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庄司町長が「和戸駅西口の土地区画整理事業」に言及 宮代町議会一般質問

2010年08月31日 17時16分05秒 | 宮代ニュース

宮代町議会は31日、一般質問が行われ5名の議員が質問にたった。庄司町長は議員の質問に対して「和戸駅西口の土地区画整理事業について、早ければ25年度から調査に入りたい」と答弁した。

和戸駅西口の土地区画整理事業は、過去に検討された経緯があるが、頓挫したままとなっている。こうした中で、「現在進行中の、道仏土地区画整理事業の公共施設について平成25年度に一定の目途ができる計画であるところから、この完了をにらみながら、和戸駅西口の土地区画整理事業の調査・研究に着手したい」との考え方を明らかにしたもの。

その他、主な答弁内容は次のとおり。

●デマンドバスなど町民の足の利便性向上にについて

現在の町内循環バスは1日あたり平均85名が移用しており、町民の足として、定着している。しかし、デマンドバス、コミュニティタクシーなど、新しい公共交通機関の考え方が出てきており、高齢化が進む中で、研究を進める必要を感じている。現在の循環バスの契約期限が24年12月となっているので、これを一つの目途に研究・調査を進めていきたい。

●高齢者の所在確認について

100歳以上(今年度100歳を迎える人を含む)が13名いらっしゃるが、内12名は介護保険などの利用者で、1名は老人クラブに在籍するなとお元気に活動しておられる。
所在確認を改めて行ったところ、9名は介護施設などで確認され、4名は訪問などで確認された。
宮代町では75歳以上の要介護認定を受けていない人や一人暮らしの高齢者については20年度から、民生委員と町職員がペアーで訪問して、要望などをうかがうシステムをとっており、所在の確認は出来ていると思う。現在のところ、問題となるような所在不明などの情報はない。

●住居表示について

中島地区の住居表示に改訂の必要が認められるので、隣接する道仏土地区画整理地内の表示と共に26年度を目途に進めたい。



【1日目の一般質問を聞いて】

●都市計画税を巡って「空手形」を発行?

庄司町長は都市計画税の導入問題を巡って、和戸駅西口の土地区画整理事業の調査・研究の開始に言及した。
「都市計画税導入にあたっての都市開発事業計画を見ると、和戸周辺地域の計画が見当たらない。これでは、都市計画税という目的税を、等しく負担をお願いしたいというには、公平感に欠けるのではないだろうか。かねてから和戸駅西口の土地区画整理事業推進をお願いしているが、見解をうかがいたい」との趣旨の質問に答えて言及したもの。

この議員は、かねてから和戸駅西口の土地区画整理事業の推進を求めていたため、今回の庄司町長の発言は、それらを勘案しての言及とも思われるが、時期が時期だけに、都市計画税導入に賛成してもらうためにはとの言及と見られても致し方ないところ。

これでは、他の議員も賛成する見返りを求めてとならなければ良いが・・・。
それらを飲んでいくと、都市計画はふくらむ。
現在でも、都市計画の遂行に齟齬をきたすから都市計画税をと町民に負担をお願いしているのに、新たな都市計画に言及するとは・・・。
「どうせ、都市計画の遂行は先の話しだし、調査・研究の結果、無理な計画との結論になるだろう」との、思いがあるとすれば「空手形」ということになる。

こうした状況となるのは、中長期的な計画がオーソライズされていない(現在、第4次総合計画を策定中)なかで、計画税だけを先行して導入しようということにあるように思われる。どうした町を作っていくのか検討している最中に、その計画を推進していくためには都市計画税が必要と言っていることになる。

だから「そんな計画はどうでも良いんだよ。何しろ財政が逼迫しているから歳入を確保したい」と言っているように聞こえた。


【9月1日追記】

庄司町長より「空手形ではありません」との申し入れがありました。

庄司町長の基本的な考えは次のとおり。
●かねてより「東武動物公園駅、和戸駅、姫宮駅周辺地域のバランスある開発を考えていた。
●和戸駅周辺開発は必要と考え、事務当局と意見交換を行ったが、事務当局は否定的だった。
●そうしたなじかで、道仏区画整理事業に一定の目途ができるのをにらみながら、調査・研究に入ることを決断した。
●調査・研究に入る時期は、道仏の進展によるが、早ければ24年ということになる見通しだ。
●調査・研究に入るからには、当然、具体化を前提にして実施する。
●ただ、調査・研究の結果次第や、地権者の賛意動向などでは、具体化について問題が生じることもありうるのは当然である。