先ほど、NHK総合テレビジョンの、「大相撲は生まれ変われるのか」に引き続き、名古屋ローカルニュースのトップで伝えられたことです。
愛知県の名古屋市にある名古屋駅と、同市港区の金城ふ頭を結ぶ第三セクター、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線、愛称「あおなみ線」が経営破綻し、資本金157億円を減資し、名古屋市などから約400億円規模で支援することとなったそうです。今年3月末時点で、572億円の赤字で、開業当時から言われてきた事ですが、とうとうこの日が来たといったところでしょうか。
この経営破綻に対する再建として、事業再生ADRにのって進めるとのこと。事業再生ADRとは裁判外紛争解決手続きというそうで、国が認定した第三者が仲介し、主要な債権者だけを相手方として簡易迅速に手続を進める私的整理の一類型、なのだそうです。
支援策として社の借り入れ金を一部名古屋市が肩代わりするほか、名古屋市からの貸付金を株式化して出資金扱いとすることで、返済の必要が無くなることとするということだそうです。
あおなみ線は2004年の開業当時から、需要予測程度の半分以下しか乗って頂けず、空気輸送の状況が長く続いております。沿線は名古屋市でも西部の郊外に近い辺りで、沿線人口はそこそこありますが、とにかく乗って頂けない。
理由はいろいろありまして、私が感ずるところでは名古屋市交通局とは別体系の運賃制度である点。定期券やユリカで乗り継ぐと割引が受けられますが、一日乗車券で乗れない。また乗り継ぐという場合でも、他交通機関との乗継が不便。その一例として名古屋駅。あおなみ線の名古屋駅は遠いでぇ。JR名古屋駅構内の南西片隅に位置していますが、そこから地下鉄に乗るには、延々歩かされます。特に今年6月に乗った際は足がまだ不自由だった頃で、あおなみ線ホームからエレベータに乗ったのもありますが、地下鉄東山線ホームまで20分以上かかりました。足が痛いのにぃ。
そんな状況ですし、そもそも需要予測は適切であったのか。藤が丘からのリニモにも言えますが、そちらは万博特需があったので少しだけマシ。いずれにせよバラ色過ぎる予測であったと思います。