もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「たぶんこれ銀河鉄道の夜」 見てきました

2023-04-07 00:45:51 | お芝居

オールナイトニッポン55周年記念公演 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より「たぶんこれ銀河鉄道の夜」 紀伊国屋サザンシアター 2023.03.19 12:00~

ヨーロッパ企画の上田さんの脚本で、宮沢賢治の「銀貨鉄道の夜」だったら
見に行こう!ヨーロッパ企画の面々も出るし。。。と思ってチケットゲット。

先日「ケンジトシ」見てきたばかりだし、ちょっと宮沢賢治づいてるなと。
ただ、、、上田さんだからなあ。。絶対ひねってくるよな~
「たぶんこれ」がついてるし。。。という期待で行ってきました。

話の内容ですが

「アナウンス「銀河ステーション、銀河ステーション」。ナオは気がつくと列車の中にいた。桔梗色の空、銀河の岸。あー、たぶんこれ銀河鉄道の夜。まえに劇でやったから知ってる。けどなんで私が。いや、心当たりはある。裏山に登ったのだ。なんで私ばっかり、みたいな心持ちで。ナオは地方住みの美容師。日々を生きているが、なかなかつらい職場ではあり、練習会でライブへも行けず、そしてツイッターがプチ炎上。そうしてジョバンニよろしく裏山へ。同じ車両には、ライブに行ったはずのレナも乗ってる。っていうかあれ、職場の先輩。なんで? っていうか、思ったより人、多いな。こんなんだったっけ。窓の外は、宮沢賢治が描いたあの風景。幻想的ってこういうことか。えっまだ乗ってくる? 全員座れなくない? ここで車掌が出てきてアナウンス。なんか乗車率のおわびと、ゲームの説明みたいのが始まった。えっと、これは銀河鉄道の夜、と思うんだけど、たぶん。」(公式より)

えっとですね、
思ったより「銀河鉄道の夜」をしっかりなぞってました。
もちろん、設定とか時代とかは、今だけど・・・・

原作のジョバンニがナオ。カンパネルラがレナ、そしてザネリがサツキということですよね~
そして、乗っている乗客は、みんなネット上で死んだ人。。。肉体は死んでないんですけどね。

美容師アシスタントのナオ(久保田紗友ちゃん)は要領が悪くて、職場の上司のナツキ(理子ちゃん)を
怒らせてばかり。同僚で親友のレナ(田村真佑ちゃん)は、気が利いてナツキのお気に入りだった。
レナはナツキとその夜フェスに行くという。
ナオは誘われることもなく、帰宅。病気の母親とお弁当のことで言い争いになり、、、お弁当を取り換えに行く。
その店員の態度にイライラし、さらに道であったナツキにもまた怒られ。。。気が付くと裏山へ

すると、、、銀河鉄道に乗り込んでしまっていた。
そこには、ナツキやレナ、それからテレビで見たことがある炎上した人たちも乗っていた。
車掌さんがこの列車に乗った人たちにはゲームをしてもらう。負けた人は列車から降りてもらうと。

そして、ゲームが始まっていき、一人ずつ脱落していく。
そのときに、その人の起こした事件なども描かれる。
ナオもついに脱落させられてしまうのだった。

地上に戻ったナオは銀河鉄道に乗っていたシゲフミ(戸塚純貴くん)と出会う。彼も脱落してしまったのだった。
二人は銀河鉄道を追いかける。銀河鉄道ではゲームが続けられている。そこに二人はまた入っていく

と、客の一人が自分は宮沢賢治であるといい、列車を占拠。彼は客のYouTuberと一緒に、配信を始める。
コメントが多く寄せられるが、だんだん炎上してしまうのだった。。。

ナオは地上の現実の世界に
ナツキとレナはフェスに行ったが、興奮した客の将棋倒しに巻き込まれ、レナはナツキをかばって死んでしまったと。
レナは銀河鉄道にそのまま乗って、死の世界まで旅立ってしまったのだった。
ナオはこれからまた頑張っていこうと心に決めて・・・幕


そんな感じの話で。。。
銀河鉄道の夜の筋を見事になぞっているな~と。最後レナが死んでしまうのがカンパネルラが死んでしまうのと
同じだし。
SNSの炎上とか、世間を騒がせて謝罪した人とか、そういう今の世の中の風刺と
ファンタジー要素をうまく組み合わせて、ポップな感じに仕上げていた。
音楽も、ラップだったしね。原作の文章をラップで歌うというちょっと斬新な感じ。
個人的にはヨーロッパ企画の面々のラップが見れてレアだった。

ただ。。。私にはちょっと中途半端だったかなあ。。。
1人ずつの問題が、ゲームによって暴かれていくという繰り返しなんだけど、
ちょっとくどかったな~と、乗客がいろいろいるわけで、その分の繰り返しだし
ゲームも違うものだったりするんだけど、
そのあたり、進行がわかりやすく、あまり意外性もなかったかな

あ~私がヨーロッパ企画というだけで、意外性とかいろいろ期待しすぎちゃってたのかも。
そういう意味では(当たり前だけど)ヨーロッパ企画度が薄くて、私にはちょっとがっかりだったのかも

それと、、、銀河鉄道の夜って「銀鉄」って略すのが当たり前?この芝居だけ?
私、、、すごいこれが違和感で、嫌だったんだよな~

そう、ラストのシーン、親友のレナが思いがけず死んでしまったのに、ナオがあまり
悲しんでないように見えたのは私だけ?
親友なのに?って違和感があったんだけどな。


ということで、意外にはまれなかった私なのでした。

キャストの中では、
ナオの久保田紗友さんが、生き生きと演じていてとてもよかった。
とくに最後のところはよかったな。

一番良かったのが、サツキの藤谷理子ちゃん
ヨーロッパ企画の芝居では、まだ一番下って感じの役が多いけど、ここではボス感がすごい出ててよかった。
貫禄もあったし、いつもとは違う役柄で、とってもよかった・・・
次の芝居も楽しみです。


ヨーロッパ企画の面々は、相変わらず芸達者で。でも上にも書いたけど、ラップがね。。。最高でした。

そう、あと、印象に残ってるのが、宮沢賢治役を演じた、かもめんたるのう大さん。
なんか、そのままな感じ。。。風貌が似てる?
自由な演技で、なかなかな賢治でした。


「銀河鉄道の夜」の世界観もあっての、今の時代の話。
ちょっと期待度が高かったから、うーんってとこもあったけど、
まあ、ヨーロッパ企画の単独の舞台でもないし、こういく話なんでしょう。
こちらは次の公演に期待します。

 

コメント
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