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「町民と議員との懇談会」を開催 宮代町議会

2014年05月18日 20時54分33秒 | 宮代ニュース
宮代町議会は5月18日、図書館ホールで「町民と議員との懇談会」を開催した。同懇談会は今回で6年目11回を数える。

町民からは、「合併の意識調査」「小学校1年生、中学校3年生教室へのエアコン導入」「住民ニーズの吸い上げと議会活動」「議会の使命と議員の在り方」「東武動物公園駅西口開発」「議員報酬の日当性化」「道仏土地区画整理問題」など多様な意見や要望が出された。



「町民と議員との懇談会」は、議員が町民の生の意見を聞くと共に、宮代町の現状とこれからを真摯に話し合う場として開催されている。

執行側は「町長への手紙」という形で、町民が持つ町政への疑問や意見など様々な問題を聞く形をとっているが、ともすれば一方通行となりがちなのが実情。

このため、町議会では直接意見を聞く場を設けているもの。

18日は、今3月議会に付議された平成26年度予算の審議内容について議会から報告が行われた後、町民の質問に各議員がその考え方を答える形で進められた。

質問(意見表明)の一番手は「合併についての意識調査実施問題」。
これまでの町長は「合併は最善の行財政改革」とはしながらも「近隣自治体に合併の意向がない」として、具体的な行動は行ってこなかった。
こうした中で、榎本新町長は「合併について住民がどのような意識を持っているのか、経年変化を含めて知りたい」として、平成26年度予算に120万円の調査費を計上した。
平成26年度予算の採決にあたって議会の意見も割れたが、18日の「懇談会」でも「賛成」「反対」の両意見が出された。

質問の二番手は「小中学校へのエアコン問題」。
これまで宮代町では主に財政的理由で、小中学校へのエアコン導入は最小限の教室(保健室など)にとどめてきた。
しかし、近年の猛暑の中で、児童・生徒の教育的配慮、親心から一部PTAが一部学校の普通教室に扇風機を導入する動きを見せたため、教育的平等という観点で、全学校に扇風機を導入した。
こうした中で、榎本新町長は「公約に掲げていること」として、高校受験を前にした中学校3年生の普通教室にエアコンを導入する方向を示し、中学校3年生に加えて体力的に最も厳しい小学校1年生の教室にエアコンを導入する予算を平成25年度補正予算に計上、議会では付帯決議付きで予算通過となった。
18日は、これらの経過について各議員からこの問題に対するそれぞれの考え方が表明された。

このほか懇談会では、『障がい者と共に暮らすやさしいまちづくり』を基本として障がい者が生まれ育ったこの地域(宮代町)で普通に暮らすことができる「入所施設」の建設に向けての取り組みを行っている「宮代町ぶどうの蔓の会」から、「議員の皆さんにこの会と活動、宮代町の障がい者を取り巻く状況について知ってもらいたい」との要望が行われるなど、2時間半にわたって、約40名の町民と様々な意見交換が行われた。