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正義

2010-08-01 17:40:13 | Weblog

 『そうだ、正義の話をしよう』という、アメリカ人の大学教授の書いた本が売れているそうであるが。しかし、私から言わせれば、「正義を語るほどの過ちはない」ということになる。

 大体、自分のやっていることを、純粋な悪だとして、悪の行為をする人はほとんどいないということである。大抵の人は、自分のやっていることを、「まあ、必要な悪で。その時は仕方なかったのである」と言って、やっているというのが、本当の所なのである。人類における、最大の悪、すなわち、戦争のことだが、それは大抵、正義の言葉のうちに行われているのである。それが、最大の悪なのであるが。つまり、最大の悪は、正義を語ることにある、と言っても過言ではない訳で。

 アメリカ人だって、正義の名の下に、何千万人ものの人を殺したか。今でも、正義の名の下、(テロ対策の元)に、アフガニスタン人とイラク人を殺している。カンボジアの虐殺のことを言っているが、共産主義の思想の下に、何百万人もの人を殺している。もちろんこれは、ロシアだって、中国だって同じである。一番怖いのは、悪を語る人ではなく、正義を語る人なのだ。そこが分からないと、霊的な進歩はないと思う。

 日本で起きる殺人事件にした所で、本当の意味で「自分が悪いことをしている」として、殺人者が考えてする、殺人なんて、本当に、わずかだということである。今だって、あまり言われてはいないけれども。殺人事件のほとんどは、知的障害者の人とか、統合失調症の人とか、「その判断になんらかの支障がある人達によって行われている」ということで。大体、普通の人が起こす殺人事件にした所で、「自分の行為を本当の悪の行為だとしってやる殺人はほとんどないのである」 自分のやっている行為を悪だと考えた上で、殺人をすることが出来ると考えている人がいれば、考えなおした方が良いと思う。本当の殺人、大量殺人、すなわち、戦争は、正義の名の下に行われているのだと。

 理論というものを、あまり信じすぎるのは、怖いと思う。大体、今、この地球上にあった、最大の悪とは、共産主義という、思想なのではないのか。その思想が原因で殺された人の数は、数千万人では聞かないと思う。だから、私はかつて、共産主義を信じていた、中国やロシアという国の人達が、すぐれた人間であるという考えには立っていない。人殺しをそばで見てきた人達の、心境というのは、いかなるものであろうかと思う。(共産主義が、人殺しを招いてきた事実について、はっきり言わない人達は多いが。これは見過ごせない現実である。ロシア人も中国人も、共産主義の思想の下に、自国民を何百万人と殺している。恐らく、戦争によって、他国民が、ロシアと中国の人を殺した人の数よりも、自国民が、殺した人数の方が多いであろうと思われる)

 正義ほど怖いものはないのだ。人殺しを正当化するのは、どんな思想であっても、許されないことであると思う。しかし、いまだに、アメリカ人は、戦争という殺人を正当化している。この点だけ見ても、アメリカ人が、霊的に優れているとは全く思えない。

 ちなみに。『白黒つけない』というのは、全く正当な行為で。誰かを、悪だと非難する行為、それ自体が最大の悪の原因だと思う。

 思想は怖いし。理論も怖い。正義なんて、最悪の悪の原因だが。故に、私は、「(日本人も)リベート(討論)の訓練をすべきである」という意見は全く、信じていない。どちらかを悪だと決め、自分達は善だから、私達の言うとおりにすべきだなんて、最大の悪の原因だと思う。

 どちらの言うことも「すべて正しい」のだ。ただ、物の見方が違うだけで。それが分からないことこそ、最大の悪の原因なのであるが。

 「すべての人の言うことは正しい」 この思想が、この地球を平和にする秘訣だと思う。

 誰かを悪だと決め、自分達は、善だと、主張する行為以外の悪は存在しないと思う。

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