傍熱型整流用双2極管5AR4
アンプは直流の電気を必要としていますが、家庭用のコンセントまで来ている電気は交流です。これを直流に変換するのが、この真空管。現在では、半導体のシリコン・ダイオード(写真2枚目右)という電子部品がこれに変わっています。真空管(この場合2極管を示す。)も半導体もどちらも整流用の部品は英語ではどちらも”ダイオード”
アンプにはもちろんどちらでも使えます。整流管の違いで音が変わるという人もいます。ほんとですか??整流管が劣化して所要の性能が得られなくなったら音も変わりそうですが??整流管のヒーターが暖まり、徐々にアンプ全体に電気が流れ始めるということを考えると、突然回路全体にドン!と電気が加わるという点はシリコン・ダイオードよりもいいかもしれませんね。逆にシリコン・ダイオードは整流管よりも省エネ。パッシブで動きますから。しかも省スペース。
自分は、アンプ全体の電圧の辻褄合わせの意味(整流管とシリコン・ダイオードは整流後の電圧が異なる。)とパイロットランプ代わりとして電源スイッチのそばに置いてみました。最初は数本5U4GBという大型の真空管が数本手持ちであったので、これを使おうと思っていましたが、手に入れた中古の電源トランスでは5U4GBのヒータ電流は定格オーバー。よって5AR4になりました。
下の写真は、直熱型整流用双2極管5U4GBと2本のシリコン・ダイオード。これらは同じ役目をしています。