オーディオ機器自作のきっかけを、最近よく聞かれます。答えは簡単明瞭なんですが、
買えなかったから。
もちろん、安いラジカセやミニコンポならCDからラジオまですべてオールインワンなのですが、それでは飽き足らず。。。
どうしてもセパレートでシステムを組みたかったという学生時代に身分不相応なバカなことを考えていました。
学生時代、PIONERR A-535というプリメインアンプを中心にシステムを組もうと思っていましたが、まずはスピーカーが無い。とりあえず、8センチフルレンジでトールボーイのバスレフを作り、ニアフィールドスピーカーとして使っていました。当時は音を出せない部屋に住んでおり、ニアフィールド(耳に近い位置にスピーカーを置く)でしか使えなかった。
PIONEER A-535
http://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/amp/a-535.html
その後、引越ししてサンスイのAU-α607XRに買い換え。ついでにCDはDENON DCD-1650AL。これがピュアオーディオかと思ったシステム。吹奏楽団の定演やジャズのライブによく行き始める。秋葉原のコイズミ無線にたまに行って、スピーカーユニットなどのスピーカーのパーツを探し回る。スピーカーはDIATONE P-610MBを45リットルの箱に入れて使う。今、実家で65リットル箱で鳴っていますが、いいスピーカーユニットです。
SANSUI AU-α607XR
http://audio-heritage.jp/SANSUI/amp/au-alpha607xr.html
DIATONE P-610MB
http://audio-heritage.jp/DIATONE/unit/p-610ma.html
このアンプには満足していましたが、聴くのはほぼCDだけ。レコードも使っていなかったので、コントロールはボリュームだけあればいい。そのほうがよりストレートで音質もいいはず。と、このアンプを友達に譲って、YAMAHA MX-1というアンプに買い換え。重さ24kg、ただのブラックボックスという印象。最初はアンプを買ったというよりもトランスを買ったんじゃないか?と思うような無機質な感じのアンプでした。それに、パッシブアッテネータを自作してずっと使ってきました。
YAMAHA MX-1
http://audio-heritage.jp/YAMAHA/amp/mx-1.html
10年以上これを使ってきましたが、パワートランジスタが寿命。修理も結構お金がかかることがわかり、困った。。。そのとき、アンプを買い換えるお金が無く。ほぼ毎日アンプに電源を入れ音楽を聴く身にはかなり重大事件で、深刻でした。
てことで、アンプも作ってしまえと。久しぶりにアマチュア無線の教科書や電子工学の参考書、アンプの作例(MJ誌等)を見るとともに安いキットで勉強して、半年かけて12AX-7-6BQ5プッシュプルアンプ(現用→改修予定)を設計・製作したのがきっかけ。
写真はYAMAHA MX-1 + 自作パッシブアッテネータ + DENON DCD-1560AL + 自作2ウェイスピーカー、スピーカースタンド