さて
2019年01月31日 | 詩
さて
ラジオを聴く
フランスに留学中
マグノリアの花咲く中庭
文学者の家に居候した作家
歓待する文学
歓待する人類
される人類
について
いや
わたしも
歓待したい
と語る
わたしはふと
あ
作家でない
このわたしはふと
アフリカの夜
とつぶやいていて
心の中で
すると
コーヒーが広がっていった
鼻の奥のほうで
種を残そうとして
開いたら香る花のように
本能として
香りを放ってしまう
生物としてのじぶん
それとも記憶再生装置としてのじぶんに
記録再生装置としての触手がしびれ
急ぎ書き留める
はてアフリカ
そんな話などあっただろうか
暗い窓の向こうで首を傾げた
わたしの意識は浮いていて
ラジオは地下鉄をさまよっていた
なんの話だったか
少し巻き戻し
聴き返すと
アフリカのと確かに作家は
語るのだった
こっくりとした肌
こっくりとした味
のアフリカ
他人への愛に没入できる
薫り高き文学者の指の波間に
アフリカの屋敷にひとりきりで住まい
紙にペンを踊らせる白人女性が
浮かびあがるのだった
コーヒーはからだとしていちばん美味しく飲めるタイミングで味わうのが美味しい
そのときの味だった
ラジオを聴く
フランスに留学中
マグノリアの花咲く中庭
文学者の家に居候した作家
歓待する文学
歓待する人類
される人類
について
いや
わたしも
歓待したい
と語る
わたしはふと
あ
作家でない
このわたしはふと
アフリカの夜
とつぶやいていて
心の中で
すると
コーヒーが広がっていった
鼻の奥のほうで
種を残そうとして
開いたら香る花のように
本能として
香りを放ってしまう
生物としてのじぶん
それとも記憶再生装置としてのじぶんに
記録再生装置としての触手がしびれ
急ぎ書き留める
はてアフリカ
そんな話などあっただろうか
暗い窓の向こうで首を傾げた
わたしの意識は浮いていて
ラジオは地下鉄をさまよっていた
なんの話だったか
少し巻き戻し
聴き返すと
アフリカのと確かに作家は
語るのだった
こっくりとした肌
こっくりとした味
のアフリカ
他人への愛に没入できる
薫り高き文学者の指の波間に
アフリカの屋敷にひとりきりで住まい
紙にペンを踊らせる白人女性が
浮かびあがるのだった
コーヒーはからだとしていちばん美味しく飲めるタイミングで味わうのが美味しい
そのときの味だった
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