もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「趣味の部屋」見てきました(ネタばれあり・・・注意)

2013-04-10 16:20:42 | お芝居
「趣味の部屋」 PARCO劇場 2013.04.04 14:00~

中井貴一さん主演の「趣味の部屋」
初!中井貴一さんであります。共演はNACSの戸次さん、白井晃さん、川平慈英さん、そして原幹恵さん

脚本が古沢良太さんで、演出が行定勲さん。
なかなか豪華な顔ぶれですよね。

行ってきましたが・・・・・・
めっちゃ面白かった。もう次から次へとどんでん返しで、2時間以上の芝居があっという間でした。。。

えっとね~この芝居はネタバレちゃうと、面白くないと思います。
なので、本当ならネタバレしないように感想書きたいんですが、私にはそれは無理なので、いつものごとくスペース空けます。

ということで、これから見に行く方は気を付けてください。
結末や内容を知りたくない方は回れ右してください。

あとから、「知りたくなかったのに~」と言われても当方は責任取れません。























ということで、まずは公式のストーリー紹介は

「男たちが趣味のために借りた、とある部屋。ひょんなことから、彼らはこの部屋で過去に起きたとある事件を知ってしまった…嘘が嘘を呼び、憶測がまた違う憶測を呼ぶ…一体何が真実なのか。彼らが最後に辿り着く結論とは…?」



芝居は男たちが「趣味の部屋」として借りてるマンションの一室のワンシチュエーション。

中井貴一さん演じる天野と、白井晃さん演じる加藤、そして慈英ちゃん演じる水沢、戸次さん演じる土井がこの部屋の住人。彼らは、自分の趣味を楽しむため、自宅とは別にこの部屋で過ごすらしい。

天野の趣味は創作料理。加藤の趣味はガンダム、水沢は古書集め。
しかし、土井はいまだに趣味は見つけられていないらしく、今はジグソーパズルにはまれるかどうかを試しているらしい。彼らは会話もしながらも、基本自分の趣味に没頭。他人の趣味には干渉しないというスタンスらしい。
本来ならここにもう一人木下という人物も参加していて、彼の趣味は亀を育てることらしいのだが、しばらく姿は見せていない。ちなみに、その亀の甲羅には「A」と「N」というアルファベットが刻まれているが、その原因は謎

ここに、原幹恵ちゃん演じる婦人警官が訪ねてくるところから、物語は転がっていく。

婦人警官は木下の写真を持って、この人を知りませんか?と聞いてくる。
この部屋は「秘密であること」「女人禁制」という厳格なルールがあるので、天野は一度は追い返すが、木下が事件に巻き込まれているかもと、土井が連れ戻す。

4人はこの部屋が趣味のための部屋であるということを説明する。天野は医師なのだが、もともとは彼の患者がリハビリの形でここに通っているという。
そんな話から、天野が管理している冷凍庫の話になり、もしかするとここに木下の死体があるのかも・・・という流れになり、そこから水沢が天野が嫌いだったということを言い出し、雰囲気は最悪になる。
結局冷凍庫を見てみることになり、天野の疑いは晴れる。が、趣味の部屋内は、一触即発。

そこに木下から電話がかかり、実は婦人警官は木下の彼女だとわかり、木下殺害問題はクリアになったのが・・・

水沢と天野の対立から、天野がこの部屋を始めた理由が、自分の病院の看護師の死が、実は殺されたのではないかと疑っていて、その犯人が、看護師(おおたようこ)と付き合っていた水沢ではないかと疑い、それで水沢を監視するためだったと告白する。
なぜ、水沢が犯人だと思っていたかというと、自分の病院の患者だったとか、妻帯者だったとか。。。という証拠をつきつけるのだが。。。
ここで水沢が反撃に出る。
彼女をストーカーしていたのは認めるが、土井が彼女とつきあっていたことを告白し、そのために土井の家庭を壊したことまで告白する。今度は土井に疑いの目が。
すると、土井は同じようにストーカーまがいのことをしていたときに、加藤が彼女の部屋にいたことを暴露し、今度は加藤が疑われる。
加藤は、彼女と食事をしたときに、彼女がアレルギーで具合が悪くなったから介抱しただけと説明する。

結局、看護師は警察の捜査どおり事故死で、殺人事件は天野の思い込みだったということになる。
その天野は急に様子がおかしくなり、解離性同一性障害で、実は精神科医の加藤の患者だったことが明らかになる。天野は普段は温厚な人間だが、もう一つの凶暴な人格をもち、そちらの人格で看護師を殺害したらしい。
タバコを吸うと凶暴な人格が現れるという設定になっていた。

天野が殺人犯だったとなり、この部屋ももう終わりだと、警察に出頭しようとする。
すると土井が「まだジグソーパズルが終わっていない」と叫びみんなでパズルを始める。
が、お約束のように、最後の1ピースが見つからない。みんなそのピースを探し始めるがなかなか見つからない。
と、天野が土井に「もういいだろう」といい、土井がポケットから最後のピースを出す。

そしてみんなそれぞれに部屋を出ていき、照明も落とされる。

え~??これで終わりなのか、なんかあっけないなと思っていたら・・・・

ふたたび、4人が現れ・・・・大どんでん返し。

今までの話はみんなお芝居で。。。
それは、木下が彼女に趣味の部屋の存在をばらしてしまったため、これをフォローするために打ったお芝居であり、また、土井に進める趣味として「お芝居」はどうかということだった。

そのお芝居の観客は木下の彼女の一人だけ。。。壮大なる計画だった。。。ということで幕

途中抜けているエピもあるかもしれませんが。。。




看護師の殺人疑惑が、次から次へと出てくるたびに、え??と目が離せなくなり
きっと、天野が犯人で終わるんだろうと思ったら、
最期はまさかまさかの展開で。。。めっちゃ面白かったです。

木下の彼女が騙されただけでなく、観客もみんな騙されました。

結局、木下の亀の甲羅の「A」と「N」は、途中は天野のイニシャルだとか水沢のイニシャルだとか言われてたけど、なんてことはない。最後に木下との電話でわかったのは、「アンジェリーナ・ジョリー」と「ニコール・キッドマン」だそうで。。。おいおいって感じでした。ちゃんと回収してくれてよかったよ(笑い)


キャストですが・・・中井貴一さんは本当にすごい。上手い。
途中の二重人格者なんて。。。最高に上手かった。すごい役者さんだよね・・・
演じてる感がないんだよね。普通に天野がそこにいる感じで。。。すばらしいね~

それから白井さんのキャラも最高。
ガンダム好きだから、なんでもガンダムのセリフとか登場人物に置き換えちゃう。
きっと、ガンダムが好きな人にはたまらない芝居だろうな~
で、壁に飾ってあるフィギュアの置き方そのもにも、意味があって・・・うーん、オタクだ。
まさに趣味の部屋。

慈英ちゃんは、、、いつ「いいんです!」っていうか期待しちゃったけど(笑い)
でも、ちょっとウザい奴を見事に演じてましたね。
この人も古書に関しての話をするとってこだわりが面白かった


で、一番すごいと思ったのが戸次さん
戸次さんの演じた土井ってキャラも秀逸でしたね。
趣味が見つけられない~なんてときの他のメンツとのやりとりもそうだし、
途中途中、展開が変わるたびに
「話についていけません」とか頭を抱えたり、もう済んだ話なのに理解できてなかったりと
めっちゃいいキャラでした。
最期には芝居が趣味になりそうでよかった。よかった。
そうそう、リコーダーを二本鼻にあてて吹くとか。。。。これはもう趣味の域でしょ・・・


原幹恵ちゃんもなかなかかわいかった。ガンダムのコスプレもなかなか・・・

ってことで、最後の最後まで、とっても楽しめたお芝居でした。。。
いろんな伏線もちゃんと最後は回収してくれたし、なんかすっきりした感で帰れました。
コメント (2)
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