mitakeつれづれなる抄

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日本で一番長い地名表記はまだ現存するのか

2015年09月14日 | 地理・地名
 CBCラジオ、北野誠ズバリで午後三時台のコラム、毎週木曜日は、裁判傍聴芸人阿曽山大噴火によるコラムで、先週木曜日放送では、長い地名にまつわるいろいろを話しておられました。
その中で、日本で一番長い地名(正しくは地名表記)は愛知県にあり、それは「愛知県 海部郡 飛島村 大字飛島新田 字竹之郷ヨタレ南ノ割」であると話しておられました。
これは地理ヲタとして知っていたのですが、その続きで、驚愕の一言。「今年2月に他の住所に編入されて無くなっていた」ということです。

 このヨタレ南ノ割、廃止されたこと知らなくて、私が信頼置いている地図サイト「Mapion」で場所を見てみたら、普通に記載されていました。
マピオンは訂正が早く、小字名と字境も載っているので、普段から愛用しています。

 郵便番号では、「字竹之郷ヨタレ南ノ割」までは設定されず、大字単位で設定されますので、「大字飛島新田」までです。
市町村の変化は素早く分かりますが、自治体内の町字改正までは中々分からず、全国で最新の動きは中々把握できませんし、そこまでの必要も無いです。

 ただこの「飛島村大字飛島新田字竹之郷ヨタレ南ノ割」は愛知県内ですし、しかもそこが日本一長い地名(正しくは地名表記)で気になる存在ではあります。
マピオンの修正が成されていないだけかもしれませんし、現存するのかどうか、大変関心があるところです。
飛島村役場に電話してもいいですが、業務中にこんなことで電話するのは気が引けますし、そもそも言語障害が残っているので、電話はかけたくありません。

 ちなみに、かつて日本一長い地名(地名表記)は、かつて静岡市にありました。その名は「静岡県 静岡市 上土新田下足洗新田川合新田請新田」。
「上土新田下足洗新田川合新田請新田」の部分が町字(大字)で、「あげつちしんでんしもあらいしんでんかわいしんでんうけしんでん」と読みます。恐らくはこの後に小字名と番地が続いていたと思います。
 江戸時代に上土新田と下足洗新田と川合新田の三か村が合併して、新しい新田名としてさらに元の上土村他出身の方による請新田で、斯様な名称の新田名となりました。まるで落語の寿限無です。(笑)
明治維新後は安倍郡の村として存続し、明治22年の町村制施行により、新しい千代田村の大字として存続し、さらに千代田村は昭和9年に静岡市に編入、静岡市の大字名となりました。

 今は自治体の組織名称としては、市・区(特別区)・町・村ですが、かつては新田・宿・浦というのもありました。

 「上土新田下足洗新田川合新田請新田」では長すぎるので、通称は「三請新田」と呼ばれていて、これで郵便物が届いたそうです。というより正式表記では宛名書ききれません。請新田の後に番地が続きますので。

 この長い地名は、住居表示法施行で、流通センターと変わり、あっさり廃止。
 静岡市の政令指定都市移行で、この区域は、葵区に含まれます。

 前記、阿曽山大噴火氏によるラジオコラムで、今の日本で一番長い地名(地名表記)は京都市にあると話しておられました。
京都市の長い表記は「○○通上ル・下ル何々町」のことですね。
これはちょっと違います。京都の地名表記はまた別の機会に。

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2 コメント

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Unknown (ponta)
2015-09-15 09:00:00
長い、短いは別にして、昔からの地名は由緒ある地名ですので、市町村合併で無くなるのは淋しい限りです。
静岡県の上土新田下足洗などは由緒ある地名の典型でしょう。
我が中島郡も無くなりましたが、此の地名も木曽川とその支流で中の島だったんでしょう。1mも掘れば良い砂が取れます。 懐かしいとばかりは云って居れません。世の流れです。 世に竿刺せば流されます。
中島郡 (kisomitake)
2015-09-16 00:56:38
コメント、ありがとうございます。

市町村合併では、元の市町村名は消えることはあっても、最小単位の地名はそのまま残ることが多いです。

三請新田は、由緒というか、単にくっつけただけの、いわば「やっつけ仕事」のようなもの。
それでももとを正せば、新田開発による地名であることが分かります。

中島郡は、どうして「中島郡」と言うのうになったのでしょうね。
律令制の頃からの郡名で、濃尾平野を幾重にも流れる島の一つの中だったのでしょうか。
ちなみに、一宮市も市制施行以前は中島郡で、郡役所も一宮町に置かれていました。

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