今週の一本

　夏の後は一気に冬になっちゃうんじゃないかと心配したが、今日は秋らしい気持ちのいい天気。うふふさんに連れられて試写会にお出かけ。

　　

　「ノーウェアボーイ」 2009年　英国　★★★と半分
　監督　サム・テイラー=ウッド
　主演　アーロン・ジョンソン
　
　1950年代のイギリスはリバプールに暮らすジョン（のちのビートルズのジョン・レノン）には母親が二人いた。生みの母ジュリアと伯母である育ての母ミミ。音楽の素晴らしさを教える自由奔放な母に対し、伯母のミミは厳格でジョンを向上心ある立派な大人にしたいと心を砕いていた。

　反抗期真っ盛りのジョンが主役のようでいて、実は正反対の存在である母親と伯母が主人公かも。それぞれに表現の仕方は違ってもジョンを愛してやまない心が伝わる演技。ジュリアの「可愛い可愛い可愛い息子！」という愛のぶつけ方に対しミミのそれは「ここで堅実であることを伝えねば」と正論をジョンにぶつけ続ける。ああ、ジュリアとミミがうまいこと混ざり合えば完璧だけど、なかなかそうはいかんのよね。子育て。

　ポール・マッカートニーも15歳で登場。この俳優さん、ファンタジーもので見たはずなんやけど、どうしても思い出せん。ちょっと杉浦太陽っぽい。暴力・薬物シーンやセクシーシーンがそんなにないのにＲ-15指定なのはどうしてやろか。やたらめったら煙草を未成年が吸ってるけんかいな？

　ところで、下世話情報ですが、主演のアーロン・ジョンソンと監督のサム・テイラー=ウッドは婚約中で、すでに子供あり。アーロン君が23歳年下げな。いや、ちゃんと社会人な二人、いらん世話ですがね。思わず52から引きますよ。23を。