NFP Archives

山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

再利用品で作るアンプ

2009年12月31日 | インポート
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配置を考えているところ。完成予想。このアンプの構成は初段管(CDからの小さい信号を増幅して出力管に送り出す。)に6SL7GT、出力管(スピーカーを動かすパワーを発生させる。)に6V6GT。それと電源回路に整流管(交流を直流にする。)に6X5。回路はシングルとし、6V6GTは本来ビーム管ですが、それほどパワーは必要ないし音質重視ということで3極管で使っています。NFB(負帰還)は完成してから考えることとして、試聴してみて必要ないと思えばそのままNFB回路なしで完成とします。NFB回路は周波数特性の改善やひずみ成分の低減ができ、いいこともありますが悪いこともあります。適当にあると有効です。ハコが小さいのでミニアンプって感じ。出力トランスもかわいいもんです。

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ヒーターの回路と電源回路を実装したところ。これでもう真空管のヒーターが点灯しますので、あの温かみのあるオレンジ色の光が見られます。

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増幅回路ユニットを製作中。私の場合は平ラグ板にパーツを取り付けてユニットを作り、それからハコに実装します。いつもは電源回路と増幅回路は別々にしますが、ハコが狭いとかいろいろ条件があってπフィルター以降の電源回路もひっついています。初段管と出力管のカップリングコンデンサはこれには載ってません。抵抗とコンデンサが近づきすぎ! それほど熱は出ないはずと予想していますが、ほんとはもっと離したいですね。抵抗でコンデンサをあぶってはいけません。。。熱は結構な問題なのですが、あまり考えてないじゃないか??という市販品も見られます。

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増幅回路ユニットを実装中。

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あとは、配線すれば完成。これを書いてる今はすでに完成しています。
NFB回路今のところつけていません。低域の締まりもよくこのままでいいかなという感じ。音は普通の音。(これが大事!)バランスもよくごく普通。オケ(オーケストラ)を聴くとこれが意外にいいんです。大きいフロア型スピーカーと組み合わせて使いたいですね。ちょうどこのアンプは65リットルの大型バスレフエンクロージャーに取り付けられた16センチフルレンジスピーカーを駆動するのでちょうどいい組み合わせ。雄大で分厚い音楽を聴かせてくれるでしょう。

モノクロ:Nikon New FM2/T + Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S (TMX)
カラー:Nikon F5 + Ai AF Nikkor 28mm F2.8D (Ektar 100)



帰ってきました。片付け終了

2009年12月31日 | インポート
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縦走隊と桜島。

ようやく片付け終了でやっとゆっくりできます。普段の生活に戻れると思ったらお正月。。

今年の縦走はもちろん低温や風にも悩まされましたが、桜島も。高隈山から桜島は見下ろす位置になるのですが、激しく活動中の昭和火口がこちらを向いてるし、風向きも高隈山方向なのですごいことになります。まず、轟音。ゴォーっという音が断続的に続いています。おそらくマグマが火口をせり上がる時にガスが抜ける音でしょう?? それと爆発音。すさまじいです。一度は大地が揺れたことがありました。1日に4~5回は爆発音を聞いていたような気がします。帽子を触るだけで灰がぼわっとするほど灰まみれになりました。カメラもよくこの粉塵や雨の中で動作してくれました。レンズに灰が入り込みゴリゴリしながらフォーカスが動いてました。もうそのままオーバーホール直行させます。

縦走のレポートはまた今度。

Nikon F5 + Ai AF Nikkor 50mm F1.4D (Ektar 100) 高隈山




行ってきます

2009年12月25日 | インポート
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高隈山縦走3泊4日。行ってきます。冬山、標高千メートルを越える山地に15キロぐらいの荷物を担いで、水もないところでテントを張り、ご飯を作り、寝て、、、とすさまじいい企画ですが無理!と思っていたことを乗り越える体験をするとどんな困難な物事に対しても乗り越える気力と技術を身につけることになります。みんなで力を合わせてといいますが、荷物を担いで歩くのは自分自身。自分に勝たなければ完全縦走することはできません。もちろん、子ども達だけのことじゃなくて自分自身もね。でも標高千メートルの野営地で夜の寒さに耐えるのは辛いなぁ。。。まずは、新たな出会いと再会が楽しみです。

Nikon F4 + Ai Nikkor 50mm F1.2S (NEOPAN ACROS) 高隈山 21番ポイント(野営地)
国立大隅青少年自然の家 企画事業 ”山から君へのメッセージ”






フィルムかデジタルか?

2009年12月23日 | インポート
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天体望遠鏡(ガイド鏡)と自由雲台にマウントしたFinePix S3 Pro
将来は天体写真とカラー写真はデジタル。モノクロはフィルムという理想を持っていました。
コストを計算すると、カラーフィルムに係わる年間コストは約6万円。デジタルカメラのボディ1台が買えるほどになります。つまり、デジタルカメラを買えば10万円台のカメラでも2年でペイしてしまうのです。

ちょうどいろいろとデジタルカメラを使う機会に恵まれ、OLYMPUS E-520(借り物)、FUJIFILM FinePix S3 Pro(買ったもの)でデジタルカメラがどういうもんかと使ってみました。デジタルカメラのカタログとかで作例の写真を見ているとフィルムと置き換えてもいいな~って思うカメラはNikon D3。でもこんな車が買えるような値段のカメラは論外なので、5万円ぐらいで。しかも天体写真に適応するもの、Nikon Fマウントであること。となれば、FinePix S3 Pro。とりあえず使ってみて、ダメなら手放す(元金を取り戻せるあてがあったので。)。

てことで使ってみましたが、パッと見はきれいなんです。でも私には無味乾燥な絵としか感じられませんでした。。。
一度見ると、その後見返すことがないのです。他人の作品を見るとそんなことないのですが、自分が撮るデジタル
はそんな感じ。
1枚撮るときの緊張感がまるで違います。失敗してもいいやなんて思ってしまうデジタルと1発で決めなければと
思うフィルム。結局私の腕では駄作を量産してしまうだけになりました。無味乾燥に感じてしまった訳はここに
あるかと思われます。感性を研ぎ澄まして撮る一枚はそれだけ思い入れがあるのかな。

もちろん、個人の好みの話ですよ。カメラにもよると思います。自分はフィルムが好みなだけですから。めんどくさいのが好きだけなのかもしれません。
写真を仕事にしているわけでもないので、時間と手間をかけてもいいし、少々お金をかけてもいいかなと思えてきました。(コスト削減はしますけどね。)ま、フィルムがある限り、フィルムは使い続けると思います。どちらも長所・短所があるので使い分けられてずっといくのでしょうけど。

実際にいろいろ触ってみると道具としてのフィーリングはすごくよくなってますね。以前のデジタルカメラは動作がもっさりでスローなイメージでしたが。Nikon D300SやCanon EOS 5D いいカメラですね。古いカメラですがOLYMPUS E-1で撮られた写真は好きです。500万画素、今ではわずか500万画素と表現するのかもしれませんが心を動かしてくれるものがあります。

てことで、カラーフィルムをデジタルに置き換えるのはまた将来へということに。コストを落とす作戦は、カラーネガを主力に使うこと。それと、フィルムを大切に扱ってくれる信頼できる写真屋さんを見つけること。

ちょうど、コダックから今年発売されたばかりのネガフィルムEktar100が比較的安価ですのでこれを使ってみようと思います。

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そういえば『剱岳 点の記』フィルムらしい重厚な絵でしたね。

あと考え方なのですが、時間や手間をかけること、やや不便なことを私はわざとやったりします。機械式、しかも露出計なしのNikon F2や電池の切れたFM2を使う理由がこれ。結果頭の中で考えた絞り・シャッタースピードで撮ると意外にいい結果を生む場合がたまにあります。『適正露出』なんてないんだなと。自分で決めればいいと。感性を磨くこと、大事ですね。世の中は便利になり、頭を使わない、筋肉を使わない・・・・人間は老化を早めてる一方なのかもしれません。(極論か!?)





桜島はまだ雪景色?

2009年12月22日 | インポート
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桜島が冠雪してると聞いていますが鹿屋から見る桜島はそう見えなくて。。。活動中の火口の方が見えているので雪が降ってもその上から灰が降ってしまいます。

写真は以前のもの。もう7、8年前かな??お正月のとき。

Nikon FM3A + Ai Nikkor 45mm F2.8P(カラーネガ) 鹿児島市




廃品利用真空管アンプ

2009年12月20日 | インポート
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もともと真空管アンプを作ろうとすれば、ほとんどの真空管が現在生産されていないもので40年以上前のデッドストック品か何かに使用されていた真空管を再利用することになります。

この製作中のアンプは、もともとは中学生の時に父と作成したAMラジオ。(1988年8月31日完成)約20年ぶりに電源を入れてみましたがちゃんと受信しました。ただし、真空管を動かす周りの機器は劣化しており、強烈なハム音(ブーンというノイズ)の後ろからラジオの声が聞こえてくる状態でした。ラジオは現在別の設計で製作中ですので、このシャーシと使えるパーツを利用してオーディオアンプを作ることとします。ちょうど実家にあるトランジスタアンプがかなりくたびれてる状態(これも20年ぐらい使用中。)なのでそれの代替になります。ラジオとして生きてきたパーツたちを今度はアンプとしての新たな命を吹きこみます。

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アンプの構成はシンプルなシングルアンプ。手前の2本の真空管が出力管の6V6GT。ギターアンプでは今も現役。楽器として用いられています。この真空管は1950年代のものと思われます。奥の真空管は初段に用いる6SL7GT。ひとつの真空管に2つのユニットが入っていますので1本でステレオになります。こういう使い方をするとクロストークという現象が起こり、左右の信号が混ざり合ってしまうという現象が起こりますが、小さく限られたシャーシで作るのでこれでよしとします。実際にもほとんど気になりません。

左のソケットにはもう1本真空管が取り付けられますが、まだ入手していません。ここには、整流管(交流を直流に変える。)の6X5GTがきます。全ての真空管がほぼ同じ形状・大きさに統一されます。この形状の真空管をGT管といいます。

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再利用するトランスが小さいので6V6GTの性能をフルに発揮させることはできませんが小音量ながら質感のいい音楽が聴けるはず。実家のスピーカーは感度の高いダイヤトーンP-610MBの65リットルバスレフ。真空管時代のスピーカーなので相性はピッタリだと思います。

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これは将来自分が使う予定の6520(6AS7Gの高信頼管)。ST管形状の大型の真空管。もともとオーディオ用ではありませんが、特性を見るとオーディオにも十分に使えるはず。かなり鈍感な真空管なので、これをドライブするための初段の回路の設計はちょっと苦労しそうですが楽しみです。ヒーターもこのように縦にオレンジ色の光が見えるようになっておりとても美しいですね。

FUJIFILM FinePix S3 Pro + Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S












冬ですね~

2009年12月16日 | インポート
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秋の名残り。

Nikon FE + Ai Nikkor 45mm F2.8P (TMX) 霧島

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これは夏のセイタカアワダチソウ。

Nikon F5 + Ai Nikkor 105mm F2.5S (TMX) 鹿屋

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冬になるとこんな感じ。上の写真と同じセイタカアワダチソウです。

Nikon FE + Ai Nikkor 24mm F2.8S (TMX) 鹿屋

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朝起きるとこんな雲が見られました。

Nikon FE + Ai Nikkor 24mm F2.8S (TMX) 鹿屋





ふたご座流星群

2009年12月14日 | インポート
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この夜はふたご座流星群の極大日。とても多い流星群のひとつ。夜半過ぎから活発になってきます。私は、今年は断念。。。寝ますねー。

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これは流星痕と呼ばれるもの。流れ星で大きいものを火球といいますが、火球クラスの大きな流れ星の後にその航跡上に雲のようなものが残ります。それが流星痕。火球は目線を別の方向に向けていてもわかるぐらいの光を発することもあります。この写真の時も雷のように光って気づきました。まれに大気圏深く進入して衝撃音(ソニックブーム)を聞くことも。今までの人生で流星群は毎年毎年観察していますが、ソニックブームを聞いたのは1度しかありません。雷が落ちたようなすごい音。

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1コマにいくつも流れ星が入った写真。いかにふたご座流星群が多いかがわかりますね。







12月の写真

2009年12月11日 | インポート
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鹿児島中央駅 
Nikon F3 + Ai Nikkor 50mm F1.2S (RDP3)

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霧島・韓国岳
Nikon New FM2/T + Ai Nikkor 35mm F2S (RDP3)

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熊本 阿蘇
Nikon New FM2/T + Ai Nikkor 45mm F2.8P (RDP3)

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霧島 えびの高原
Nikon FM3A + Ai Nikkor 50mm F1.4S (RDP3)

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プレアデス星団(左)とアウトバーストして輝くホームズ彗星(右)
Nikon New FM2/T + Ai Nikkor 50mm F1.2S(NEOPAN ACROS) 高隈山 御岳五合目

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鹿児島市
Nikon FM3A + Ai Nikkor 50mm F1.4S (NEOPAN PRESTO400)


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熊本 阿蘇
Nikon New FM2/T + Ai Nikkor 45mm F2.8P (RDP3)

こうしてみると、夜の写真が多いですね。










関門海峡

2009年12月10日 | インポート
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九州と本州。ほんの少しの距離ですが橋やトンネルがなければ気軽には往来できないですね。学生時代、瀬戸内海を実習で航海したことがあって、鳴門、備讃瀬戸、明石の大きな橋の下を通過したことがありました。その度に甲板に寝そべって橋を眺めるんです。なかなか気持ちがいいですよ。12月のこの時期にレインボーブリッジを通過しましたが夜景がきれいでした。

Nikon F5 + Ai AF Nikkor 28mm F2.8D (TMX) 山口・下関









雨と風と霧の高隈山

2009年12月09日 | インポート
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実地踏査。天気予報ではそれほど崩れる予報ではないのですが、山では雨。高隈山縦走、今までもたびたび雪や雨でルート変更をしたりしてきています。今年はどうなるか??

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御岳を登り、野営地の妻岳分岐点にザックを置いて高隈山最高峰の大箆柄岳へ。15キロ程度の重いザックをみんな置いてくると飛んでいきそうなぐらい軽いです。写真はスマン峠。ちょうど光が森の中に入ってきました。お気に入りの写真です。

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小箆柄岳のブナ林。

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大箆柄岳山頂。すごい風でした。身体が冷えるので5分ぐらいで撤退。

Nikon F2 + Ai Nikkor 35mm F2S (TMX) 高隈山






実地踏査

2009年12月05日 | インポート
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この土日に山から君へのメッセージの実地踏査に行ってきます。山中泊をしてほぼ全ルートを歩きます。約20キロ。登山道の整備や野外活動の技術的なことの確認。ご飯の内容なども検討します。初めてのスタッフもいるので本番前のいい練習になるでしょう。

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こんな標識設置も。

1泊2日なので、それほど荷物は重くなく、15キロでした。
では、行ってきます。



山から君へのメッセージ

2009年12月03日 | インポート
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今年も3泊4日、高隈山縦走がやってきます。12月25日~28日。完全縦走を目指してがんばりましょう。参加できるのは、小学5年生から高校3年生。大人でもびびる冬山の山中での生活。とても貴重な体験になると思います。

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高隈山・御岳を登っているところ。子ども達も10キロを超えるザックを担ぎます。手前のスタッフはスコップも担いでますね~。自分も年々荷物が重くなっていて、、、5年前は24キロだったのが、去年は27キロ。今年は??

詳しくは、ここへ。パンフ、私の写真を使ってもらってます。

国立大隅青少年自然の家 平成21年度山から君へのメッセージ




雨の高千穂峰

2009年12月02日 | インポート
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雨でも登山を実施する場合があります。激しい天候が予想されないこと、ルートを熟知していること。装備が充実していること。体力が十分なこと。五感をフルに使って危険回避と自然を感じるのはナイトハイキングと似ているようにも思えます。

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高千穂峰の御鉢を登っているところ。たまに厚い雲に覆われて雨が降ってきます。。。


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御鉢の火口。雲で見えないかなと思っていましたが、ばっちり見えました。ここで風が強ければ引き返すつもりでしたが、ほとんど風はありません。無線機で天気予報を聞きながら進みます。


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高千穂峰山頂は雲の中。。。山頂まで無事に登りました~。登っていく人たちのレインウェアが鮮やかですね。


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ミヤマキリシマ。なぜ今頃!?

FUJIFILM FinePix S3 Pro + Ai AF Nikkor 28mm F2.8D