キッチンから愛をこめて

丁寧に紅茶を淹れて過ごす日々

ありがとう!アンの旅

2008年10月05日 | 赤毛のアンの旅2008
 初めて小学校の図書館で「赤毛のアン」を手にした時、まさか本当にアンの島へ行くことができるなんて、想像もできませんでした。あれから何十年、歳月が流れ、「赤毛のアン」出版100周年のこの年に、このような形で、すばらしい旅を終えることができました。 

 「赤毛のアン」翻訳者の松本侑子先生とご一緒できるこのツアーに参加して、本当に貴重な体験をさせていただきました。松本先生のきめ細やかな解説とともに、アンの舞台をくまなく旅し、物語の背景だけでなく作者モンゴメリの人生までも、とてもよく理解できました。また、一般的なツアーでは、決して行くことのできない、松本先生が何回も行かれて探し出された場所にも連れて行ってもらいました。参加する前に、松本先生のご本「赤毛のアン」「アンの青春」「赤毛のアンへの旅」「私の青春文学紀行」を読み、NHK教育テレビの3分間トピック英会話『赤毛のアンへの旅』を何度も拝見しましたので、このブログでも、先生の文章をたくさん引用させていただきました。旅に持参した先生のご本にサインをしていただいたり、楽しくお洋服のお話までさせていただいたり・・・思い出は尽きません。 
 
 プリンスエドワード島は、アンが言ったとおり、本当に美しい島でした。青々とした海、緑の牧場、赤い道、木立を吹きぬけるさわやかな風、きらめく湖水。黄色のきりん草と水色のアスターの花が咲き乱れる9月の草原。この素晴らしい自然を背景に生まれた物語だからこそ、人々を惹きつけてやまないのでしょう。

 『明るく生きる、善良である、堅実である、人を愛する、この四つによって人は幸せになれること。そして、毎日を丁寧に生きる、何気ない平穏な日常にこそ、かけがえのない幸せが息づいている、という幸福の哲学』と松本先生が「私の青春文学紀行」に書かれているように、物語に込められたモンゴメリからのメッセージが私たちを幸せにしてくれると信じます。ますます、アンの世界が好きになっていきそうです。

 松本先生、感動の旅をありがとうございました。一緒にご参加された皆さま、素敵な思い出をありがとうございました。そして、「いってらっしゃい」と快く送り出してくれた優しい夫と娘に感謝します。ありがとう!!
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