物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

地震訓練第3弾

2011年12月05日 | Weblog
 地震訓練第3弾が行われた。例年の地区の訓練に加え、9~10月にチーム独自でウォーキング訓練やマニュアル改訂を行ったが、今回は初めて行われる部独自のトレーニングである。
 あるトラブルを想定したケーススタディ方式。これがなかなか刺激的だった。どんな内容かメンバーには予め知らされずに、大会議室に機能別の班ごとに集められる。そこで初めてスクリーンに想定ケースと指示が映し出される。簡単な文章で周辺情報はほとんど与えられない。自分たちで条件を設定していきながら、要員体制や復旧スケジュールを立てる。各班自分たちの回答をホワイトボードに書いて皆の前で発表する。そしてまた次のシナリオが展開される…、といった具合。的外れな内容だと恥をかくので皆真剣である。リハーサルがあったりシナリオが事前に渡されたりする訓練には、個人的に疑問を感じていたので、これは良いと思った。
 訓練を受けながら「フェルミ推定」を思い出す。実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算する方法である。名前は物理学者のエンリコ・フェルミに由来する。フェルミは「フェルミ推定」ができる人が地頭(じあたま)が良い人だと言う。
 Google社の入社試験がフェルミ推定を用いるので有名である。例えば、
・スクールバスにゴルフボールは何個入るか?
・シアトルのすべての窓ガラスを洗浄するとして、あなたはいくら請求するか?
・シカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?
みたいな問題。
 今回の訓練では、各班情報が少ない中でまさにフェルミ推定をしながら、現実解を導き出そうとしていた。思考力と集中力を要する良い訓練である。想定を変えながら年に1回ずつくらい実施してもいいのではないかな。
 ケース作成を始めとする事前準備、および当日進行まで滞りなく行ってくれたプロジェクトメンバー。若手中心だが、なかなかのグッドジョブだったよ。感謝。
コメント (2)
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