去年は雨での出発でしたが、今年はいい天気に恵まれて山日和になりました。
2日目に縦走する平岳・横岳が見えています。
ベースキャンプとする妻岳分岐点に到着。テントを立ててメインザックをおろしてから大箆柄岳へ向かいます。この日の妻岳分岐点は夜から強風。体感気温はかなり低いですが、テントの中はそれほどでもなく快適に寝ることができました。シュラフが暑いぐらい。夜は寒いのでツリークライミングをして温まってました。
朝の準備は時間との戦い。バタバタしながらご飯、テント撤収などの片付けをやります。行動時間をより前に持ってくることでその日の行動に余裕が持てます。余裕を持ったとしても登山の行動はできるだけ短くするほうがリスク回避に繋がります。そのために食事の計画は栄養や調理のしやすさ等いろいろ難しいものになってきます。
今回はこれを使って作業時間とか行動時間を計ってみた。実際は50人ほどの大パーティなのでこの日の大人だけの11人パーティではまるで違いますが、目安にはなります。
2日目のザック。消費してるはずなのに2日目は入らないんですよね。パッキング不良です。。なんかザックもくたびれた感じ。
昼過ぎに無事登山終了でした。
Nikon D2H + Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
登り疲れてしまったので、別のことをやろうと懸垂下降の練習が始まりました。セルフビレイ・確認、エイト環のセット・確認、バックアップのセット・確認、全体確認、セルフビレイ解除、懸垂下降開始。懸垂下降、しすぎるぐらい練習してちゃんと正確にやらないと事故を起こすので確認の動作をしっかりと。写真はATC-XPで試しているところ。自分はエイト環よりも操作がしやすいと感じます。でも発熱がすごいかも。ここ、ハングしてるので空中懸垂になってしまう。。。
※指導者の監督の下やってくださいね~。
12月は3度ぐらい壁トレができれば!
実地踏査の時は、夜時間が空いた時にツリークライミングやってました。最近自然体験活動でも盛んに行われるようになっているみたいです。やってみると楽しい!! ついでにフリクションヒッチのどれがいいかなんてろいろ試して遊んでました。
Nikon D2H + Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
私の仲間の熊本チームと一緒に霧島山歩き。のんびりと写真も撮りたかったので、フィルムは1本と決めてました。
D2Hを使ってるときは写真を撮るたびにどんなの撮れたかチェックしてしまうのですが、そういうクセがどうも面倒。デジタルは露出寛容度が狭いのです。ダメだと撮り直しをしてしまいます。これにストレスを感じてます。。液晶があるとやっぱり確認してしまうんですよね。。。
いつも使っているカメラとモノクロフィルムを使えばシャッターを押した瞬間にどんな絵になってるかは想像できるのでフィルム1本、36ショット快適にストレスを感じることなく写真を楽しみました。
えびの高原~大浪池登山道
すっかり冬の姿になっていました。
Nikon F5 + Ai Nikkor 24mm F2.8S (TMY)
ロープワーク練習中
トラバース。スワミベルトで自己確保します。ここで注意はカラビナのゲート側が岩にぶつかるかもしれない。ゲートが開くとか強くぶつかると壊れることもあるかもしれません。それと、スワミベルトの先に結びこぶを作ってないためにカラビナが遊ぶこと。オーバーハンドノットでカラビナを締めましょう。・・・というのも事前に教えていませんでした! ごめんなさい。。。理想は胸の高さぐらいに鎖があると墜落距離がとても短いのでいいですね。鎖場の条件によってはやはりフィックスロープを張るほうがいい場合もありそうです。スワミベルトからカラビナまでの長さは腕を少し曲げたときの腕の長さと同じぐらいというのが目安です。また、スリングはロープに比べて衝撃荷重に弱いです。
降りるときは、ムンターヒッチによるロワーダウンを使います。上から確保しているので墜落しません。次回、降り方の練習もしましょう。
巻きつけ結びの話。プルージックを持ってると落ちます。手を離せば墜落が止まります。落ちる!と思ったときにとっさに巻きつけ結びを握らないようにしましょう。
磯間嶽山頂直下の鎖場
ちょうど別のパーティもいないのでゆっくり訓練します。ここでの想定は鎖場にフィックスロープを張って安全確保しながら登ること。
クライミング用のロープと比べると8ミリの補助ロープはなんか頼りないけど、、、一般登山者が持てる装備でというのが前提なので。。体積・重さができるだけ小さい装備を。衝撃荷重がかからない用途では補助ロープで十分な強度があります。ハーネスやロープ、その他の装備でも体積は5~8リットルほどで重量は2キロ程度だと思います。
まずはトップがロープをひいて登ります。トップは自己確保できないので要注意。ここの鎖場はとても長く、途中で方向も変わるのでランニングビレイをとります。スリングやカラビナを複数用意しているといいですね。このときはヌンチャク(クイックドロー)を使いました。
登るときは設置したフィックスロープにプルージック(巻きつけ結び)をして、スワミベルトやハーネスと接続して登ります。これで墜落する心配はありません。もしやるときは絶対に経験者や熟練者に結び具合を見てもらってやってくださいね。プルージック結びが甘いと効かずに自由落下します。
プルージックに苦戦中のrieさん。結びは美しくね。このヘルメット、後頭部が完全にカバーされてる!いいね。
Nikon D2H + Ai AF Nikkor 28mm F2.8D
安全登山勉強会を14日(日)にやろうと思います。岩場や鎖場を登ったり降りたりする際の身体確保の仕方など。こまめにロープやスリング、ハーネスを使ってやります。興味のある方はメールください。ただし、今回は条件としてある程度ロープワークを習得済みで装備(ヘルメット、テープスリング、安全環付きカラビナ。できればハーネス)もすでに持っている方。ロープレスキューに興味がある方。ロープワークからの勉強会も今後やりますので、ロープワーク編は次回やりましょう。
手を離したり、足を滑らせたりすると滑落する箇所ってあちこちありますが、身体確保をしないで行く場合がほとんどでしょう。でも滑落しないのは運がいいだけのような気もします。滑落する危険があるところで、ゆっくり落ち着いて、、、な~んて言っても落ちれば重大な結果をもたらします。身体確保すればより落ち着いてずっと安全に楽しく山登りできるでしょう。と思います。