物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

イベント勤務で聞いたちょっとええ話

2008年11月02日 | Weblog
 会社の販売イベントの応援勤務で、担当エリアの営業責任者Y君が朝礼の挨拶で言ってた話。
 ショップでよく売る店員というのは、心理学的にも理に適った行為をとっているという。例えばブティックならば、客に対しすぐに話しかけたりすることをせず、まずは近くで、商品の整理をしているふりなどをしながら、「いらっしゃいませ~」、「春の新作取り揃えております~♪」とか、特定の誰かに向かって言っているという感じではなく、まずは自分の声を客に聞かせるそうである。それで自分の存在や声を相手に認知させた上で、ターゲット客に直接話しかける。そうすると客との会話にスムーズに入れるそうだ。客はその店員の声にあらかじめ馴染んでいるので、その声の持ち主とコミュニケーションすることを受け入れやすいのである。心理的にも、知っている声に話しかけられるのは、人間それほど抵抗を感じないものだという。
 なるほど、自分の経験上も何となくそういうことはある。店に入った途端、「いらっしゃいませ~」と挨拶されてからすぐに、ガッツいた感じで色々としゃべりかけられるより、最初は放っておかれながら、しばらくして声をかけてもらう方が、抵抗感が和らいでいる。
 よく売る店員が、そういった心理学的なことを理解しているかどうかは別にして、客とのファーストコンタクトの取り方一つでも、売れる人とそうでない人との差は相当つくものなのだろう。
 イベント勤務は単調で疲れる内容だったが、新入社員の頃から知っているY君が、たくさんの販売員さんの前で堂々とこういった“ええ話”をしているのを聞きながら頼もしく思った次第である。
コメント
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