NFP Archives

山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

途中経過

2013年03月31日 | インポート
Dscf0615
真空管アンプ製作途中経過

パーツを実装しています。写真の部分は電源回路。今回使う真空管に必要な電圧値に対して手持ちの電源トランスの電圧が高いため、大きな抵抗(白くて長い部品)を使って大きく電圧を落とします。また、抵抗とコンデンサ(円筒状のもの)で作るフィルター回路と整流用の真空管で交流をきれいな直流に変えます。できればこのような大きな抵抗は発熱が大きいので使いたくない。使うとしてもなるべく発熱しないように定格の大きいものに。今回は、左・右の各チャンネル毎に電源回路を分割し、それぞれの抵抗に持たせる損失(≒発熱)を分散しました。また、電源回路を分けることで、チャンネルセパレーション(左右がきれいに分割されているか? 混信がないか?)がよくなり、結果として音質がよく、アンプの品位にも影響します。






穴あけ道具各種

2013年03月31日 | インポート
Dsc_0502
穴あけ道具各種

一番上がハンドドリル、左のタケノコ状のものが、ステップドリル(今回B機工で購入。)、その下が、シャーシパンチ。さらに下に、リーマー。V字になっているのが、ハンドニブラー。

シャーシの穴あけの定番はシャーシパンチ。とてもきれいで正確な穴あけができますが、セッティングが面倒です。ステップドリルを使えば一本で複数のサイズの穴があけられますが、やはりドリルなので、バリが多くて、あとが大変。

ハンドニブラーは四角の穴あけ。噛み砕きながら進んでいきます。がっちゃんのようなやつ(ガシガシ鉄を食べていくよう)。



シャーシの加工

2013年03月30日 | インポート
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罫書き終了。

穴あけの加工場所に印を付けていきます。設計図は先に作っていますが、実際にパーツを見ながら合わせていくと設計図よりもこうしたほうがいいという場合がでてきますので、この時に変更します。

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穴あけ加工終了。アンプの製作で最も面倒な作業だと思っています。スイッチやソケットの穴、トランスの置き場所、配線が通過するところ。それと放熱のための穴。この状態ではまだただのアルミの箱。足すら付いていません。




部品調達完了

2013年03月29日 | インポート
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真空管アンプ。ほとんどのパーツの調達が終わりました。あと数点で完了です。

ねじ類を除くと、約100点。最もシンプルなシングルアンプの回路とは言え、こうしてみるとうんざりするぐらいのパーツがありますね。。。

パーツ屋さんは、抵抗値や容量別に袋を分けてくれているので、回路を実装するときにとても楽になります。ありがとうございます。




スピーカー

2013年03月26日 | インポート
Dscf0606
最近、アンプの話ばかりですが、アンプが動かすスピーカーも一緒に考えないといけません。

自分のメインは奥のバックロードホーン。内部は管楽器のような折り曲げたホーンの構造をしています。高能率で繊細。打楽器の生々しさはバックロードホーンが一番でしょう。ただし、設計と製作が大変。。普通のバスレフ型のスピーカーなんて極端に言うとどうにでも作ってもまともな音がしますが、バックロードホーンは外れるととても聴いていられない音になります。そのためか、市場にはほとんどないですね。自作がほとんど。感度が高いために小出力の真空管アンプとの相性がとてもいいです。

バックロードホーンはこの他に数台製作しましたが、これは一番最初。その次からは欲張った設計をしたのですが、すべてダメでした。これだけが成功。これを設計するときに、ホーンの長さや広がり具合で低音の遮断(カットオフ)周波数を計算するのですが、板取り、製作優先で設計すると、このカットオフ周波数では低音は出ないな。。。と思っていました。自作は冒険してみるもんですね。結果は問題なし。より良し。その前に使っていたダイヤトーンの3ウェイ(30cmウーファー)がすぐに駆逐されました。

吹奏楽を生で聴いたときの迫力。それがそのまま伝わります。

材料はシナ合板(t24mm)サブロクを2枚。10cmフルレンジ+ホーン型ツイーター。仕上げはオイルステイン。

手前のスピーカーは、2ウェイバスレフ(サランネットを外した状態。)。15年前ぐらいに自作したもの。ラワン合板だったので、仕上げが大変でした。。磨きに磨いて、水性ニスで仕上げました。ウーファーの周波数特性にピークが無く、素直な特性だったので、ネットワーク回路はシンプルに-6dB/octとしています。内部の片方をギザギザ(いろんな形の材料を貼り付けた。)とし、定在波の発生を抑えているために、吸音材を全く使用していません。また、バッフルを取替え可能として、ユニットも交換できるようにしていました。でもビビリがあったために、今は固定しています。ワイドレンジのオーソドックスなバスレフスピーカー。でも普段バックロードホーンで聴いているととても音が鈍く聞こえてしまいます。といっても力のあるウーファーを使っているのですが。

材料はラワン合板(t24mm)サブロク1枚、バッフルのみ松系の集成材(t18mm)、W:10cm,Tw:ドーム型。仕上げは水性ニス。



設計メモ

2013年03月22日 | インポート
Dscf0599
設計メモ

真空管アンプ。差動プッシュプルアンプの定電流回路を設計中。計算過程も極力メモに残すようにして、反省と次回の発展のために。真空管なのに、トランジスタやダイオードを使います。これら半導体のおかげでより真空管の能力をより引き出せます。




積算終わり

2013年03月21日 | インポート
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積算終了。

約50K円。予算オーバーですが、これ以上減らせないので貯金します。部品点数は約90点。シンプルなシングルアンプなので、少ないほうです。

写真は手前が設計したアンプに用いる6AS7G。奥のアンプは現在使用中の12AX7-6BQ5差動プッシュプルアンプ。設計したアンプを製作してから、この現用のアンプを改修します。予算からして、改修から先になるかもしれません。

FUJIFILM FinePix S5 Pro + Nikon Ai AF Micro-Nikkor 60mm f2.8D





ヒーター点灯

2013年03月20日 | インポート
Dscf0591
真空管6AS7G

真空管に火が入り、音楽を奏でるときは、このようにオレンジ色に発光します。工業製品・電子デバイスという無機質なイメージとは違い美しいと思いません?

設計の最終段階で小修正があり、電源部を工夫してバイアスの深い6AS7を使えるようにしました。ということでレギュレーター管を使ったアンプの設計は、5998と6AS7Gまたは6008または6520の2パターンできました。6AS7Gの手持ちが多いので、これを使うことになりそうです。写真のガラスチューブの中に2ユニット入っていますので、これ1本で2ch取り出せ、ステレオになりますが、数本あるので、片ユニットずつ、贅沢に使ってみましょう。ヒーターが2.5Aも食うので消費電力は大きいですが。。

FUJIFILM FinePix S5 Pro + Nikon Ai AF Micro-Nikkor 60mm f2.8D





真空管の箱

2013年03月20日 | インポート
Dscf0590
真空管の箱各種。
左手前東芝製6AU6(通測用・日本製)、左奥GE(ゼネラル・エレクトリック社)製6AQ5(アメリカ製)が3本、その右の黄色は、Amperex(オランダ・フィリップス社のブランド名)製EC86(アメリカ製)、右端っは東芝製6AU6(日本製)。

いずれも1950年代から1960年代に製造されたもので、中身は未使用新品。右端の6AU6は未開封です。半世紀以上経っていてもこうしてきれいな状態を保っているのが不思議な感じがします。この写真の真空管は今は作られていませんので、このようなデッドストックを使っていくことになります。一部12AX7とか6L6などのギターアンプに使われているような真空管、オーディオアンプによく使われる300Bなどは現在も作られているようです。







なかなか見られない

2013年03月18日 | インポート
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ブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)

今近づいているパンスターズ彗星がこんな感じに見えるだろうと想像していたのですが、晴れていても黄砂の影響が強く、なかなか見られません。今が一番尾が長い時期(太陽に最も近い)なので、今見たいですが。

もうしばらく待って黄砂の影響がなくなるのを期待しましょう。




設計終了

2013年03月16日 | インポート
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半日、時間があったので、さっさと設計を終わらせました。計算は手計算。回路図はパソコンで。エクセルでアンプ設計シートを作っていますが、今回は使わずに、頭を使いました。設計途中でいろいろ悩んで、真空管は出力管が5998、初段管がEC86(6CM4)となっています。回路図では出力管が6520になっていますが、間違い。どうも6520(6AS7)はバイアスが深くて設計しにくい印象。

全く何もない状態から作るので、キットのように組み上げて完成というわけではありません。計算から出た値と実際に存在する製品が違う場合がほとんどで、実際の製品に合わせて修正しながら、回路図を完成させていきます。ネットがないころは、パーツ屋にあるもので作らなければという感じでしたが、今ではどんな小さな電子パーツでも通販ができます。秋葉原が近いところなら毎日通うでしょうね。ネットがないころは地方ではこのような電子工作は大変だったはずです。

また、これを作り上げてからも、各チェックポイントでの電圧が異なる場合があるので、いくつかのパーツを用意して調整します。今記入している電圧値は計算上の値。

次は積算。これを作るのにいくら??

真空管はすでに持っているもの。大物はトランス。意外と高くつくのはコンデンサ。

概算4万円というところでしょう。


真空管アンプの設計(なかなか進んでいない・・・)

2013年03月16日 | インポート
Dscf0588
そろそろ真空管アンプを形になるように進めたいところ。真空管使うんだからと手計算、回路図も手で描こうかと、ついさっきまで思っていましたが、やはりパソコンを使ってしまうとやはりパソコン。

写真は、現在の自分のメインアンプ6BQ5全段差動アンプを設計したときの実態配線図。CADを使って、パーツの寸法も考慮すれば、どれぐらいのシャーシに収まるのか、配線上の問題はないか、簡単にシミュレーションできてしまいます。

こうすることでシンプルで短い配線、コンパクトなシャーシができあがることは、音質にもコストにもどちらにも寄与します。

真空管の動作を決定づけるロードラインもデータシートをCADに貼り付けて、パソコン上で引いています。アマチュア無線の勉強をちょっとでも、完マルで覚えた人でも言葉だけは見たことあるでしょ。増幅回路のA級動作とかB級動作とか。あれです。

ま、技術屋でメシを食ってる身なので、より効率的にものづくりができればという思想が強いのも確かだけど、、、

やはり手で描こう、手で計算しよう。

と、これを書いている途中も葛藤しています。