宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

平成29年度 宮原小学校水害慰霊祭 №1

2017年07月18日 | ブログ

子どもたち一人一人が、大切そうに花を持ち登校してきました

水害慰霊祭にふさわしい、いい姿だなあとしみじみ思いました

ずっとずっと大事にしていきたい姿です

体育館は、静かに慰霊祭の始まりを待っているかのよう

市会議員さんからお借りした当時の写真

後ろの壁面には、本校の地震津波避難訓練の様子が

午前10時頃

司会は教頭先生

「ただいまより、平成29年度有田市立宮原小学校、7.18水害慰霊祭を挙行いたします。礼。」

黙祷

犠牲となられた方々のことを思い、心静かにお祈りします。

有田市消防団宮原分団の方々

毎年ご出席いただいています。

「校長先生のお話です。」

昭和28年、7月18日、つまり、64年前の今日の朝早く、というより夜中から豪雨が和歌山県北部を襲ったそうです。最近北九州で大変な水害による被害が出ていて大きなニュースになっていましたよね。テレビで見た人もいると思います。あのような、いえ、それ以上のひどい状況だったようです。様々な悪条件も重なり、水害で、亡くなったり、ケガをしたり、家を失ったり、家が壊れたりした人(被災者)が、当時の和歌山県の人口の4分の1にあたる数にのぼるという和歌山県史上最悪の気象災害となったそうです。(ウィキペディア)

その中でも、特に被害の多かった有田川近くの地域について、辻本先生から後でお話を伺います。辻本先生と言えば、校長先生が箕島小学校3年生の時の担任の先生です。その頃から凜としたすばらしい先生でいらっしゃいました。とても久しぶりにまたお話が聞けるので楽しみです。

さて、宮原小学校では、毎月のように地震津波避難訓練を行っています。宮原町の方は、津波よりも洪水の方が心配だとおっしゃいます。洪水に対する避難訓練を学校で、というご意見もあります。しかし、現在の気象予報では、そのような危険があるときは、警報が発令されており、子どもたちは学校にいないと考えられます。また、家の立地条件により、避難の仕方や避難場所も異なります。ご家庭で、各地域で、その点十分に話をしておいていただきたいと思います。

学校では、地震津波避難訓練をとおして、「自分の命は自分で守る」、そのために「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」の避難三原則を発達段階に応じて教え、姿勢を与える教育を行っておりますので、それに合わせてお話しいただければと思います。

最後に、水害慰霊祭についてですが、本校では毎年執り行っています。災害を風化させる(その怖さを忘れてしまう)ことが一番危険です。

未来を担う子どもたちとともに、地域・保護者・関係機関の皆様方のご出席をいただき、この宮原小学校の水害慰霊祭を継続していくことが、宮原町の防災を進める一助になるのではないかと思います。みなさま、これからもどうぞご協力の程、お願い申し上げます。

本日は、大変お忙しい中ご出席くださり、誠にありがとうございました。

弔電披露の後、献花

続いて子どもたち

水害慰霊祭を体験することで、献花の方法を学びます。

ミアちゃんも

丁寧な献花ができています。

毎年の姿ですが、いつ見ても、厳かな気持ちになります

子どもなりに静かな気持ちで献花

続いて、職員・・・

参列者のみなさま

高齢者宅訪問でお世話になった方々も来てくださいました。

この方と、慰霊祭が始まる前に少しお話ししました。

高齢者宅訪問で6年生とつながり、慰霊祭の招待状とともに心温まる子どもからの手紙をもらったので、初めて参列されたとのこと

6年生からの手紙が背中を押してくれたとおっしゃってくださいました。

大変嬉しい話です

子どもたちや参列者のみなさまの思いが込められた花々

続きは、辻本先生のお話の場面から