天体望遠鏡(ガイド鏡)と自由雲台にマウントしたFinePix S3 Pro
将来は天体写真とカラー写真はデジタル。モノクロはフィルムという理想を持っていました。
コストを計算すると、カラーフィルムに係わる年間コストは約6万円。デジタルカメラのボディ1台が買えるほどになります。つまり、デジタルカメラを買えば10万円台のカメラでも2年でペイしてしまうのです。
ちょうどいろいろとデジタルカメラを使う機会に恵まれ、OLYMPUS E-520(借り物)、FUJIFILM FinePix S3 Pro(買ったもの)でデジタルカメラがどういうもんかと使ってみました。デジタルカメラのカタログとかで作例の写真を見ているとフィルムと置き換えてもいいな~って思うカメラはNikon D3。でもこんな車が買えるような値段のカメラは論外なので、5万円ぐらいで。しかも天体写真に適応するもの、Nikon Fマウントであること。となれば、FinePix S3 Pro。とりあえず使ってみて、ダメなら手放す(元金を取り戻せるあてがあったので。)。
てことで使ってみましたが、パッと見はきれいなんです。でも私には無味乾燥な絵としか感じられませんでした。。。
一度見ると、その後見返すことがないのです。他人の作品を見るとそんなことないのですが、自分が撮るデジタル
はそんな感じ。
1枚撮るときの緊張感がまるで違います。失敗してもいいやなんて思ってしまうデジタルと1発で決めなければと
思うフィルム。結局私の腕では駄作を量産してしまうだけになりました。無味乾燥に感じてしまった訳はここに
あるかと思われます。感性を研ぎ澄まして撮る一枚はそれだけ思い入れがあるのかな。
もちろん、個人の好みの話ですよ。カメラにもよると思います。自分はフィルムが好みなだけですから。めんどくさいのが好きだけなのかもしれません。
写真を仕事にしているわけでもないので、時間と手間をかけてもいいし、少々お金をかけてもいいかなと思えてきました。(コスト削減はしますけどね。)ま、フィルムがある限り、フィルムは使い続けると思います。どちらも長所・短所があるので使い分けられてずっといくのでしょうけど。
実際にいろいろ触ってみると道具としてのフィーリングはすごくよくなってますね。以前のデジタルカメラは動作がもっさりでスローなイメージでしたが。Nikon D300SやCanon EOS 5D いいカメラですね。古いカメラですがOLYMPUS E-1で撮られた写真は好きです。500万画素、今ではわずか500万画素と表現するのかもしれませんが心を動かしてくれるものがあります。
てことで、カラーフィルムをデジタルに置き換えるのはまた将来へということに。コストを落とす作戦は、カラーネガを主力に使うこと。それと、フィルムを大切に扱ってくれる信頼できる写真屋さんを見つけること。
ちょうど、コダックから今年発売されたばかりのネガフィルムEktar100が比較的安価ですのでこれを使ってみようと思います。
そういえば『剱岳 点の記』フィルムらしい重厚な絵でしたね。
あと考え方なのですが、時間や手間をかけること、やや不便なことを私はわざとやったりします。機械式、しかも露出計なしのNikon F2や電池の切れたFM2を使う理由がこれ。結果頭の中で考えた絞り・シャッタースピードで撮ると意外にいい結果を生む場合がたまにあります。『適正露出』なんてないんだなと。自分で決めればいいと。感性を磨くこと、大事ですね。世の中は便利になり、頭を使わない、筋肉を使わない・・・・人間は老化を早めてる一方なのかもしれません。(極論か!?)
「他にもっといい方法があるんじゃないか」と,もやもやしながら実践するよりも
「よし。自分がこれでいくんだ!」と,潔く決めた方が
どんな面倒なことも,きつくて無意味に思えることも
楽しく,充実感を持って実践できるものですよね。
なるさんも,きっともっといい写真を撮るんでしょう。週末・・がんばってください!!!
いけなくなります。そしたら絶対失敗するでしょうね。
フィルムを使うのが自分らしさだと思いました。
同じようにフィルムかデジタルかを悩んでおられる方がいるんだなぁと、記事を読ませて頂きました。
私の方は、もう少しデジタル寄りになってきていますが、デジタル一眼レフが安物(D50)の為に銀塩カメラから足を洗うことができません。
また、画角が異なるので使いづらく、MFニッコールは露出計も別途必要。
これぞ!という撮影には、やっぱり銀塩カメラを手にしてしまいます。
F5やF100の代わりになるのはD3やD700クラスなんでしょうが、薄給の身では次から次へと新製品が発売されるデジタル一眼レフには、中古が5万円くらいまで落ちてくれないと手が出せませんね。
当面は私もフィルム中心に楽しもうとの結論に至りつつあります。
訪問・コメントありがとうございます。
コメント読んで、そうそう!とうなずいておりました。あの画角の違いは慣れない
ですね。思ったようにボケてくれないですし。画素が上がるたびにどんどん
鮮鋭になって目が痛い絵になってるのも私にとってはNGです。
高い買い物の割にはスペックダウンしているような気がするのも嫌なので
まだしばらく様子を見ることにします。
「目が痛い絵」・・・
カメラよりビデオの方が先にデジタルに移行したので,Hi8からDVのカメラに変更した時にそれを感じましたね。
0や1だけでは表現できない何かがあるんだろうなぁと思ったものです。
何て言うのかなぁ?厚みがないと言うか・・・
カメラのデジタル移行直後は,(ボクの場合)1.6倍の画角の違いにやはり戸惑いましたね。
フルサイズ撮影素子のカメラが買えればそんなこともなかったのですが,そんなカメラには手が出せるはずもなく・・・(^^ゞ
デジタルに移行してからは,やはりシャッターを切る時の緊張感が全く違いますね。同感です。
フィルムに戻ることは,ボクの場合当分できそうもありませんが,自分の誕生とと同じ年に産声を上げたNikon F2やCanon F-1は,いつか手にしたいと思ってます。
その時までには,鈍ってしまった感性を研ぎ澄まそうと思います。
ランニングコスト、、、ホント、よく考えます。今回も縦走でネガフィルム10本。
今年はお正月ゆっくりしようと現像も外注。なかなかのお値段でした。
物理的な性能と人間の感性って一致しないことがよくわかりますね。
『きれいな色』は出せても『きれいな絵』にならないですね。