NFP Archives

山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

Nikon FE オーバーホール

2012年06月30日 | インポート
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Nikon FE
1978年から1983年ごろまで製造された絞り優先の自動露出が可能なカメラ。外観上はモルト(遮光材)の劣化と裏蓋のガタツキ以外に重大な問題点は見つかりませんが、不動。どこか機械的にひっかかりがあるのか、接点が劣化してるかでしょう!?ということで、オーバーホールします。

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約30点ほどのねじやパーツを取り外すとトップカバーが外れます。巻き上げレバーを固定しているところがかなり固着して普通使うレンジファインダーオープナーでは工具が負けるので、なんとかはまったカメラオープナーで外しました。
このカメラは電子シャッター機なので、分解するとこの通り基板がびっしり。シンプルで機械部品だけで構成されている機械式シャッターのカメラとは違います。動きを観察して機構がわかる機械式カメラに比べて、電子シャッターのカメラはわけがわからんですが、このころのカメラはまだ機械と電子制御がほどよく調和しているというか、最新のデジタル一眼に比べるとまだわかります。基板に可変抵抗が多数ありますが、このカメラの製造時に調整されているものなので、触りません。

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見てしまいました。。。中央の黒い部分はプリズムです。表面は曇りとカビ。その下のモルトは盛大にバラバラになり飛散しています。なるほどファインダーを覗いたときに霞がかかったようになっていたわけです。見てしまったからには清掃。モルトも張り替えます。ファインダーが汚れているだけで使っているカメラに飽きたなんて話もありますから、こういう部分はしっかりと直しましょう。

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このパーツユニットはプリズムに接するようについていますが、2つの丸いパーツ。これが、測光素子(SPD:シリコンフォトダイオード)です。これで明るさを測り、露出を制御しています。




フィルム現像・暗室作業

2012年06月28日 | インポート
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現像が終わったフィルムを干しているところ。乾燥は現像の工程の中でとても気を使うところで、水滴のふき取りでのフィルム面の傷や乾燥中にホコリが付着しないように注意しなければなりません。最近のカラーネガを現像してくれるお店はそういう知識がないところが多くてフィルムの扱いがとても悪く、現像から帰ってくると傷やホコリがついていることがよくあります。写真の専門店なのにブローニーって何??スリーブ、マウントって?・・・というレベルですからね。。。ちゃんと社員教育やってください。自分で現像すればそういうことはありませんが、将来の写真家を養成する写真の専門学校ではフィルムの扱い方を教えているのだろうか??と思っていたところでカリキュラムを調べてみると、ちゃんと授業でフィルムの現像や暗室作業もやっているようです。入学説明にフィルム、現像、プリントに月10,000円~30,000円かかるという記述もありますので、結構な本数を消費していることにになります。ちなみに私のモノクロフィルムのコストは100ft缶のフィルムを使って、自家現像すると36枚撮り1本と現像までで約400円。月に4,5本程度消費します。月に2,000円弱ぐらいでしょうか。赤いセーフライトの下で印画紙に浮き上がる画像を見て感動することも写真の楽しみだし、薬品、液温、時間で微妙に変わる気難しいフィルムを扱うのも写真の楽しみでもあります。ずっとこういう文化は大事にしていってほしいですね。

Nikon F3P + NIKKOR-S Auto 50mm F1.4 (FUJICOLOR 100)


PENTAX MX

2012年06月27日 | インポート
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PENTAX MX
このカメラは、これからフィルム一眼レフを始めたいという人に自分がチョイスしたもの。ただし、金額は控えめでという条件で。カメラはいろいろ考えられますが、小型でマニュアルフォーカスというのも条件。それなら手に入りやすいNikon New FM2がまず頭に浮かぶが、高い。FM3Aは論外。この2機種の中古価格は現行機種時代とあまり変わりません。次に浮かぶのが、自分が以前使っていたCanon FTb。だが、でかくて重い。PENTAX SPも同じく。てことで、小型という方向からアプローチしてみると、PENTAX MXが一番条件に近くなります。写真の勉強をしてほしいというのもあって、電子シャッター機(自動露出が使える。)は最初から考えていません。あくまで機械式。しかもそのほうが、ずっと使えます。東京に行ったときにいつも寄る中古屋で物色したのですが、1つだけありました。シルバーのMX。しかもほぼジャンクに近い状態。ファインダーを覗くとゴミだらけ、モルト(遮光材 ウレタン製)は加水分解をおこし劣化。欠品もある。でもシャッターと露出計は異常なし。即決しました。帰ってから早速モルトを剥がし、新たなモルト(習字で使う下敷き。フェルトなので、ウレタンのように加水分解しない。)に張り替えて、スクリーンを取り外して清掃。ファインダーを覗いたときのひどい状態にプリズムが劣化していると思ったのですが、スクリーンの汚れだけでした。よって驚くほどきれいに。とても状態のいいMXに仕上がりました。ひと月ぐらいかかると思っていたのですが、あっさりと2日で終了。シャッターや露出の精度はNikon F5との比較で調べてみましたが、問題ないようです。

手のひらに乗るほどの超小型の一眼レフ。しかも金属製の外装はより精緻な印象を受けます。いいカメラですね。大事に使ってください。

今は、OLYMPUS PEN EEDをレストア中。ジャンクとの部品交換で進めています。



夕方

2012年06月25日 | インポート
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雨の日の夕方が晴れてくるとその日1日が晴れていたような気になります。すっきり晴れていませんでしたが、夕日が柔らかい日でした。いつもならモノクロフィルムがカメラに入っているところですが、古い使用期限が過ぎた業務用カラーネガフィルムで。
Nikon F3P + NIKKOR-H Auto 28mm F3.5 (記録用カラーネガ)


Nikon F2 整備完了!

2012年06月21日 | インポート
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Nikon F2 + NIKKOR-S Auto F1.4
1971年に登場した完成度の高い機械式カメラ。適度に使って適度に整備をしていれば一生使えると言われています。私のF2は激しく使っていて、外観上かなり劣化していました(機能的には問題なし。)が、ジャンクのF2より内部のパーツも含めて移植をあちこちやってきて、ようやく修理完了です。最近はより実用的な露出計を搭載したフォトミックファインダーとしています。一見ブラックボディのF2ですが、底板はシルバー(真鍮にめっき)を使っています。意外と違和感がない。ある意味私のオリジナルのF2になっています。小学生の時に植村直己の本を読んでから彼が使っていたNikon F2が憧れになっていました。私がこれを手にするのは就職してからになったのですが、どんな環境でも安心して使える感触はずっと変わりません。マッキンリーのどこか、F2は今も彼の手元にあるのでしょう。

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NIKKOR-H Auto 28mm F3.5
ジャンクで2K円で手に入れた広角レンズ。内部が汚れている、グリス抜けしてフォーカスリングがスカスカ。でも傷はなく、オーバーホールすればほぼ新品同様になると思い購入。1960年に登場したレンズですので、製造年のものとするとすでに半世紀に達しています。この時代のニッコールレンズは分解・オーバーホールに自信があるので、ジャンク品でもすぐ飛びつきます。オーバーホールの結果、すっかりきれいになりました。ただ、昔のレンズはコーティングが良くなくて逆光等に弱いので要注意ですが、それもいい味をだしてくれるでしょう。ついでにAi改造を施します。ニコンのカメラはレンズの絞り値をボディに伝えるのを機械的にやっており(Gタイプは除く。)、ボディ側に連動用の爪があります。ただし、このころのレンズが販売されている頃は、まだこの方式で連動していなかったためにレンズ側に爪に接続される部分がありません。よってこれを作ります。50mmは絞り環を削るだけでできましたが、このレンズの絞り環は高さが爪まで足らないためゲタを作らなければなりません。金属で曲面で、、どういう材料なら??と考えていましたが、真空管アンプを作る際に使うアルミシャーシの一部。これなら曲面に加工できて十分に強度がある。ということで、絞り環の塗装をおとし、アルミを加工したゲタをエポキシ接着剤で接着し、削って仕上げました。結果は良好。露出連動もほかのレンズと比較し問題なしでした。これで最新のニコンのD4等のデジタル一眼レフでもこの1960年代のレンズが使用できます。といってもデジタル一眼を使う気はないんですけどね。

Nikon D2H + Ai Nikkor 35mm F2S



シーホースカンテ

2012年06月20日 | インポート
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シーホースカンテとも呼ばれている竜石最終ピッチのカンテルート。ノーマルルートはフェイス状のルートで5.6。しかも単調なので、いささか物足りないですが、このルートはなかなか楽しい。グレードは5.10aぐらい。しかもバックが藺牟田池なので、クライマーのいい写真が撮れます。いつも終了点より懸垂下降して途中停止し写真を撮ります。
Nikon F3 + Ai Nikkor 35mm F2S (Ektar 100)


双石山(ぼろいしやま)

2012年06月18日 | インポート
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登山道、険しい道のりを歩いてやっと見ることができるもの。この山が神聖な場所だったことがわかります。山に登っていると先人たちの仕事をよく見ることができますが、どうやって作ったのだろう??と疑問に思うところが多くあります。この像も、山深く、しかも大きい。うちの近くでは高隈山・横岳の巨大な祠。人力で山頂まで上げるのはかなりの困難だったはず。
RICHO XR-1 + XR RIKENON 50mm F1.7 (TMY)


今年のミヤマキリシマ

2012年06月17日 | インポート
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今年は阿蘇・根子岳で見たのが最後になるかな!? 梅雨時期、雨や曇り空によく映える花です。他の植物が生えないような場所に生え、森林化するに伴い徐々に姿を消していく運命にありますが、根子岳ではまだまだ残っていそうですね。
Nikon D2H + Ai Nikkkor 24mm F2.8S


彗星

2012年06月16日 | インポート
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ニート彗星
2004年に3つ、2007年に1つ、肉眼で見える彗星が接近しましたが、それ以降見ていない。たぶん、情報を見ていないから!? 久しぶりに彗星見たいですね。写真も撮る意欲が沸きます。

Nikon FM3A + Ai Nikkor 105mm F2.5S (E100G)


Nikon New FM2/T オーバーホール

2012年06月14日 | インポート
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Nikon New FM2/T + Ai Nikkor 50mm F1.4S
一番長い付き合いになるカメラ。使用頻度も最も高い。確実に動作する機械式カメラは頼りになります。しかも小さくて軽い。登山中に踏んづけたり、雪の中に沈没したりとそんなに大事に使っているわけではありませんが、無故障で20年動いています。以前はトップカバーがあまりに凹みや傷がひどく、このチタンのトップカバーを取り替えたことがありました。シリアルナンバーがトップカバーには刻印されているのですが、それを交換したことでシリアルナンバーが製造時とは違います。私のカメラでは、このカメラとNikon F3が同じようにトップカバーを取り替えたことでシリアルナンバーが製造時とは違ってしまいました。よく組み合わせて使うAF28mmも鏡筒が破損していたので、同時に修理しました。FM2とAF28mmを組み合わせると750gしかありませんので少しでも軽くしたい登山時には重宝します。ただ、現行品のAFレンズは外装がプラスチックなので、割れますね。特にクライミングの時は気を使います。今はジャンクで買った金属製のオートニッコール28mm(1960年代製造)をFM2で使えるように自分でオーバーホールとAi改造(カメラの露出計に連動するように改造。そもそもオートニッコールはFM2では使えない。)しているところです。あと、今はNikon F2 Photomic AとPENTAX MX(自分のじゃない)を自分でオーバーホール中。バラバラなっています。オーバーホールも写真を撮るのと同じように楽しかったりします。