NODA・MAP 「THE BEE Japanese Version」 水天宮ピット・大スタジオ 2012.05.19 14:00~
「THE BEE」再演だそうで。。。初演は知らないので、まったくサラな状態で臨めます。
水天宮ピットは、廃校になった学校を使っているんだよね。。。きっと。
蜷川さんのお芝居の、西巣鴨もそうだったけど、こういう再利用もいいですね。
校舎がロビー?で、校庭を通って、たぶん体育館だったところが劇場で、ドアと暗幕を通ったら、すぐに客席。それも9列しかなくて、小さなハコでした。小劇場だよね。
出演は、宮沢りえ/池田成志/近藤良平/野田秀樹の4名のみ。1時間ちょっとのお芝居。
まず、感想。
パワーがすごくて、胸が痛いというか、つらいというか、圧倒されて声も出ない感じでした。
体の全部を刺激された感じで、いたたまれなさが強いというか。。。
4人の演者さんとも、素晴らしい、、、特に野田さんがすごかった。全身を使っての演技。年齢を感じさせないですよね。
で、毎度のことながら、ネタバレも含みますんで、ご注意を(そろそろ芝居も終わりかな?)
舞台には、大きな紙がおかれ、ゴムがリングのように張り巡らされています。
野田さん演じるサラリーマンが客席の方から出てきて、芝居は始まります。
お話は、平凡なサラリーマンが自分の妻子を人質にとられるという事件に巻き込まれ、
その犯人の妻子を今度は自分が人質にとって、応酬するという内容。
平凡な人間も何かをきっかけに、被害者から加害者になってしまうという怖い話ですよね。
加害者になった被害者と、もとの加害者の争いは、どんどんエスカレートしていき、どこまでもその争いは続いていく
人質の子供の指を1本ずつ切り落として、相手に送りつける・・・それをお互い延々とやるわけです。
それが、だんだん「惰性」のようになっていく。
野田さん演じる、井戸が、朝起きる→髭を剃る→朝食を食べる→背広を着る→相手から指が届く→こちらも指を切り落とす→妻が封筒をもってくる→相手に持っていくことを刑事に頼む→妻と寝る→朝起きる・・・という一連の流れが、「惰性」のように日常化していく怖さ。
もうやめて!どこかでやめて!と、叫びたくなるように胸が痛くなりました。
そして最終的に、息子は死に、また妻も死んでしまう。。。
最後は、無数の蜂が舞台全体を覆っていく、井戸も加害者の妻子もみんな紙の下敷きになってしまう。紙の塊にさらに大量な蜂がたかってくる。そして芝居は終わる。。。
蜂は一般市民・・・おもしろおかしくこの事件を見ている第三者のことなんだろうか?マスコミ含め大勢の第三者は面白おかしく、事件を報道し、勝手にたかってきて、事件が終われば、また次の面白そうな事件へと、移動していくということなんだろうか?
ブンブンと飛び回る大量の蜂を見て、そんなことをちょっと考えました。
でも、最後のそんな余韻よりも、野田さん演じた井戸の狂気に圧倒された芝居でした。
野田さんは、本当にすごい。どんどんと心に突き刺さってくるような演技でした。
宮沢りえさんは、相変わらずきれいではかない。生足を惜しげもなく出していて、女性の私もドキドキしちゃいました。すごい色っぽかった。
近藤良平さんは私は初めて見たんですけど、いろんな役、刑事から幼児から演じてましたね。
そして刑事役の成志さん、一番普通の人でしたね。狂気が続く芝居の中で、成志さんが出てくると、なんかホッとしました。
野田さんの芝居って、相変わらず考えさせるものが多いけど、今回のは、テーマが1つに絞られているだけあって、わかりやすく見やすかったです。
でも、見終わって、ぐったり疲れました
「THE BEE」再演だそうで。。。初演は知らないので、まったくサラな状態で臨めます。
水天宮ピットは、廃校になった学校を使っているんだよね。。。きっと。
蜷川さんのお芝居の、西巣鴨もそうだったけど、こういう再利用もいいですね。
校舎がロビー?で、校庭を通って、たぶん体育館だったところが劇場で、ドアと暗幕を通ったら、すぐに客席。それも9列しかなくて、小さなハコでした。小劇場だよね。
出演は、宮沢りえ/池田成志/近藤良平/野田秀樹の4名のみ。1時間ちょっとのお芝居。
まず、感想。
パワーがすごくて、胸が痛いというか、つらいというか、圧倒されて声も出ない感じでした。
体の全部を刺激された感じで、いたたまれなさが強いというか。。。
4人の演者さんとも、素晴らしい、、、特に野田さんがすごかった。全身を使っての演技。年齢を感じさせないですよね。
で、毎度のことながら、ネタバレも含みますんで、ご注意を(そろそろ芝居も終わりかな?)
舞台には、大きな紙がおかれ、ゴムがリングのように張り巡らされています。
野田さん演じるサラリーマンが客席の方から出てきて、芝居は始まります。
お話は、平凡なサラリーマンが自分の妻子を人質にとられるという事件に巻き込まれ、
その犯人の妻子を今度は自分が人質にとって、応酬するという内容。
平凡な人間も何かをきっかけに、被害者から加害者になってしまうという怖い話ですよね。
加害者になった被害者と、もとの加害者の争いは、どんどんエスカレートしていき、どこまでもその争いは続いていく
人質の子供の指を1本ずつ切り落として、相手に送りつける・・・それをお互い延々とやるわけです。
それが、だんだん「惰性」のようになっていく。
野田さん演じる、井戸が、朝起きる→髭を剃る→朝食を食べる→背広を着る→相手から指が届く→こちらも指を切り落とす→妻が封筒をもってくる→相手に持っていくことを刑事に頼む→妻と寝る→朝起きる・・・という一連の流れが、「惰性」のように日常化していく怖さ。
もうやめて!どこかでやめて!と、叫びたくなるように胸が痛くなりました。
そして最終的に、息子は死に、また妻も死んでしまう。。。
最後は、無数の蜂が舞台全体を覆っていく、井戸も加害者の妻子もみんな紙の下敷きになってしまう。紙の塊にさらに大量な蜂がたかってくる。そして芝居は終わる。。。
蜂は一般市民・・・おもしろおかしくこの事件を見ている第三者のことなんだろうか?マスコミ含め大勢の第三者は面白おかしく、事件を報道し、勝手にたかってきて、事件が終われば、また次の面白そうな事件へと、移動していくということなんだろうか?
ブンブンと飛び回る大量の蜂を見て、そんなことをちょっと考えました。
でも、最後のそんな余韻よりも、野田さん演じた井戸の狂気に圧倒された芝居でした。
野田さんは、本当にすごい。どんどんと心に突き刺さってくるような演技でした。
宮沢りえさんは、相変わらずきれいではかない。生足を惜しげもなく出していて、女性の私もドキドキしちゃいました。すごい色っぽかった。
近藤良平さんは私は初めて見たんですけど、いろんな役、刑事から幼児から演じてましたね。
そして刑事役の成志さん、一番普通の人でしたね。狂気が続く芝居の中で、成志さんが出てくると、なんかホッとしました。
野田さんの芝居って、相変わらず考えさせるものが多いけど、今回のは、テーマが1つに絞られているだけあって、わかりやすく見やすかったです。
でも、見終わって、ぐったり疲れました
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