NFP Archives

山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

Nikon D2H

2012年12月30日 | インポート
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Nikon D2H 2010年1月に中古で購入して、ちょうど3年になります。2003年発売当時の定価は490,000円。びっくりな価格ですね。中古は安いですが、この3年市場価格を見ているとほとんど変化していません。5~7万円で取引されているようです。

D2H購入前は、富士フイルムのFinePix S3 Proを使ってました。天体写真との相性がいいとのことで使っていましたが、まだまだリバーサルフィルムと比べるべくもなく。。結局ほとんど天体写真には使っていません。それとシャッターのタイムラグが大きいことと、すぐにこわれそうなボディ。そこで、天体写真はフィルムを当面使うことして、他のデジタルカメラを探しました。

デジタルにはフィルムと同じ感覚で撮れること(タイムラグがない)、堅牢であること、消費電力が小さいこと(電池切れを気にしないで撮り続けられる。)という条件でカメラを探し、たどり着いたのがD2H。プロ用のデカイ一眼レフでありながら、今では(当時でも)、「たったの」410万画素。これが不人気の原因のようですが、実用上この画素数で全く問題ありません。A4にプリントしてもOK。

実際に使用してみると、期待通り。シャッターのタイムラグはなく(フィルムのNikon F5と同等。)、ホールド感のよさから、それほど重さも感じず、山や岩・雨降りでもラフに使えます。3年で外観はボロボロになってしまいました。一番は電池のもちです。毎年、3泊4日、しかも冬期の山で使いますが、4日間で約600ショットして、毎日プレビューをして、それでも電池残量はまだ60パーセントあります。電池の劣化度が最高まで進んでいてこの結果ですから、とても安心できます。

高速、省電力はLBCASTというCCDでもCMOSでもないセンサが用いられているからですが、発色もなんとなくフィルム的。高感度ではかなりざらつきますが、感覚的にいい粒状感の場合と、そうじゃない場合とあります。現行のデジタル一眼レフと比べると独特な雰囲気があります。

今からこのカメラを購入して使う人はよほどの物好きでしょうが、いいカメラですよ。



Nikon Nikomat FTn 修理

2012年12月29日 | インポート
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分解中のNikon Nikomat FTn 
1960年代のNikomat FTn。修理対象はよく使い込まれていること、保管期間(不動期間)が長く、動きが悪い部分や腐食が見られることから、これらの部分を修理することにしました。動きが悪い部分は、清掃して注油すればいいですが、腐食している部分は取り替えるしかありません。もちろん新品の部品などないので、壊れている別のカメラから取り出した部品を使用します。手元にジャンク(不動)のFTnを2台用意して、分解し使える部品を取り出します。1台は初期型のFTn。外観や裏蓋がきれい。フィルム厚板等がとてもきれい。シャッター不動。もう1台は後期型。外観はボロボロ。これもシャッター不動。ただし、シャッター以外はいい感じ。

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ミラーボックスを外したところ。シャッターユニットが見えています。このシャッターユニットはそのまま使います。修理対象のミラーボックスは腐食と汚れが激しいので、プリズムも含めてユニットごと取り替えます。あとは、外観部品の取替え。

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完成したNikomat FTn。手持ちの43-86(ヨンサンハチロク : Ai Zoom-NIKKOR 43-86mm f3.5 )を装着してみると、かっこいい! いい雰囲気。このヨンサンハチロクは前玉に傷が多いですが、実用的には問題ありません。もっとオリジナルが残った状態で修理したかったのですが、実用的なカメラとして今後も使えるため最低限の修理をやってみました。

かつて植村直己がNikon F2(ウエムラスペシャルとヨンサンハチロクを北極点単独行に持って行っています。このヨンサンハチロクも直己が使うことになりそうです。不思議な繋がりですね。

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Nikon Nikomat FTn + Ai Zoom-NIKKOR 43-86mm f3.5 (Tri-X)


ご来光

2012年12月23日 | インポート
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12月16日高隈山実地踏査の時の御岳山頂より。この日のような静かな朝だったらいいのですが。。ま、寒波が来て雪の吹く山頂もいい経験ですが。自分が参加した7回中2回は大雪です。

国立大隅青少年自然の家「山から君へのメッセージ」
http://osumi.niye.go.jp/image/index-pdf/boshu-14.pdf

Nikon F4 + Ai Nikkor 24mm F2.8S (RDPⅢ)



南九州山岳救助隊の情報管理のための研修会

2012年12月22日 | インポート
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国立大学法人鹿屋体育大学にて研修会に参加しました。この研修会は学生の卒業研究の一環として行われたもので、ファイルメーカーを使った情報管理の方法を研修しました。また集められた遭難のデータ等の閲覧をしながら意見交換を行いました。山岳救助隊の活動に非常に有効であり、今後、情報管理や情報の発信を意識して活動していきたいと思います。卒業研究として活動中のHさんに感謝申し上げます。

Nikon D2H + Ai AF Zoom-Nikkor 28-80mm f3.5-5.6D



高隈山・御岳山頂朝7時

2012年12月21日 | インポート
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国立大隅青少年自然の家「山から君へのメッセージ」実地踏査。3泊4日で小学5年生から高校生までの児童・生徒が冬の高隈山に挑戦する事業。今年で27回目となります。私もこの事業に参加して8回目。最初はとても過酷な自然体験事業という印象でしたが、学校でも家でも体験できないようなこと。子どもたちにとってもスタッフにとっても一生の体験となるでしょう。去年から御岳山頂でご来光を眺めることにしていますが、その下見です。朝5時に御岳五合目を出発し、ゆっくり2時間ほどかけて登り、御岳山頂へ。しばらく待っていると夕日が昇ってきますが、この時期の御岳は北西の風が強く、とても長い時間いることができません。でもこの日は風がなく、気温は0~5℃ぐらいでしょうか。とてもいいコンディションでした。朝日の前に風景を撮ります。

Nikon F4 + Ai Nikkor 24mm F2.8S (RDPⅢ)



Nikon F4

2012年12月21日 | インポート
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Nikon F4 + Ai Nikkor 50mm F1.2S
オートフォーカスとマニュアルフォーカスの過渡期に登場したカメラ(1988年)でオートフォーカス機としては人気がないですが、マニュアル機として使うと、それまでのマニュアルフォーカスのレンズでもマルチパターン測光が使えて、しかもファインダーはとてもピント合わせがしやすい、”最強のマニュアル機”なんて言われ方をしているようです。

F4は過去2台使ってきました。最初の1台はだいぶ使い込まれた中古で、私が使い始めることはフィルムのコマ間の間隔がバラバラになっていたり、モーターも結構くたびれていました。F3以前の手巻きのカメラでは起こらない不具合ですが、いろいろと自動になってくると故障の要素も増えるものですね。それでもF4の測光はとても信頼でき、カメラ任せでも失敗することはほとんどありません。リバーサルフィルムを使うときの安心感があります。2台目のF4は1台目よりも古いですが、丁寧に使われていたらしく、とてもいい状態のものです。

発売当時に20万円以上もしたF4。でも今ではとんでもない価格で取引されています。古いのを使い込んでからまた次もF4を使い込む。20年前だと金額的にとんでもないことですが、デジタルのおかげですね。

・・・といってもデジタルも少々使いますよ。理想は、天体写真はデジタル、モノクロはフィルム。たまにリバーサルフィルム(月1本ぐらいで)。天体写真をリバーサルでやってるとあまりにもコスト高です。。しかもフィルムは、「相反則不軌」という天体写真にはとてもやっかいな特性があり、フィルムに記録される光の量が露光時間と光の強さの積分値と一致せず(小さくなる)、露光時間が長いほどそれが強くなるので、露光時間を長くしても写りこむ星が比例して多くなるわけではありません。その分デジタルは一定で、最近は高感度特性が特によくなっています。暗いところで明るいレンズなら手持ちでパシャとしただけで星空が写ってしまうでしょう。安い中古のデジタル一眼を天体用に改造(IR改造)しようかとも思ってますが、一般撮影に使えなくなるのでこれはどうかな??




絞り開放のボケ

2012年12月18日 | インポート
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多重するときはいつも1段から2段絞りでカクカクのボケにしますが、開放のボケは大きな丸がぼんやり出るだけあまり面白くない。でも近い距離でちょっとピンボケさせてみると、こんな感じになりました。右手前の電球にピントが合っています。

Nikon F3 + Ai AF Nikkor 50mm F1.4D (Tri-X)



スラブの上部

2012年12月17日 | インポート
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山頂まではあと2ピッチ残っていますが、スラブはここで最後。最後の最後はブッシュに飛び込みたくなるほどホールドがない。。。ブッシュ手前1メートルほどに来ても最後の最後までじっくりと行きます。ゴールは近く見えますが、遠いですね。

Nikon F3P + Nikkor-S Auto 50mm F1.4 (Tri-X)


鉾岳 トラバース

2012年12月11日 | インポート
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岩壁を対角線に登るため、横に移動(トラバース)します。上に登るのは慣れているものの、横に行くのは慣れてない。しかも墜落したことのことを考えると、振り子のように大きく振られてしまいます。ま、たぶん大根おろしのようにズルズルと擦られてしまうのでしょうけど。バンドの上に指がわずかにかかるホールドがあったり、それがなくなると、一歩下に下りてバンドのエッジに指をかけたり。とにかくルートを観察して行けないように感じるところを行けるように工夫する。クライミングというよりも登山の醍醐味ですね。リードしていてもかなり冷静に考えてます。

Nikon F3P + Nikkor-S Auto 50mm F1.4 (Tri-X)


スラブの感触

2012年12月09日 | インポート
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鉾岳のスラブはほぼ中央にバンドが走っていて、そこまではやや緩やかな傾斜。バンドより上はかなり立っていますが、まずはバンドにたどり着くまでを集中して登ります。シューズの摩擦で登れますが、ハンガーとハンガーの間が長いのが緊張を感じるところ。2ピッチ目はひとつランナウトしてしまって、、、あれ??という感じでした。。。じっくりとルートファインディングしたつもりだったのですが。写真は2ピッチ目を登っているY-Oのペア。冷たい日だったので、岩を触っていると手が痛い。安定した足場に着いたら手を口元でふーっとして暖めます。

Nikon F3P + Nikkor-S Auto 50mm F1.4 (Tri-X)