月影番外地その6「あれよとサニーは死んだのさ」 ザ・スズナリ 2019.12.5 19:00~
聖子さんのユニット、月影番外地の公演。
今回は、共演に池谷のぶえさん、入江雅人さんなど、強力なキャストが。
なかなか不思議な感じのお芝居だったけど、キャストの強烈な個性でインパクト大でした。
公式のあらすじでは・・・
「おばさんが事故った。
事故ったら恋をした。事故的な恋をした。
してはいけない恋をしたら、知ってはいけないあれこれを知った。
知ってはいけないあれこれを知ったら、知らされてないあれこれも知った。
いかんともしがたい旅の果てに、さあ、おばさんと人々よ、いかに。
もがけばもがくほど絡まりまくる粘着質な糸たち。
「あれよとサニーは死んだのさ」
成熟しない人々の、みじめな物語。」
最初はスーパーの駐車場から。猿子(聖子さん)と、マルコ(池谷さん)がもう一人を待っているところから。
そのもう一人の車で来ているらしい。
が・・・その車、若い男性の足を踏んでしまって、タイヤがまだその人の足に乗ったままの状態・・・・
そこから始まるのだが。。。
気が付くと、マルコの書いている小説の中のできごと・・・・
実はそれは猿子が教え子と不倫をしていた話のことで、それを猿子もマルコも横で見ているという、不思議な状態。
マルコは悪意を持って猿子の過去を語り、猿子の心は壊されていく。
猿子の若いころを演じている人たちと、今の猿子も会話をしだしたりする・・・
で・・・気が付くと、また情景は変わり、
車のタイヤが足に乗っていた若者は、老人ホームの老人たちをスーパーに連れてきたということで。。。
ワゴン車にみんな乗って猿子が運転していく・・・というところで終了。
結局サニーは何だったんだろう。そのワゴン車がサニーというわけではなく、
猿子の父が初めて買った車がサニーだったということで。
私はタイトルに「サニー」がある意味がよくわからずに終わったのでした。
人って隠したい過去とかあるけど、それをあんな風に目の前で暴かれると
どうしていいかわからなくなって、壊れてしまうよね。
というのが、なんだか非常に怖くて・・・
途中から猿子がかわいそうでしかたなくなった・・・
そういうことを描きたいのかなと思ったら、急に情景が変わって・・・・
私の頭の中はついていけなくなったのでした。
これ、もう一度見たかったな。
そうすると、最初の方のセリフとかで、あとに通じるものとかわかったかもしれないので。
でも、その場、その場の芝居は面白かったし、迫力あったし、すごくよかったんですけどね。
特にマルコ役の池谷のぶえさんは、今回も最高でした。
聖子さんの最強の共演者ってのがほんとだわ。
変幻自在っていう言葉がぴったり。体も張ってたし(笑い)
ホントにのぶえさんすごすぎでした。
聖子さんは、もう安定だわ。
新感線の時とは、また違った魅力が満載でした。
それと、初めて拝見でしたが、大鶴佐助さん。。。若者を演じてましたが、
味があっていい役者さんでした。之から注目します。