「文化力」は統計で測ることの難しい把握しづらいものだが、本書では広範なデータを駆使して、世界各国の文化力を目に見える形で提示している。コンテンツは、「映画力」、「音楽力」、「アート・デザイン力」、「ブランド力」、「宗教力」、「観光力」、「マンガ・アニメ力」、「ゲーム力」等々・・・。
筆者は『一目でわかる業界系列と業界地図』(日本実業出版)で有名だが、こういったカルチャーやサブ・カルチャー分野にも造詣が深い。タイトルに「大図解」と付いているように、項目毎に、デザイン性に富んだインフォグラフィック(情報図解)が掲載してあり、状況が一目で分かる。
全体は4章に分かれており、最終章「クール・ジャパン」では、日本が得意とする分野、「マンガ・アニメ力」、「ゲーム力」、「食文化力」、「日本文化力」を紹介している。他国の若者にとってわが国は、従来の「生産性と同質性の経済大国」ではなく、「マンガ・アニメ・ゲーム文化を世界に発信する“クールな”国」という印象の方が強いそうだ。
売上でいくと、マンガでは『ドラゴンボール』が断トツ1位で、累計発行部数1億5000万冊、ゲームソフトでは『ドラゴンクエスト』が『FF』に次いで2位、シリーズ累計4000万本、世界中で売れたらしい。ご存知のとおり、鳥山明は前者の作者であり、かつ後者のキャラクター・デザイナー。儲かったんやろなあ、ウラヤマシィ。
ということで、ドラゴンボールを7つ集めたのは他ならぬ鳥山先生自身なのである(しみじみ・・・)
最近、毎年この時期に感じるのは、“いい気候”の期間が短くなってしまった、ということ。読書にしろ、スポーツにしろ、グルメにしろ、秋口の「暖かい」から「涼しい」くらいの気温が最適なのだが、そういう日が以前に比べて少なくなってしまった。これも温暖化のせいだろう。
学生時代までは、10月上旬から11月中旬くらいまで、いい時期が続いていたように思う。今は10月いっぱいまで結構暑い日が多い。子供の運動会は、小学校・幼稚園とも9月末~10月初めくらいに開催されるのだが、ずっと半袖でちょうどいいくらいであった。今は涼しい感じがしてくるのは、10月の下旬頃からかなあ。しかしながら、温暖化が進んでも、日の出・日の入りの時間、すなわち昼間の時間は変わらない。そのため、ちょうどいい気温の時期になっても、その頃は昼間の長さは短くなってしまっているため、すぐ空が薄暗くなってしまう。
なんか感覚的に損してる気がするんやなあ~。
※上の写真は、最近ウォーキングの時に撮った近所の桃が池の写真。枯れた蓮が水面を覆っている。蓮は、夏頃までは青々と茂っているのが、秋~冬には枯れて水中へ沈んで水面から消えてしまう。昔は今の時期には、ほとんど水面から無くなってしまってたように思うのだが・・・。
ベスト3枚組に加え、オマケ?でシングル中心に10曲ほど収録したカラオケ盤も付いている。これはいかがなものか?と思ったがステレオでかけていると案の定歌ってしまい、「家に帰ろう」はアコースティック・ギター・バージョンで譜面を書いてしまった。夫でプロデューサーの山下達郎は、「ポップカルチャーの本質は、つまるところ『生きることの肯定』である。」とライナーノーツで述べている。まさにその通りだと思う。
改めて感じたのは、皆今回の転職を非常に喜んでくれているところ。
「内定通知をもらった時は泣きました。」
「リクナビの合格メールを何回も何回も開けて読んでたんですよ。」
「親がめちゃ喜んでました。『やっと一生勤め上げられる会社に入れたなあ~』って。」
「前の会社の人とか、まだ信じてないんですよ。『(転職先は)関係会社か協力会社やろ!? 本体は中途採用せーへん会社やぞ!』って(笑)」
「俺、取引先の人に、『親が(当社に)勤めてるんか?コネないとあっこは無理なハズや。』って言われましたぁ(笑)」
なんか、世間からは色々と思われてるようで・・・(苦笑)
まあ一部の誤解はさておき、それだけ「いい会社」、「狭き門」と思ってくれていて、そこに入れたことを誇りに感じてくれている。こちらも非常に嬉しかったし、その意気に応えられる会社でありたいと思う。
んでもって、上記のキャリア社員たちの喜びのコトバ、一度聞かせてやりたいマンネリ社員、ぶっちゃけ結構いるぞ~(爆)
上司は3つのカテゴリーに分類されるという。
1.暗い、いばる、ゴマをするなど主に「性格」の問題 ⇒ YJ(ヤな上司)
2.決断力や記憶力のような業務遂行「能力」の問題 ⇒ DJ(ダメな上司)
3.責任をとらないなどという仕事への「姿勢」の問題 ⇒ BJ(バカな上司)
なるほど、分かりやすい(笑)。私も会社人生17年、同期世代に比べて、異動や自組織の改編に晒された経験が多く、その結果、様々な上司を経てきたのだが、個々人の顔を思い浮かべながら読んだ。結論としては、仕事のモチベーションが下がるのは、「YJ(ヤな上司)」タイプに仕えてきた時だった。結局、自分にとっては、人として「ウマが合う・合わない」が一番重要な要素である。
「その傾向と対策」というタイトルが示すように、部下目線で書かれているが、「上司」の立場の人も内省のため軽く一読(ほんとにすぐ読める)してみてもいいのでは。
やっとアメリカ大統領選挙が終わった。黒人初の大統領という部分が何かと取り上げられているが、肌の色とかそんな表層的なことでなく、実質的な“世界のトップ”として、前任者に掻き回されたグローバル社会の秩序を回復させてもらいたい。
しかし今年になってからずっと疑問だったのは、今回のアメリカ大統領選挙に関して、2月の民主党・共和党の予備選挙からずっと、日本のメディアが大きく取り上げていたところ。「○○州はオバマが勝利、××州はヒラリーが奪い返す」とか、「スーパー・チューズデーで一気にオバマが有利に」とか、「ヒラリーが泣いた」とか、「ミニ・チューズデーでヒラリーが盛り返した」云々・・・。それで予備選挙が終わると、両党の党員集会、副大統領候補指名・・・、ずっとこれらもトップ記事を飾っていた。
そんなに、日本人興味あったん!?個人的には、選挙プロセスなんかには全く興味なかったし、少なくとも私の周りでは、「予備選挙」の経過に“食い付いてた”人なんてほぼ皆無だったのだが・・・。メディアの報道と世間との間に、非常に温度差を感じていた数ヶ月間であった。もう少し国際政治に興味を持たないといけないのかな?
どうでもいい話ですが・・・
デンジャラス・ノッチがオバマの地元紙「シカゴ・トリビューン」で取り上げられていた。しばらく食いっぱぐれないだろう。運のいい芸人である(^_^;)
http://www.chicagotribune.com/features/lifestyle/chi-japanese-obama-1028oct28,0,210636.story
米プロクター&ギャンブル社のヴァイス・プレジデントを勤めた筆者が、自身のキャリアや、同社の人材育成に関して述べている。ほぼ彼女の武勇伝といった内容だが、大手外資系企業で、日本人として、そして女性として、常に自らの道を切り開いてきた“パイオニア”の体験談だけに迫力がある。
興味深かったのは以下の3点。
1.同社の元会長R・デュプリー氏の言葉
「P&Gから何を持っていってもらってもかまわない。人とブランドさえ残れば、いつでもP&Gは復活できるだろう。」
1948年の言葉らしい。どういう文脈で述べたのかは本書には書いていないが、私も以前から知っている有名な言葉である。同社はそれだけ人材と顧客からの信頼・信用を大切にしているということが理解できる。
2.メンター制度
ジェネラルマネジャーになると、上級マネジャーがメンターについて、仕事、プライベートにかかわらず相談にのってくれるというもの。通常メンターというのは新入社員や若手社員向けのもの、という認識であったので、管理職のためのメンターが制度化されていることには非常に驚いた。
3.3Eリーダーシップモデル
リーダーとして理想的なビヘイビアはEから始める3つのキーワードで表される。
①Envision(ビジョンで組織を率いる)
②Energize(動機づける)
③Enable(人材育成・組織開発をする)
他社がリーダーに求めているディメンジョンやコンピテンシー等を知るのは非常に勉強になる。
「婚活」というのはもちろん結婚活動の略。この本、売れているらしい。読みたかったのだが、何となく本屋でレジに持っていくのが恥ずかしいなと思っていた。そしたら本ブログの数少ない女性愛読者の後輩Xちゃん(アラサー手前。独身。イニシャル出しすら厳禁)が「もう買って読みました。」ということだったので、借りて読んだ。
中身は雑誌に書いてあるようなレベルだがなかなか整理されている。要するに、昔は「恋愛=就職」、「男=仕事、女=家事」という画一的な価値観で世の中支配されていたのが、今は「格差社会」や「ライフスタイルの多様化」が進み、結婚を成立させにくくしている、ということ。
で、つまるところ、
「女性たちは、もっと自分から積極的に動いて「狩り」に出よ!」
「男性たちは、もっと自分を磨け!」
と従来とは逆説的なメッセージを発している。
オモシロかったのは、ページの何箇所に折り目が付けられていたところ。Xちゃん自身のチェックポイントである(笑)。
■もともと魅力的な男性は一定数しか存在しない。
■「女性経験値」が浅い人ほど女性に対するビジュアルの要求水準が高い。
■女性は「もう磨きすぎ」くらいだから、経済的に自立して野に出て「狩り」をすること。
■ほとんどの女性は、外見上、誰かの結婚ターゲットに入る
(=男はルックスに対する許容度は高い)。
■合コンは「婚活」としては効率が悪い。合コンで魅力を発揮する人のタイプは限られている。
■あと、有名合コンサイトの紹介(サイト画像入り)
というようなメッセージがそれぞれ書かれており、この辺りが彼女の琴線に触れたようである。なかなか可愛らしい(笑)。
メディアでの報道に加え、自分自身も少しだけ内情を聞いていたのだが、ここ数年三洋電機は相当迷走していた。
・経営難の中、次世代リーダー候補として学卒エリート社員をキャリア採用し、選抜的な人材育成をして失敗したり(私の知人もその一人として中央官僚から転職したが、古参社員の風当たりも強く、結局2年ほどで大手自動車会社へ再就職してしまった)、
・あろうことか経営者としては全くのド素人の野中ともよを最高経営責任者に据えて粉飾決算疑惑で退任に追い込まれたり、
・中国ハイアール社商品の輸入合弁会社を解散し販売提携を解消したり、
・突然、幹部クラスは一人200万円分以上、一般社員は20万円分以上(ちょっと数字はうろ覚えだが)の自社製品の直販ノルマを課せられたり(私もその時、前述の知人から頼まれ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機すべてSANYOブランドに買い換えた)、
というような出来事が次々とあった。そんなわけで(ああ、ついにこうなってしまったかぁ~!)という気持ちである。
パナソニックは、三洋電機買収後も当面SANYOブランドを維持、雇用も確保すると発表したが、今後どれだけ合併効果を出せるのか。もともと日本の総合電機メーカーの利益率は軒並み低い。神戸大学の三品和広教授は、「これだけ商品開発やコスト削減に努め、生産現場を合理化しても、営業利益率が3%くらいしかない日本の総合電機メーカーはすべて『戦略不全』に陥っていると言うしかない。」とおっしゃっていたが、これは業界の構造上仕方がないことだと思う。サプライヤーは共通、商品も多くの分野で似たり寄ったり、リテイラーも大手家電量販店などは基本的に特定のブランドに偏らず、メーカーの競争を煽り立てる。TVゲーム機のように機能での差別化を図れる余地はあまりなく、自動車のようにデザインやフォルム、ステイタスで付加価値を付けることもできない。もともと両社は事業領域も相当被っている所がある。グローバル・マーケットまで見据えた今後の新生パナソニックの舵取りは相当難しいだろう。
先日、漫画『社長 島耕作』で、松下電器がモデルとなっている「初芝電産」が、今後の世界戦略を見据えて、三洋がモデルとなっている“ように思われる”「五洋電機」を買収して、島耕作が社長に就任した。もちろんパナソニックや三洋の幹部が本ストーリーを元に今回のM&Aへと動いていったのではないだろうが、現実がフィクションを完全に“後追い”しているところが何とも皮肉な話である。
もうこうなったら今後のパナソニックの経営戦略は弘兼憲史が描くしかないぞ。
教育カリキュラムは定まったものがないので、もちろんイチから組み立てたのだが、どのメニューも思ってたよりも時間がかかってしまい、予定していた分をこなすのが精一杯だった。ということで、個々のメンバーとは必要最低限の会話しかすることができず。まあ、あまり焦っても仕方がない。徐々に打ち解けていくとするか。
明日もATG(=明るく、楽しく、元気よく)でいくぞ~。
日曜日、車の定期点検のためにディーラーへ。異常箇所は一つもなし。すこぶる調子は良く、少しだけタイヤの空気圧を上げてもらった。
そのまま家へ帰るのは惜しかったので、一緒に付いてきてくれた二男を乗せて、急遽池田の五月山へ向かった。昔と違い阪神高速池田線が通っており、「川西小花」出口で降りれば、そこから五月山ドライブウェイ入り口まで約5分、天王寺からでもアッという間である。
五月山を“攻める”のは実に15年ぶりくらい。料金所で300円(昔と値段変わってないんとちゃうかな!?)を払う。有料ゾーンは他の車もあまり走っていない。わりと狭めのワインディング・ロードだが、さすがに学生時代、昼夜問わず何十回も走りまくった道である。15年ぶりにもかかわらず、カーブの状況などはほとんど記憶に残っており、どれくらいのスピードでどういったハンドルさばきをすればいいのか、体が覚えている。かつて「五月山のジャン・アレジ」の異名をとり、周りの走り屋から恐れられていた俺のドライビング・テクニックは全く衰えていない。
そのまま日の丸展望台の側まで来て、駐車場に車を停め、展望台の天辺まで上がる。そこは大阪平野が一望できる素晴らしいビュー・スポットなのだが、昔に比べて真正面の木々が成長しており、下界の景色が相当隠れてしまっていた。C'est dommage!(仏語「残念!」)
ショップでよく売る店員というのは、心理学的にも理に適った行為をとっているという。例えばブティックならば、客に対しすぐに話しかけたりすることをせず、まずは近くで、商品の整理をしているふりなどをしながら、「いらっしゃいませ~」、「春の新作取り揃えております~♪」とか、特定の誰かに向かって言っているという感じではなく、まずは自分の声を客に聞かせるそうである。それで自分の存在や声を相手に認知させた上で、ターゲット客に直接話しかける。そうすると客との会話にスムーズに入れるそうだ。客はその店員の声にあらかじめ馴染んでいるので、その声の持ち主とコミュニケーションすることを受け入れやすいのである。心理的にも、知っている声に話しかけられるのは、人間それほど抵抗を感じないものだという。
なるほど、自分の経験上も何となくそういうことはある。店に入った途端、「いらっしゃいませ~」と挨拶されてからすぐに、ガッツいた感じで色々としゃべりかけられるより、最初は放っておかれながら、しばらくして声をかけてもらう方が、抵抗感が和らいでいる。
よく売る店員が、そういった心理学的なことを理解しているかどうかは別にして、客とのファーストコンタクトの取り方一つでも、売れる人とそうでない人との差は相当つくものなのだろう。
イベント勤務は単調で疲れる内容だったが、新入社員の頃から知っているY君が、たくさんの販売員さんの前で堂々とこういった“ええ話”をしているのを聞きながら頼もしく思った次第である。
「確かに美味そうやな。」と読みながら場所を確認したら何と寺田町!?所在地を見ると、寺田町駅の北西側、普段あまり足を運ばないエリアにある。家から徒歩圏内のタコ焼き屋はすべて網羅していると自負してたのに・・・。不覚だった。
で、早速会社帰りに寄ってみた。思ったより店内は広く、タコ焼きの他に、焼きそばやタコス、一品モノなどメニューは結構豊富。アルコールもビールや焼酎だけでなく、リキュールやカクテルも置いている。行ったのが遅い時間帯だったので、タコ焼き器の火は落としてあった。今から焼いてもらうのもちょっと悪いなと思い、とりあえず塩焼きそば(こちらも油かす入り)と生ビールを注文。
(ウマい!この焼きそば結構いけるぞ)客は私一人しかいなく黙って食べていると、大将が話しかけてきた。「お近くですか?」「ええ、すぐ近所なんですよ。『あまから手帖』で見て来たんです。」と答えると非常に喜んでくれた。聞くとオープンしてまだ1年経っていない。どおりで知らなかったわけである。「『あまから手帖』さん読んで、というこは、タコ焼きの記事で来てくれはったんですよね。よろしければ今から焼きますよ。」と言ってくれた。
せっかくだから是非と、お持ち帰りで2パック焼いてもらい、家で食べた。ちょっと濃い目の味だが、タコ焼き激戦区の寺田町でも十分戦っていける美味しさである。合格。
店内で塩焼きそば、白身魚フライ、生ビール2杯、そしてテイクアウトでタコ焼き2パック、これで2,000円ポッキリ。安いなぁ、だから寺田町が大好きなのである。