少数の人にしか使えないから

　少数の人にしか使えないから、特別な訳ではなくて。
　みんなが使えるから、素晴らしいのではないかと思う。
　　　　　　　　　　　（２０２２年１月１１日）

　１００年前の世界では、『私が先に考えた』とか言って、訴訟していたけど。

　自己啓発書の作家さんが、その本の中で、『手塚治虫さんが、すごいのは、その量だ。「質」とか言っている人はダメだ。まず、量を考えろ。そしたら、量から、質に転嫁する』と書いていたけど。

　その論文が素晴らしいかの評価基準に、『どれだけ、他の論文に引用されたか』というのがあるが。
　結局、「素晴らしいアイデアなら、みんなに使って欲しい」と。
　『自分が先に考えた』とか言って、言い争いをするのは見苦しいと思う。
　
　結局、昔は、出て来るアイデアの数自体が少ないのだよね。
　「たった一人のエジソンしかいない社会ではなくて。大勢のエジソンがいる社会が素晴らしい」と思うけど。

　宮沢賢治さんも今生まれていたら、もっと多くの本を書いたはず、と思う。
　銀河鉄道の夜も、雨にも負けずも素晴らしいけど。
　発表されたのは、宮沢賢治さんの死後なのだよね。
　それではダメだと思う。
　『生きているうちに』発表されて欲しいと思う。

　その自己啓発書の作家さんは、『少女漫画の、表紙では、漫画の題名よりも、作家の名前が大きく書かれている』と書いていたが。
　結局、『素晴らしい漫画』がある訳ではなくて。「素晴らしい漫画家の漫画があるだけ」と思う。

　人のブログ読んでいても思うもの。
　「面白いブログは他のブログの記事を読んでも面白い」。
　「つまらないブログは、他のブログの記事も面白くない」と。
　結局、『何を言うか』は問題ではなく。「誰が言うか」だと思う。
　『面白い』作家が書けば、『つまらない』ネタでも、面白い小説になる、と。
　あるベストセラー作家は、『ミツバチの生態』についての小説を書いても面白いらしいし。

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