、剣で戦ってたよね・・・銃とかはなかったわけ？）
まあ、そんなことはいいか！！



さて、キャストの感想
ランダムスターとマクベスの橋本さとしさん
もう何もいうことないです。圧倒的な存在感でした。かっこよかったし、さらに大きく見えました。
強い男のように見えて、実は小心者という役がなかなかあってた。大きく見えるからこそのふり幅というかね。
そして、新感線ブランクを感じなかった。前回の髑髏城にも出てたかのような感じでした。


ランダムスター夫人とローズの濱田めぐみさん
はまめぐさんも素晴らしかった。夫を王をするために手段を選ばずに尻をたたく強さと、そのあとの
後悔による壊れ方。。。狂気でしたよね。全身で狂気を演じてて、、、ちょっと怖かったよ。
それでいて、色っぽいし。。。これ、、、disc2で大原櫻子ちゃんできるのかな？って心配で仕方ない


エクスプローラとバンクォーの橋本じゅんさん
ほんとに、さとしさんとじゅんさんの絡みを、新感線で見れるなんて・・・
最初の殺陣のとこなんて、息が。ぴったりでしたよ。
それでいて、しっかりコメディタッチのところも。。。あの王を殺しに行く前のさとし＆じゅんの
コンビはおかしかった。


グレコの山口馬木也さん
また、彼がすばらしいんですよね。彼の気持ちの動きというのが、この芝居のキモだと思うので。
こういう芸達者の方が演じてくれると締まりますよね。


レスポール王の西岡徳馬さん
お歌はまあ・・・だったけど、でも、王様だった。
いつも能天気ないいひとなのに、ランダムスターの野望のために殺されちゃって。
豪快な笑い方が好きだわ～


レスポールJr.の松下優也さんは
いまいち存在感がなかったよな。すごい役者さんなのに。
まあ、私がさとしさんに注目しすぎていたのもあるんですけどね。


それと冠くんの冠さん
サイコーだった。これは冠さんがいないと成り立たない芝居ですよ。
シャウトがかっこよすぎ！！

3人の魔女もよかった。
猫背椿さん、山本カナコさん、それと植本さん
歌うまいしね～


たくさん笑ったし、ドキドキしたし、歌にバイクにお芝居に圧倒されたし
ほんとに楽しかった。2回も見れてよかったです。

そうそう、初日は、カテコがなんと1回多かった
通常のカテコが終わったけど、まだみんな残って拍手してたら、もう一度幕が上がって泣きそうでした。
さとしさんのはじけるような笑顔が印象的でした。

disc2とdisc3も見に行く予定。
disc3はチケットゲット済み。
ただ、今回があまりにすごかったから、、、、キャストを考えたときに（特にdisc2）は心配です。
たぶん、キャストに合わせて、いのうえさんが修正するから、大丈夫だろうけどね。
バイクもでないかもね（笑い）

いやあ、新感線すごいわ！！ってまた思ったのでした。