mitakeつれづれなる抄

普段いろいろ見聞き感じ考え、そして出かけた先で気になることを書き綴ったブログです。

あおなみ線経営破綻だそうで

2010年07月05日 | 名古屋

 先ほど、NHK総合テレビジョンの、「大相撲は生まれ変われるのか」に引き続き、名古屋ローカルニュースのトップで伝えられたことです。

Img_0080  愛知県の名古屋市にある名古屋駅と、同市港区の金城ふ頭を結ぶ第三セクター、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線、愛称「あおなみ線」が経営破綻し、資本金157億円を減資し、名古屋市などから約400億円規模で支援することとなったそうです。今年3月末時点で、572億円の赤字で、開業当時から言われてきた事ですが、とうとうこの日が来たといったところでしょうか。

 この経営破綻に対する再建として、事業再生ADRにのって進めるとのこと。事業再生ADRとは裁判外紛争解決手続きというそうで、国が認定した第三者が仲介し、主要な債権者だけを相手方として簡易迅速に手続を進める私的整理の一類型、なのだそうです。

 支援策として社の借り入れ金を一部名古屋市が肩代わりするほか、名古屋市からの貸付金を株式化して出資金扱いとすることで、返済の必要が無くなることとするということだそうです。

 あおなみ線は2004年の開業当時から、需要予測程度の半分以下しか乗って頂けず、空気輸送の状況が長く続いております。沿線は名古屋市でも西部の郊外に近い辺りで、沿線人口はそこそこありますが、とにかく乗って頂けない。

 理由はいろいろありまして、私が感ずるところでは名古屋市交通局とは別体系の運賃制度である点。定期券やユリカで乗り継ぐと割引が受けられますが、一日乗車券で乗れない。また乗り継ぐという場合でも、他交通機関との乗継が不便。その一例として名古屋駅。あおなみ線の名古屋駅は遠いでぇ。JR名古屋駅構内の南西片隅に位置していますが、そこから地下鉄に乗るには、延々歩かされます。特に今年6月に乗った際は足がまだ不自由だった頃で、あおなみ線ホームからエレベータに乗ったのもありますが、地下鉄東山線ホームまで20分以上かかりました。足が痛いのにぃ。

 そんな状況ですし、そもそも需要予測は適切であったのか。藤が丘からのリニモにも言えますが、そちらは万博特需があったので少しだけマシ。いずれにせよバラ色過ぎる予測であったと思います。


二階囃子・祇園囃子が奏でられる宵

2010年07月05日 | 京都

 毎年、同じ事を書いてますが、今年もこの季節が来ました。先週放送のABCラジオ粋甘木曜日、関西人の常識2010で「関西の夏祭といえば」で二位に入った、京都の祇園祭。

 祇園祭は、7月17日の山鉾巡行のみを指すように思われていますけど、それはあくまで町の人たちの弥栄さん(祇園社)への協賛行事。その協賛行事が大変に大きくなってしまっているわけですが、何百年と続けられている伝統ですね、弥栄さんとともに町衆の行事も決まっております。

 7月1日の吉符入りで始まる祇園祭。いわゆる公式行事の始まりで、この日から17日に巡行する鉾で奏でられる祇園囃子が、それぞれの町家の二階で、窓を開け放して始まりました。いわば公式練習という様なもので、町の人に聞かせるためだとも伺っています。

 そんな祇園囃子、昨日阪急の烏丸駅を降りて、地下鉄に乗り換えずに地上へ上がって、手近なところで聞いてきました。先ずは函谷鉾。細長い間口の狭いビルの二階が町家です。

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 ズームでよって見ると。

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 この町家としての二階部分は、以前は何かで使っておられましたが、今は空室なようです。というより函谷鉾保存会が大家でしょうけど。

 函谷鉾から室町を越えた西に、月鉾があります。こちらは昔からの建物。両側をビルに挟まれています。

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 ズームで、よってみました。

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 奥が見えないので。

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 祇園囃子にも色々種類があり、まず町内(鉾)によって囃子が変わります。その囃子もどの辺りを巡行しているかで曲目が幾種類かあり、丁度訪れた際は、巡行半ばの河原町通を上がる頃に演奏される曲でした(そう聞こえた、が正解か)。

 この演奏は午後9時までらしく、月鉾では9時丁度で終わってしまいました。先程の函谷鉾へ戻ってみると、こちらも演奏のキリで切りとなりました。

 ところでなぜこの囃子を二階囃子というのか。それは単に町家の二階で演奏しているからです。祇園囃子は年間を通じて練習していますが、吉符入りからは公式練習で人に聞かせる事を前提とした演奏です。こうしてだんだん祭りの雰囲気が高まっていきますね。