『韓非子』(西川靖二解説、角川ソフィア文庫)を読む。
原文(漢文)だけだと相当ボリュームがあるし読みにくいので、解説も付いたビギネーズ・クラシックスにて読了。
第1章は韓非の思想全般、第2章は「法」と「術」と「勢」を用いた実際の支配の技術、第3章は韓非
の持つ人間観や世界観(人間分析というタイトルが付いている)について述べている。
欧米では「マキャヴェリズム」という言葉は、陰湿で冷酷な権謀術数のことを指すが、中国では「法家思想」が同じような意味合いを持つらしい。確かに韓非は本書で、人間心理の暗部・恥部をともすれば「斜め目線」で冷酷に見抜いている。でも冷酷だから鋭く優れているということもあるし、ある意味非常に人間くさい。ひねくれ者には論語よりもこちらの方が合う。
原文(漢文)だけだと相当ボリュームがあるし読みにくいので、解説も付いたビギネーズ・クラシックスにて読了。
第1章は韓非の思想全般、第2章は「法」と「術」と「勢」を用いた実際の支配の技術、第3章は韓非
の持つ人間観や世界観(人間分析というタイトルが付いている)について述べている。
欧米では「マキャヴェリズム」という言葉は、陰湿で冷酷な権謀術数のことを指すが、中国では「法家思想」が同じような意味合いを持つらしい。確かに韓非は本書で、人間心理の暗部・恥部をともすれば「斜め目線」で冷酷に見抜いている。でも冷酷だから鋭く優れているということもあるし、ある意味非常に人間くさい。ひねくれ者には論語よりもこちらの方が合う。