時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

その後の鳩山氏について

2015-03-15 00:42:19 | リビア・ウクライナ・南米・中東
その後、鳩山氏はクリミアを視察し、欧米列強の情報が偏光されたものだと看破した。


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クリミアを訪問中の鳩山元首相は、
西側のマスコミが公言するような戦車も飢えた市民も市街地には見られないと語った。


鳩山氏は、クリミアに来てたった2日目ではあるものの、
クリミア市民が十分に幸せであり、平和な生活を送っている様子を
この眼で見ることができたとかたっている。


鳩山氏は、ロシア編入を問う選挙がなんらかの武装した作用を受けて行なわれたのではなく、
自らの期待に結びついてのものだったことはあまりに明白
と、語っている。

また市街地には戦車はなく、
西側のマスコミの情報が一方的に偏ったものである
ことも指摘されている。


鳩山氏は、クリミア半島での平和で幸せな生活を確認でき、喜ばしく思うと語り、
自分たちのマスコミがクリミア情勢について偏った報道を行なうことを
非常に恥ずかしく思うとともに、事実全てを伝える勇気を持たねばならない
と付け加えた。


鳩山氏はヤルタ訪問で、ロシアに新たに加わったクリミア共和国と日本との間の文化、
人道交流の発展につくす覚悟だと述べ、文化交流、人的交流のおかけで
政治問題解決をも含む条件を生み出すことができると信じたいと祈念した。

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2015_03_11/283285343/


クリミア訪問中の鳩山元首相は記者団からの質問に答え、
現在日本は外交政策を欧米諸国の影響のもとに形成している事実を認めた。


鳩山氏は、クリミア問題で日本政府は自国の立場を西側諸国と刷り合わせているため、
これが原因で対露制裁を発動した
と語り、制裁条件下での日本代表団のクリミア訪問実施を
日本外務省は許し難い行為と受け止めていると述べた。


鳩山氏は、ロシアへの制裁を解くためには日本は米国行政に一定の立場を示さねばならないとし、
この方向性で日本サイドから一定の尽力を図る必要性を指摘した。

続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2015_03_11/283285982/


11日、日本の元首相で日ロ協会の指導者である鳩山由紀夫氏は、
ウクライナ南部・東部の紛争を解決する際には、地元住民の意思が考慮されるべきである
との考えを表した。



鳩山氏は、訪問中のシンフェローポリで記者団に対し、
「私は、特定の地域に住む住民の意思が一番重要とされる状況を構築する必要があると考えている。
 このような条件の構築は、国際社会の一員である国家にとって課題であり義務である」と述べた。

鳩山氏は、多くの日本人がウクライナ東部の出来事と、
1年前にクリミアで起こった出来事の違いを理解していないことは残念であるとし、
社会に真実を伝えると約束した。


鳩山氏は、
「私は、あらゆる問題を、武力衝突の道ではなく、
双方向の対話と接点の模索を基盤に解決することが重要であると考えている」と述べた。

鳩山氏は10日、3日間の日程でクリミアへ到着した。
なお、日本政府側からは批判があがっている。

鳩山氏によると、クリミアの住民がロシアへの再統合を求めたことを個人的に確認したかったという。
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2015_03_12/283293195/

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その通りだとしか言いようがないコメント。

実際、彼の発言は私が1年をかけて紹介し続けてきた反欧米メディアの報道内容と合致するものだ。


加えて言えば、クリミア編入は
投票率83%、編入支持96%の投票結果によって行われた。

参照:http://www.themoscowtimes.com/news/article/crimea-votes-to-join-russia-and-secede-from-ukraine/496249.html


日本の選挙より投票率が高い。



そもそも、クリミアは歴史的にはロマノフ王朝下のロシア帝国の領土だった。
文豪トルストイの作品には『セバストーポリ』というのがあるが、その舞台はまさにクリミアだ。


クリミア半島の住人の過半数以上はスラブ人であり、日常語はロシア語だ。

この地はクリミア自治共和国という国内小国として存在していたが、
去年のクーデターによるネオナチ政権樹立に伴い、中央政府に反旗を翻した。


つまり、選挙で選ばれた大統領を武力により国外追放したことを発端に、
以前から存在した独立の気運が白熱化した
。これが真相である。


キエフに逆らう人間を「親ロシア派」とテロリストの一派であるかのように語るほうがおかしい。


おかしいのだが、日本では、そのおかしい報道のほうが闊歩している。
その背景は、自民党親米政権にすり寄る新聞社やテレビ局、出版社の存在が挙げられるだろう。


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ロシアがウクライナから一方的に編入した
クリミア半島を訪問中の鳩山由紀夫元首相は11日、
中心都市シンフェロポリで記者会見し、編入の是非を問うとして
昨年3月に実施された住民投票について
「ウクライナの憲法にのっとって平和裏に、民主的に行われた」と述べた。


日本や欧米の政府は、住民投票はロシア軍の侵攻下で行われ、
ウクライナの国内法や国際法に反しているとして認めていない。

鳩山氏の発言は編入が合法との見解を示したと受け取れるため、さらなる批判を呼びそうだ。

http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031101001860.html




米国務省当局者は12日、鳩山由紀夫元首相がウクライナ南部のクリミア半島を訪問し、
昨年3月のロシア併合に向けた住民投票に理解を示すような発言をしたことについて、
「日本政府と同様に、鳩山氏の訪問と発言に深く失望している」との立場を示した。
朝日新聞の取材に答えた。

http://www.asahi.com/articles/ASH3F35C6H3FUHBI00F.html
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東京新聞が顕著だが、アメリカにすり寄った記事が多い。

逆を言えば、鳩山氏がここまでバッシングされる背景としては、
北朝鮮、キューバ、シリア、中国と同様に反米的であることが予想される。



鳩山氏自身は保守派であり、本人もそれを認めているのだが、
彼の場合、中国やイランのような反米国家に対しても対話の姿勢を見せている。


普天間基地問題にしてもそうだが、鳩山氏は基地移転に失敗して辞職したというよりも、
国外・県外移転を妨害しようとする親米政党・メディアによって降ろされたように見える。


TPP問題にせよ原爆投下に関するアメリカの戦争責任追及の問題にせよ、
この国の政府やメディアはアメリカに対して弱腰だ。


本来なら、極右やネトウヨどもは日本の誇りがどーたらこーたら小うるさくほざくならば、
宗主国に尻尾を振るサンシタ政府と決別し、鳩山氏を擁護すべきなのだが、実際は逆だ。


ご主人様に守られていないと偉そうな面すら見せられない。
まこと右翼とはかような情けない存在なのである。