宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

平成29年度 宮原小学校水害慰霊祭 №2

2017年07月19日 | ブログ

昨日の続き、辻本先生のお話のところからです

先生は、当時の様子が分かる資料をご用意くださいました。

当時の有田川が分かる写真

パソコンからスクリーンに映し出された写真

このような写真が185枚も

辻本先生は、現在90歳。当時、宮原小学校の教員でした。

それにしても、とても90歳には見えません

20分あまり、ずっと立ったままでお話しくださいました

しかも、ほとんどマイクを使わず

地声でも十分に聞き取れる声量に驚きました。

語りかけるような話しぶりは、子どもたちの心を見事にとらえました

だから、みんな集中して聞いています

自分が担任していた子どもが、洪水の中、2名亡くなったというお話も・・・

そのお話は教師の私たちにとっても衝撃でした。

亡くなった子どもの親御さんが、毎日ずっと我が子を探し続けていたのを見たそうです。

写真手前の2年生は、身を乗り出して聞いています。

ずっと姿勢よくお話しになる辻本先生

時々、先生の明るいお人柄から、みなさんを笑顔にする場面も

ここで、辻本先生手作りの長ーい写真、再登場

有田川の流れを示します。

これについては、何時間も話ができるそうです。

それだけ、専門的に詳しいのです。

写真にある、ありのように小さい人を指さしました。

「小さくて分からないと思いますが、ここにいる人が、さっき言った、自分の子どもを何日間も探している人です。」

あっという間に時間は過ぎ、お話は終わりました。

子どもたちは、心から拍手

「6年生を代表して、作文の発表を行います。」

まず、一人目の6年生が「過去の記憶」という作文を読みました。

次の6年生が「宮原の過去、そして未来・・・」という作文を読みました。

どちらも、7.18水害についてのすばらしい内容の作文でした。

家でも、学校でも、何度も発表の練習したそうです。

「以上をもちまして、平成29年度有田市立宮原小学校 7.18水害慰霊祭を終了いたします。」

「礼。」

辻本先生を拍手でお見送りしました

6年生は、体育館玄関でお見送り

辻本先生、貴重な体験談を、本当にありがとうございました

続いて、ご出席いただいたお客様をお見送りします。

いつもお世話になっている方々ばかり

話しかけてくださる方も

6年生は、「ありがとうございました。」と言いながら

みなさま、本当にありがとうございました

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。