駐在所のおまわりさんが朝集でお話しくださいました
おまわりさんは、いつも子どもたちのことを温かく見守ってくださっています
おまわりさん自身のお話も入れていただきながら、日頃の子どもたちの様子から大事にしてほしいことなどをお話しくださいとお願いしたところ、気持ちよく受けてくださいました
今日のお話を部分的にご紹介します
・・・昨日、ボランティア活動をしてくれて、駅はとてもきれいになりました。町の人たちも、駅を利用する人も、大変喜んでくれています。雨が降る中、大変だったと思いますが、すばらしい活動なので、これからもどうか続けていってほしいと思います。
ところで、この中で、おまわりさんとあいさつをしたことがある人は手を挙げてください
はい、ありがとうございます。
おまわりさんが、朝学校の近くに立っていると、ほとんどみんなあいさつしてくれます。
元気のいいあいさつ・・・
ちょっと元気のないあいさつ・・・
あいさつをしても素通りしていくお友達・・・
あいさつはとても大事です。みんなの元気なあいさつを期待しています。
(ここで、校長先生がいつも話している「しつけ三原則」のことをここでお話しくださいました)
それでは、おまわりさんがなぜ警察官になったのか話します。
おまわりさんは、この宮原で生まれ育ちました。
(何と、ここで校歌をアカペラで独唱・・・子どもたちの表情が和らぎました)
(拍手)
宮原で生まれ育ったので、このように今でも校歌が歌えます。
子どもの頃は、もっといろんな所にお店や駄菓子屋さんがありました。
今も変わらず残っているお店は、田広商店です。
・・・警察官になりたかった理由は、宮原駐在所のおまわりさんになりたかったからです。
高校生の時、岡本さんという駐在さんがいました。
岡本さんと奥さんには、子どもがいませんでした。でも、かわいいモモコという犬がいました。
モモコは子どもたちの人気者でした。下校時間になると、モモコに会いに来る子どもたちで駐在所はあふれていました。
岡本さんは、町で出会う人、出会う人に声をかけ、時には厳しく、時にはおもしろい話をしてみんなを楽しませてくれました。
子どもたちを見守るために、毎朝小学校の前に立っていました。そんな駐在さんを、町の人たちは慕っていました。
「・・・子どもたちが、その後どうなっていくのか、この町で見守り続けたい」と言っていたそうです。
岡本さんとの出会いは、高校生の時でした。・・・絵を描いている私の隣に座って、話しかけにきてくれたのです。
警察官になった訳や仕事のやりがい、刑事として捜査をしていた頃の話をしてくれました。
気が付くと2時間くらいたっていました。私は、すっかり岡本さんのファンになっていました。
そして、高校3年生の時、就職先で真っ先に思い浮かんだのが、「宮原の駐在さん」だったんです。
警察官になりたいと岡本さんを訪ねると、とても喜んでくれました。
私は、25年間警察官を続けてきましたが、ようやく念願かなってこの駐在所のおまわりさんとして戻ってくることができました。そして、あこがれていた岡本さんと同じ仕事ができることに、毎日うれしい気持ちで仕事をしています。
今日は七夕です。
みなさんは、何か願い事をしていますか?
おまわりさんにも願い事があります。みなさんへのお願い事とも言えます。
子どもも、お年寄りも、体が不自由な人も、いろんなハンディがある人も、どうすれば安心して暮らしていけるのかを、みなさんにも考えてほしいのです。
おまわりさんが思うには、みんながお互いを思いやることのできる「優しい気持ち」になることができれば、もっと、もっとこの町はよくなるんじゃないかと思います。
「優しい気持ち」は心の中のことですから見ることはできません。でも、行動で気持ちを表現することはできると思います。
例えば、車の運転手さんが、横断歩道を渡るために待っているみなさんを見て、車を止めてくれたら・・・
運転手さんの優しい気持ちに、そのとき、みなさんはどうしますか?
優しい気持ちに対して、優しい気持ちで答える行動を考えてみてください。
そういうことを考えて行動できるようになったら、宮原小学校から、この町に優しい気持ちが広がっていって、町がもっとすてきな、みんなが安心して暮らせる町になっていくと思います。
おまわりさんは、宮原小学校の卒業生です。
ですから、いつも自分に、「正直、勤勉、親切」であれと、言い聞かせています。
このすばらしい学舎で育んでいただいた感謝の気持ちを込めて、おまわりさんのお話を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました
とってもすてきな、そして大事なお話でした
最後に、新館と本館の児童玄関に便せんを置いておいたら、何人もの子どもがすぐに進んで手紙を書いてきてくれました ほんの少しだけご紹介します
「これからも、おまわりさんを続けて、学校前に立ってください。」(4年男子)
「・・・校歌もとっても上手でした。警察官になった理由を聞いて、とてもかっこいいなと思いました。いつも、ごくろうさまです。」(6年女子)
「・・・おまわりさんが目標にしている人は、きっとだれもがあこがれる人でしょう。けれど、私は、おまわりさんがもうみんなにとってあこがれのおまわりさんだと思います。」(5年女子)
「みんなをまもってくれてありがとう。きれいなこえでうたやおはなしをしてくれてありがとう。またがっこうへきてください。」(1年男子)
「あめのなか、きてくれてありがとうございました。うたがじょうずでした。」(1年女子)
「りずむがとれていました。すごかったから、またきてね。」(1年男子)
「おまわりさん、うた、じょうずだったよ。」(1年男子)
「うたがじょうずで、かんどうしました。またきてください。まってます。いつもまもってください。せかいじゅうのこどもたちをまもってください。」(1年男子)
「・・・いろいろと勉強になりました、けいさつかんは、本当にかっこいいし、仕事熱心だと改めて感じました。人にやさしくすると心がおだやかになると分かりました。・・・」(5年女子)
「・・・わたしも、はやくおとなになったら、けいさつかんになって、いろんな人にあいさつしたいです。だから、またけいさつのことをおしえてください。おねがいします。」(2年女子)
「・・・(岡本)つとむさんのお話もかんどうしました。わたしもそんな人になりたいです。」(3年女子)