便利なのか、面倒なのか

先日、とあるネット関係の会社から「貴方のアカウントに、海外から不正にアクセスされた形跡があるので、パスワードを変更してほしい」というメールがあった。こういうので、入力されたパスワードを不正に入手するという手口がある。慎重に調べると、どうやらそのメールの中身は問題ないようで、指示どおりパスワードを変えた。以前にも、理由が不明のまま、ＳＮＳでアカウントや本人確認をしつこくされたこともある。何が安全で何が怪しいのか、正直よく分からない。
Ｘさんが、お父さんの容体が芳しくなく、万が一の時に色々と費用がいるだろう、ということで、銀行にお父さん名義の貯金を下ろしに行った。ところが、Ｘさんの身分証明に加えて、お父さんの意思確認も必要だと、取り次いでもらえなかったらしい。「本人は意識もなく意思確認できる状態ではない」と主張すると、「成年後見制度」を利用しなければ引き出しは無理とのこと。あげくの果て、どうやら不審な人物に思われてたのか、Ｘさんが諦めて銀行を出るときまで警備の人にずっと見られていたらしい。
個人情報の不正取得や振り込め詐欺などが後を絶たず、事業者側が色々と慎重になるのは分かるが、もう少しユーザーの立場に立ったやり方やセキュリティの強化ってあるんじゃないのかなあ。
管理しているＩＤやパスワードの多いこと多いこと。便利な世の中なのか、面倒な世の中なのか。