ひきこもってパン焼きなど
あ、どーもー。急にお休みしちまいましたが、水曜日に左下奥歯のインプラント治療しとったもんで沈没してました。うー、辛かったよぉ。今は痛み止めなしで過ごせる程度の鈍痛と腫れがあります。左側が将棋の駒みたいな形に腫れてるんですけどー。おっちゃんは「別になんともないって」と言うけど、どんな寝癖の髪も、でっかい吹き出物も「なんともない」って答えるのでまったくアテにゃなりません。あ、おっちゃんにとって<何ともない>ってことね。
あとはご飯がうまいこと食べられません。傷跡にあたると飛び上がりそうになるんで。当日はお茶とヨーグルトだけ。昨日・今日はお粥とおうどんはどうにか。あと、おっちゃんが大事にしとった<ふんわりきなこ味>(正式名称は忘れた。口に入れると溶けちゃうふんわりお菓子)を完食しちゃいました。すまん、おっちゃん。まだ固形物は辛いなあ。でもパン焼いちゃったので牛乳でヒタヒタにして食べてみよっかな。
心臓バクバクでした。まな板の上の鯉の心境にはなかなかなれず、メダカでもミジンコでもいいから逃げ出したい!って感じね。他の患者さんの治療はナシで私だけの時間なわけで敵前逃亡は不可。ちょうど飛びこみで「詰め物が取れたんやが」と来院したオジサンが「今から手術なので申し訳ありません」と断られ土曜の予約を入れて帰って行きなさった。
しゅ、手術!!先生、手術なんっすか。私の受けるのは。治療じゃなくて手術なんっすか。ひゃあ…。えらいこっちゃ。抜歯も手術の一つだそうやけど、一気にバクバク度アップ。セーシンアンテーザイまで飲まされて、ションボリ肩落とす私は去勢された山羊の様相。三箇所考慮中なんだけどこんなことで身がもつっちゃろか。もう、全身麻酔で臨みたか。
手術自体は一時間ほど。辛い時には想像力こそが支え。私が想像しよったのは、自分の今の顔は絶対に笑える、という一点。先生が緑の布を顔にかけたのも、正視すると爆笑してしもうて手が震えるけんかもしれん。だって、術前の消毒で口の周りはイソジンたっぷり。きっとカールおじさんだ。
皆さんなかなかインプラントに関心があるんやね。あたしゃ実験台かいな。ぜひ知りたいという方のために様子を
Read More に書いてます。えぐい話がダメな方はご遠慮ください。
インプラントは最近盛んに新聞広告などでも掲載されているので目にすることも多いと思います。つまりは、歯が失われた場所のアゴの骨に人工的に歯根を埋め込んで、その上に人工歯をつけるという治療方法です。
術式には一回法と二回法があって、いっぺんに歯根と歯の台が一体になったものをつけるというのと歯根を埋めたあとでそれがアゴの骨に定着してから数ヶ月たって台を取り付けるというのがあります。私のかかってる先生は二回法派。痛い思いを一回で済ませてあげたいけど、しっかり定着してからの方があとのためには良いと思ってるって。特に女性(また特に中高年以降の)は骨がもろい人が多いので一気に進めたくないそうです。
ドリル(ドリルよドリル)で埋め込みの穴を開けます。これが辛いったい。もちろん麻酔は効いてるので痛くはないけど、脳天に響くけんね。カールおじさん、カールおじさんと念仏のようにつぶやいてやり過ごすしかない。衛生士さんが「力抜いてくださいねー。お楽にどうぞー。」って何度も声かけてくれるんやけど、この状況でお楽にできるお方があれば会わせていただきたい。
それからネジの埋め込み。先生は女医さんですがグイグイと力強く挿入。そしてレントゲンを撮って、ネジの位置を確認してからチクチクと縫合。これが結構長いよ。20針近いそうです。ここになると先生も山を越えたか話をいろいろしてくれてリラックス。でも返事はできず「ふひゃ」とか「はにゃ」とか音を出すのみ。
「お疲れさまでしたー」と台を降ろされた時にはエネルギーを10000キロカロリーくらい使ったような気がしましたがな。治療室を手術室に変えるのに30分。手術は一時間。他のいろいろで合計二時間ちょっとかかります。当日は入浴・アルコールは禁止。タバコを吸う方はインプラントの定着成績が少し落ちるらしいです。また消毒に行ったり、傷跡をみてもらったり、抜糸もあったりするので時間的に余裕のある頃でないときつそうです。腫れもしばらくあるしね。
広告には<抜歯程度の痛みはあります>と載ってますが、これは誇大だと思います。やっぱり数倍は痛いよ。当日は特にね。4時間あけば痛み止めを飲んでもいいんだけど、その4時間の待ち遠しいことが。夜中も痛みで目が覚めますな。翌日になるとグンと楽になるけど、ここは日薬で待つしかないね。
そんなこんなで突入したインプラント。頑張ります。また追々レポートしますので、考慮中の方はご参考にどうぞ。