物部の森

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【書籍】P&G式 世界が欲しがる人材の育て方

2008年11月07日 | Weblog
 『P&G式世界が欲しがる人材の育て方』(和田浩子著、ダイヤモンド社)を読む。

 米プロクター&ギャンブル社のヴァイス・プレジデントを勤めた筆者が、自身のキャリアや、同社の人材育成に関して述べている。ほぼ彼女の武勇伝といった内容だが、大手外資系企業で、日本人として、そして女性として、常に自らの道を切り開いてきた“パイオニア”の体験談だけに迫力がある。
 興味深かったのは以下の3点。

1.同社の元会長R・デュプリー氏の言葉
「P&Gから何を持っていってもらってもかまわない。人とブランドさえ残れば、いつでもP&Gは復活できるだろう。」
1948年の言葉らしい。どういう文脈で述べたのかは本書には書いていないが、私も以前から知っている有名な言葉である。同社はそれだけ人材と顧客からの信頼・信用を大切にしているということが理解できる。

2.メンター制度
ジェネラルマネジャーになると、上級マネジャーがメンターについて、仕事、プライベートにかかわらず相談にのってくれるというもの。通常メンターというのは新入社員や若手社員向けのもの、という認識であったので、管理職のためのメンターが制度化されていることには非常に驚いた。

3.3Eリーダーシップモデル
リーダーとして理想的なビヘイビアはEから始める3つのキーワードで表される。
①Envision(ビジョンで組織を率いる)
②Energize(動機づける)
③Enable(人材育成・組織開発をする)
他社がリーダーに求めているディメンジョンやコンピテンシー等を知るのは非常に勉強になる。
コメント
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