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宮代町議会9月定例議会が開会

2010年08月26日 17時39分37秒 | 宮代ニュース
宮代町議会9月定例議会が26日開会し、都市計画税の導入、町立図書館の指定管理者指定など、21年度決算8件、22年度補正予算8件をはじめとした、執行部提案の23議案が上程され、審議が始まった。会期は9月27日までの33日間。

26、27日は上程議案の提案理由の説明が行われ、8月31日、9月2・3日に一般質問。9月8・9、13、15日決算特別委員会、9月21日都市計画税調査特別委員会が開催され、9月27日に各議案の採決が行われる予定。

26日は閉会中の議会運営委員会や議会広報委員会の行政視察の委員長報告が行われた後、平成21年度宮代町一般会計歳入歳出決算の上程と提案理由の説明が行われた。

平成21年度宮代町一般会計決算は、歳入が93億3607万4269円、歳出が88億8497万2639円と前年度より拡大したが、国の政策によるふくらみで、実質的には前年度と大きく変わらない決算となった。この結果、21年度末の地方債残高は78億4千万円と前年比1億1千万円ほど減少したが、基金も15億8千万円(内財政調整基金8億7千万円)と前年度比1億4千万円の減となった。

執行部提案の23議案は次のとおり。

議案第48号 平成21年度宮代町一般会計歳入歳出決算の認定
議案第49号 平成21年度宮代町国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定
議案第50号 平成21年度宮代町老人保健特別会計歳入歳出決算の認定
議案第51号 平成21年度宮代町公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定
議案第52号 平成21年度宮代町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定
議案第53号 平成21年度宮代町介護保険特別会計歳入歳出決算の認定
議案第54号 平成21年度宮代町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定
議案第55号 平成21年度宮代町水道事業会計決算の認定

議案第56号 宮代町都市計画税条例
議案第57号 宮代町立学校給食センター設置及び管理条例の一部を改正する条例
議案第58号 宮代町ひとり親家庭等の医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例
議案第59号 宮代町都市公園条例の一部を改正する条例
議案第60号 宮代町障害児就学支援委員会条例の一部を改正する条例
議案第61号 指定管理者の指定
議案第62号 工事請負契約の締結

議案第63号 平成22年度宮代町一般会計補正予算(第1号)
議案第64号 平成22年度宮代町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第65号 平成22年度宮代町老人保健特別会計補正予算(第1号)
議案第66号 平成22年度宮代町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第67号 平成22年度宮代町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
議案第68号 平成22年度宮代町介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第60号 平成22年度宮代町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
議案第70号 平成22年度宮代町水道事業会計補正予算(第1号)

一般質問予定は次のとおり

【8月31日】
●飯山議員=○デマンドバス導入について○高齢者見回り活動について○都市計画道路(長期未整備)の見直しについて(第2弾)
●丸藤議員=○中島地域の住居表示について○中島・百間地域の道路冠水対策について○都市計画税の導入について
●赤塚議員=○高齢者の状況について○小学校登校時の禁止時間について○都市計画税導入(新税)について○入札制度について○町職員の人事異動について
●榎本議員=○都市計画税導入と市街地整備ビジョンの関係○地域生活道路の改善整備の優先度の尺度は○買物難民対策と町営バスの利用に関して
●宮原議員=○職員組織改革○財政構造改革

【9月1日】
●石井議員=○都市計画税の導入について○ゲリラ豪雨による低地の冠水対策について○買い物難民、買い物弱者対策について○高齢者の所在確認について○百間地区町道第1499号線の交通安全対策について
●合川議員=○夜間照明設備の設置について○指定管理者制度について○都市計画税の導入について
●中野議員=○市街化区域の拡大について○道仏土地区画整理地の住居表示の整備について○既存の道路における改良、修繕などの要望について○空き家などの適正管理について
●加藤議員=○国民健康保険について
●角野議員=○高齢者の住基カードの無料化○災害対策○空き家対策○特定検診、特定保健指導○ヒブワクチン接種に助成を

【9月3日】
●関議員=○都市計画税導入に伴う町の将来○地域医療に関し今後の取組み
●金子議員=○商工会○行財政改革  
●唐沢議員=○庄司町長の一年間の歩みにについて○東武動物公園駅西口整備について


【9月定例議会1日目を聞いて】
1日目は平成21年度宮代町一般会計歳入歳出決算の上程理由とその内容に終始した。特に目新しいものはなく、財政健全化指数も枠内におさまっており、特に、問題はないというもの。

こうした中で示された会計監査委員の所見が目を引いた。

「全職員が危機意識を持って、財政の有効的かつ効果的な配分に留意し、町民の暮らしと安全を守り、スリムで効率的な行政、豊かで住みよい町づくり、小さい町だからこそできる地域に密着した住民と共に育てていく町づくりを、町長を中心とした職員全員が力をあわせて運営することを望む」と、町民目線にたった行政運営をと、職員に強いメッセージを発信している。

住民と共に育てていく町づくりの前提として、同所見では、「町民との信頼」を強調、「コンプライアンスの向上を」と、多くの字句を割いてこのことを強く求めている。

昨年、職員の不祥事が明らかになった。しかし、今現在、そのことに対する新たな具体的な取り組みは町民の前に示されていない。前議会でもそのことに対する議員の質問はなかった。今議会でも、一般質問予定を見る限りこれに言及する質問はないように思われる(関連で質問が出るかもしれないが・・・)。

そうした中で、町民に対しては、水道料金の値上げ、都市計画税の導入といった負担増が求められている。

「痛みを共に分かちあうことが、信頼関係の前提」との考え方からと思われるが、同監査委員は平成19年度、20年度と非常勤職員と常勤職員の格差の大きさを取り上げ「非常勤職員の待遇改善を!」と訴えてきた。今年もそのタイトルは残したが、二年間も具体的な回答がないなかで、今年度は「重ねて要望する」とのみしている。

そして、今年度は「聖域なき改革の実施を!」と更に一歩踏み込んで訴えている。
「公共改革2005は平成21年3月で達成期間を迎え、ほぼ目標を達成し、大きな成果を生むことができた。それでも、これからの行財政需要を考えると歳入が不足し、平成22年度からは水道料金が値上げされ、(23年度からの)都市計画税の導入に関わる条例が上程される。経済環境の大変厳しいなか、町民に大きな負担を求めるものであり、町議会、町職員にも住民と共に改革を検討して欲しい」

町議会には、議員定数削減など改革を進めていることを評価すると共に、今後とも、他自治体よりも一歩進んだ思い切った改革をと呼びかけ、

町職員については、「人件費などの改革推進を」とし、幹部職員には町長・副町長に倣った給与減額を、職員については地域手当の見直し・人事考課制度の定着・昇給の有り方など、できるだけ住民目線をもって見直し、検討を期待すると、具体的な取り組み案を述べながら、検討を要請している。

住民目線と合致した行政運営が行われ「信頼」関係が保たれていく、重要な9月定例議会となって欲しいと感じた。