mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

宵山

2010年07月16日 | 京都

 今日は7月16日。祇園祭で明日、八坂の神様がお出ましになるという前日で、鉾と山を飾りたて、盛大に町を練り歩いた事に起源とする「山鉾巡行」の前夜祭。前夜、つまり祇園祭イブですね。こんなこと書くと、連合会から怒られそうですね。

 とにかく明日は山鉾の巡行が行われるという晩。人々は山と鉾の周りに集まり、各町では伝承されている国宝級の懸装品を公開して(一部ですが)、そして人が集まれば夜店(屋台)が多数出て、そして人がさらに集まる。宵山とはこんな具合で、宵山の毎年7月16日は、鉾・山出し町と、そこから四条通を経て八坂さんまでは、それはそれは大変な人出となります。浴衣姿でそぞろ歩きといきたい所ですが、真っ直ぐ進むのは困難なほど。私はまだ16日に行ったことはありません。

 鉾が組み立て上がるのが7月12日から13日。その日から夜になると鉾の上で祇園囃子の演奏が行われ、宵山の雰囲気だけは味わえます。そんなことから人出の分散も兼ねて、15日は宵々山、14日は宵々々山と言う事もあり、14日からは夕方になると交通規制となります。つまり宵山の本番というですね。

 私がよく行っていた13日は、今はなんでも「宵々々々山」などと言うのだそうですが、四条通は交通規制されておらず、従って屋台も出ていなく、夜店を求める方面には不向きですが、人が遥かに少なくて、鉾から聞こえる祇園囃子を聞くには、この日が一番でした。でも山(岩戸山など曳き山は別)はこの日はまだ出来上がっていないのが殆どで、祭り雰囲気としては物足りないでしょうね。

 室町通四条上ル菊水鉾町の菊水鉾。鉾の名が町名になっております。

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 四条通室町東入ル函谷鉾町の函谷鉾。二階囃子の投稿で書いたところです。

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 これ、何処で写した物かメモが無いんですが、どこかの町家で由緒ある屏風と琴を公開しておられました。

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 画像は、2005年7月14日撮影。さすが14日は13日に比べ、人の数が全然違います。そえでも16日に比べるとずっと少なく、いかに宵山の16日は人が集まりすぎるのか、推して知るべし。私はよう行けませんわ。

 宵山の夜は、祇園囃子を奏でながら、鉾出し町から八坂神社へ参詣します。その際にカナでられる日和神楽は、この時だけのための演奏で、他で聞くことはありません。往路で演奏し、八坂さん(神社)で演奏し、また帰りも演奏する。明日の巡行の晴天を祈る意味があります。今年の明日は、おそらくいい天気で巡行できることでしょう。今年は土曜日。例年より人が多そうです。

 今日はどの位の人が訪れるでしょうか。今(16日15:30)京都市に大雨・洪水警報と付記して土砂災害・浸水害が発表されていますが、夜は大丈夫でしょうか。浴衣姿で濡れてしまっては大変です。折角の宵山、何とか楽しめますように。

***
 ところで、山鉾の巡行は、かつては八坂さんの神様が帰られる7月24日にも行われていました。これを後祭というそうで、対して7月17日巡行は先祭といい、今でも区別がされています。この後祭でも巡行の前日、すなわち7月23日に宵山があったのでしょうか。尾張国在住の者では、資料に限界があって、まだ調べきれていません。何方か御存知の方、いないかな。

 ちなみにこの「後祭」が後に転じて、諺の「後の祭り」となってます。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お約束どおり「京都ネタ」、思いっきり釣られてみ... (パレット・ブルー)
2010-07-22 17:15:19
お約束どおり「京都ネタ」、思いっきり釣られてみました。

「祇園祭」の時は、一度も言ったことが無いのです。

メディアの映像か、写真で知るだけです。

しかし、人出は凄いものでしょうね・・・。
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コメント、有難う御座います。 (kisomitake)
2010-07-23 02:19:23
コメント、有難う御座います。

祇園祭と言っても、7月の一ヶ月間続く八坂神社の神事の総称で、どうしてもメディアは目立つ山鉾の方に重きが行ってしまいます。

この宵山とその前三日間は凄い人出で、狭い通りなどは人の一方通行をやっているほど。
私は込みすぎて、宵山には行きたくありません。
ただ7月16日の宵山のみに行われる行事もあるのですけどね。
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