物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

「THE MANZAI 2011」評

2011年12月18日 | Weblog
 「THE MANZAI 2011」はパンクブーブーが見事優勝。視聴者もネットを通じてネタに対するリアクションができる「国民ワラテン」などの新しい企画もありなかなか斬新だった(我が家はiPhoneで参加)。
 以下、毎年「M-1」後恒例の?全組に対する評価。一回戦の出演順で。

【Aグループ】
■囲碁将棋
ボケと突っ込みがちょくちょく入れ替わる器用な漫才。トップバッターとしてはまずまずの出来だった。J-WALKのネタやってほしかった(知らんか誰も…)。
■チキチキジョニー
女性漫才師がウケようとするとほぼ二種類のパターンに収斂される。毒舌系か、「ブス・モテない」の自虐系。彼女たちは両方兼ね備えている。ネタを聞いてると春やすこ・けいこを思い出す。
■ナイツ
一回戦、得意のパターンから後半歌をからめてきたのは新しい。Aグループならダントツだろう。決勝も最後に禁断の酒井法子ネタを持ってきて今日イチ笑った。個人的にはパンクブーブーより出来が良かったように思ったが。
■磁石
このコンビのボケは好き。ちょっとしたボケがセンスを感じる。ただ爆笑の連続みたいな漫才は望みにくい。大ネタが欲しい。

【Bグループ】
■Hi‐Hi
出だしから“かかっていて”見ててハラハラしたが、激戦のBグループを制したのは立派。でもそれほど面白いか。楽しいが面白くない典型的な漫才。
■テンダラー
二丁目劇場時代からテンポの良い切れ味のある漫才をしていたので個人的には一番応援していた。漫才だけならブラマヨやチュート級の実力はある。高須やキム兄の一票に吉本系の優しさを感じた。決勝行ってほしかったなあ。
■スリムクラブ
この1年間のお茶の間への露出で完全に彼ら独自の空気ができている。ただそのアドバンテージを差し引いて冷静に見るとしょせん亜流の漫才である。二人のキャラクターは好きだけど。
■ハマカーン
ボケが長くてくどい。力が入り過ぎててちょっとしんどかった。

【Cグループ】
■学天即
ウケてないという場内の雰囲気を察知しながら演っているので焦りが表出してしまう。途中で軌道修正ができなかった。伝統番組の復活、年末ゴールデン、生放送…、若手なら仕方ないか。
■博多華丸・大吉
最年長のベテラン。妙に世慣れた感じがして他の出演者と比較すると浮いていた。観客があと10~20歳年上だったらもっとウケたネタだろう。
■アルコ&ピース
若い芸人が「ボケが2回しか出来てない」などとネタの中で自分たちのネタの解説をしない方がいい。見苦しい。
■パンクブーブー
一回戦はいつものパターン。Cグループの他のコンビのレベルが高くなかったので無難に勝ち上がる。決勝は少し展開を変えてきた。十分笑えたが、正直ナイツの方が良かったな。M-1の後もそれほど売れなかったので、これをきっかけに来年こそ頑張ってほしい。

【Dグループ】
■エルシャラカーニ
あまり芸風が知られていない漫才師が、言い間違いや噛んでいるのを繰り返すようなネタはリスキーである。視聴者が、ネタなのか本当に噛んでいるのかが分からなくなってしまうから。観ていて落ち着かない。
■千鳥
一回戦は、大悟が非常に緊張しているように見えたが、それでも得意のナンセンスショートコント系できちんとまとめる。決勝も一回戦のネタから上手くつなげて場の空気を作っていた。ただ途中から完全にコント。役に成りきるだけでなく、漫才として二人の掛け合いも欲しいところである。
■ウーマンラッシュアワー
ボケの方、あの台詞の量とスピードでよく噛まないね。素晴らしいわ。あとはネタ磨こう。
■銀シャリ
銀シャリの漫才はいつも75~80点。どんな場であれいかなる観客であれ確実に75点くらい出す。裏を返せば大爆発はない。したがって、M-1やTHE MANZAIのチャンピオンにはなりにくい。

以上。

 それにしても、44歳にもなってこんなことを真面目に書いている自分が、つくづく情けなく、かつわりと好きだったりする(^_^;)
コメント (2)
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