mitakeつれづれなる抄

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琵琶湖疏水旅客船計画

2017年02月15日 | 京都
 京都新聞web版記事からです。予てから構想はありました、琵琶湖の水を京都盆地に引く、琵琶湖疏水の旅客船運行計画で、風雅な和船を建造する計画があるそうです。
記事:和船で優雅に琵琶湖疏水観光 京都・大津市が新造へ

 琵琶湖疏水は、過去に弊ブログでも書きましたが、明治の中頃に琵琶湖の水を京都盆地に引き、殖産工業を興そうという目的で建設されたもので、日本人の手によって、二つの長いトンネルを掘ったものです。
 京都盆地の高さと、琵琶湖疏水の高さを、インクラインで結び、淀川から琵琶湖まで水路で繋がったことで、ここを通る運送(水運)が盛んになり、旅客船による運送も一時期行われました。
 琵琶湖疏水開通後、程なくして、省線東海道本線が開通したことで、水運路としての琵琶湖疏水を用いることは少なくなりましたが、現在は、京都市上水道の水源として、重要な施設になっています。
 琵琶湖から山科盆地を通って、京都市の東部蹴上(けあげ)まで、風光明媚な水路沿いで、これをぜひ、かつての旅客船で行こうという構想はありました。
 これに2017年度予算で、和船二艘を建造して、2018年度からの本格運行に備えるそうです。
 つまり琵琶湖疏水の旅客船が現実のものになりそうです。

 冬季を除く10か月間運航する計画で、この和船、エンジン付きの船で、京都から琵琶湖方向へも運行するとのこと。
 明治の当時は、京都蹴上から琵琶湖へは、水路沿いの小径を、綱で船を曳く、「曳舟」でした。

 この琵琶湖疏水は現在は上記の通り水道施設に指定されているので、衛生管理は厳しく、やたらと近づけないことになっています。
 旅客船運航では、この水道施設との兼ね合いをどうするのでしょうか。その点が気になっています。

 京都蹴上での第三トンネル出口。

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