物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

1~3月 チェイン・コーチング

2012年03月02日 | Weblog
 1~3月のチェインコーチングが佳境を迎えている。
 現在のコーチはニューヨークのUさん。今回は2回目のペアリングである。「これからの会社人生どう過ごしていくべきか」をテーマにセッションしてもらっている。よくある課題解決型のアプローチで、1.現状把握をした後、2.あり姿を設定し、3.1と2を埋めるためのギャップを考察し、最後4.何をすべきかを検討する。現在は2の部分なのだが、これが難しい。親しい大先輩にインタビューしたりして、自分なりに「こんなもんかな?」というのを何項目か導き出した。それをUさんに語る。ところが、いつものように丁寧に聞いてもらいながら、出てきたコメントは、「今のMさんの活動状況を見てるとそれは全部想像できちゃうんですよね」。つまり現在の延長上で過ごしていけば容易に実現できる、というのである。確かに、もう半分以上叶っているなというのもある。要するに全然面白くない。結局本セッションではそれ以上進展せず、もっとビッグ・ピクチャーを描いてみようというのが次回までの宿題となる。
 一方、今のクライアントは東京のTさん。「サッカーのベテランレフェリーとして、いかに後進を育てていくか」がテーマなのだが、直近のセッションでは、少し逸れて「Tさん自身の残りの人生をどうしていくか」みたいな話になった。Tさんは私より10歳近く年齢が上。コーチングも私なんかよりはるかに勉強されている。しかしコーチング的アプローチで理屈を積み重ねても、将来像まで辿り着かないらしい。今はそこから少し離れて、禅やイスラム文化についてもう一度勉強し直したり、「江戸の“四シュウ”」の書画を探求したりしているそうだ。「江戸の三舟」、すなわち勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟は有名だが、「あとの一人って誰ですか?」と尋ねると、西郷南「洲」(隆盛)だそうだ(字ちゃうけど。しかも幕府側でもない…^^)。彼らの書を眺めながら、自分の人生になぞらえて考察しているとのこと。
 何だか状況が似ているので私から、「実はクライアントとして私も同じようなことを考えているんですよ」とUさんのコーチングを受けながら、現在のセッションの状況を話す。「ええ~っ、まったく同じじゃないですか!?」とTさんも驚く。「結局、人生の目的や本質みたいなことなんですよね」とそこまではお互い同意できる。じゃそれが何なのかというのは分からない。結局Tさんも次回までにそこをもっと突き詰めてくるのが宿題となる。
 二人ともクライアントとして難しい局面にはまり込んだ。でも考えまくることは悪くない、心地良いストラグルである。アインシュタインの言葉を思い出す。
「論理は君をAからBへ到達させる。想像は君をどこにでも連れて行く」
コメント
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