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ミホんち

2005年から書いてきた「ミホんち」
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再びの一本

2024-10-15 10:44:16 | 映画・テレビの話
 8月、たった1館からスタートしたインディーズ映画が面白くジワジワと上映館が拡がりつつあるとネットで発見。福岡ではどこかいな?と探したらば2館で一つは近所やん!こりゃ行かなと思うてる間に上映が17:40からの一回になってしもーて。ちょっと面倒やなとションボリな私に朗報よ。も一つ近所で1 1日から始まるやありませんかっ!行くっ!初日に行くっ!似たような年齢層の夫婦ばかり15組くらいでした。

 「侍タイムスリッパー」 ★★★★ 日本 2023年
  監督 安田淳一
 主演 山口馬木也

 
 時は幕末、会津藩士・高坂新左衛門は長州藩士と刃を交えた時に落雷により気を失う。眼を覚ました場所は現代の時代劇撮影所。江戸幕府が140年前に滅んだと知り茫然と立ち尽くし死を覚悟するが、騒ぎを起こしつつも心優しい回りの人々に助けられ「我が身を立てられるのはこれのみ」と、剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。

 つい最近までテレビのチャンネルを回せば昼夜限らず時代劇がどこかで流れてたと思う。誰でも咄嗟に番組の一つや二つは答えられちゃうよね。暴れん坊将軍とか桃太郎侍とか鬼平犯科帳とか大岡越前とかさ。私は必殺仕事人の中村主水ファンですが。いや、東山君ではいかんのよ。それが今は本当に減ってしもーて。

 こりゃいかん!という熱い思い満載の本作であります。タイムスリップ、そりゃないやろと思うけど、そこはサクサク乗り越えてしまい、新左衛門も受け入れちゃうのよ。その新左衛門の、ソレガシはこれにて生きていくでござる、という決意を一緒に応援したくなります。そうよ。今も昔もみんな、これにて生きていかないかん。今年度の日本アカデミー賞は作品・監督・主演はこちらにて決めていただきたい。

 動画配信を待ってもいいけど、最後の立ち回りシーンの静寂と緊張感はぜひぜひで映画館で!そして、やや耳の怪しくなってきた我々には時代劇がありがたいです。最近のドラマの兄さんのセリフは(姉さんは声が高い分聞きとれる)よう聞こえん時ありますからね。

先週の一本

2024-10-08 10:59:48 | 映画・テレビの話
 unextに加入しとるんですが、新作話題作もまあまあ早く見ることができます。んで、新しいのはポイントを使う(月に1200ポイントがつく)か購入するかで見られます。話題の「オッペンハイマー」が登場したけど2750ポイントも必要やったんですねー。高っ、と思って一ヶ月待ってたら399ポイントに下がりました。ポチッ。3時間の映画。長い…。私は1.4倍速で見るという映画ファンにあるまじき態度で見ました。標準で見たオッチャンも上娘達も尊敬する。

 「オッペンハイマー」  ★★★ 米国 2023年
 監督 クリストファー・ノーラン
 主演 キリアン・マーフィー

 

 第2次大戦中、新進気鋭の物理学者オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、開発プロジェクトの委員長に任命される。実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが広島長崎へと投下され、恐るべき大量破壊兵器であることに衝撃を受けたオッペンハイマーは、水素爆弾の開発に反対するようになり、疎まれていく。オッペンハイマーの栄光からの挫折し苦悩する物語である。

 ノーラン監督のインタビュー番組も見た。オッペンハイマーが目にしたことだけを映画にした、と語っていた。そうか、オッペンハイマーはつまりはノーラン監督なんだな。ノーランが見たかったものをオッペンハイマーは見て考えたんだな。だからその視点から見ないと作品は動き出さないと思うけど、無理。どうしても広島人の目線で見るので受け入れられん。

 多くの米国人が持っているであろう「原爆投下により戦争終結が早まり多くの米国人日本人の命が救われた」というストーリーから前に進む事はできなかった。ああ、まだまだここまでなんやな感。それでも一歩は進んだと思わなくてはならないのだろうか。

 山場は広島に原爆が投下される3週間前(たった)に行われた核実験[トリニティ]を総力あげて成功に導く過程である。ここへの高揚感や葛藤はキリアン・マーフィーすごい上手いです。やから私の中では主演男優賞だけど、作品賞はどうだろか作。

 マット・デイモンとかロバート・ダウニー・Jrとかラミ・マレックとか惜しげもなく登場してきておおっ!でした。長いので、お時間ある方とアカデミー賞は見ておこう派の方どうぞ。
 

アカデミー賞2024予想

2024-03-08 17:32:43 | 映画・テレビの話
 愛回里帰り編もあと一回(まだあるんかい)の予定なんですが、ハタと気づけば月曜(アメリカ日曜)は本年度アカデミー賞の授賞式やないですか。え、ビックリ。なかなか主要6部門大当たりが出ないワタクシです。とりあえず、大急ぎで予想しておきます。今年もアンテナは低く、wowowのハリウッドエクスプレスを一年見てきたくらいしか予想元がありません。
 
 作品賞 「オッペンハイマー」
 なんで日本では上映できないんじゃないかとか言われてきたんだろう。私は広島出身であるし、心の底から核兵器を使うことに反対し恐れている。そのこととこの作品を評価するのかどうかは別問題。オッペンハイマーの高揚感と罪悪感を見せてもらいたい。原爆の悲惨さを描かなければならないということはないはずだ。

 監督賞 クリストファー・ノーラン
 「オッペンハイマー」推しなので。

 主演男優賞 キリアン・マーフィー
 え?本人?と思ったわよ。頬こけた物理学者オッペンハイマーがそこにいた。

 主演女優賞 リリー・グラッドストーン
 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」でディカプリオと共演。1920年代のオクラホマ州での石油発掘の話。何か迫力あったので。「哀れなるものたち」のエマ・ストーンもすごそうやけどもう受賞したしなあ。

 助演男優賞 ライアン・ゴズリング
 全然予想できず。下娘が飛行機で見た「バービー」で上手かったよ、と言ってたので。

 助演女優賞 ダバイン・ジョイ・ランドルフ
 「ホールドオーバーズ」で寮母さん役がドはまりに見えた。

 以上、とりあえずはよ予想せな、でした。いっちょん当たらんと苦笑してください。
 


ブギウギ

2023-11-21 11:32:34 | 映画・テレビの話
 今回の朝のドラマ「ブギウギ」を楽しみに見てます。2020年の「エール」以来だわ。もう7作も前やん。笠置シズ子の半生記であるが、女優の趣里ちゃんが可愛いこと。朝からウキウキする。今日はお母ちゃんと弟六郎くんの話に泣けたけどね。

 その趣里のwowowドラマ「東京貧困女子」も見てるんですが、こちらはなかなか厳しいドラマ。でもつい「ほんまでっか?ワテ歌いますわ!」とかいう元気なセリフが頭に浮かぶ。演技の幅があることは分かったんやけど、時期ずらした方が良かったんやないか?

 私が物心ついた頃には笠置女史は石鹸のCMとか家族揃って歌合戦の審査員とかに出てはり、大阪弁でのその軽妙な話っぷりに、てっきりお笑い系の女優さんかと思ってました。来年3月まで楽しみです。

  床暖にメロメロ

 この床が冷やいとキミが言ったから
  18日は床暖記念日 (サラダ記念日風に)

u-nextで一本

2023-10-31 11:33:20 | 映画・テレビの話
 秋の夜長をいかがお過ごしですか?私は秋だからって夜更かしすることなく規則正しい日々を送っておりますよ。いい映画を見つけ出す嗅覚ってヤツは外れることも多く、ガッカリしたことも何度もあります。ハリウッド大作は面白さの想像がつくんですけど、英語以外の言語の作品はなかなか発掘が難しい。最近は映画館にもめったに出向かないので案内に触れることも少なくてさ。そんな中、これ面白いんじゃね?と思った「パリタクシー」でございます。なかなか吹替版にならないフランス映画が吹替になっておりラッキー。いや、私は吹替版見ませんよ。オッチャン、見る場所の都合上、字幕は読み辛いんですね。一番手で見たオッチャンが絶賛。私が見つけたったのに~と少し悔しい。ポイント使って72時間で私、上娘宅と続けて見て全員が感動。

 

 「パリタクシー」 フランス 2022年 ★★★★と半分

 監督 クリスチャン・カリオン
 主演 ダニー・ブーン リーヌ・ルノー

 シャルル(ダニー・ブーン)はパリで働くタクシー運転手。不愛想で金欠に陥っており、免停寸前の危機を何とかしたいと思っているが娘と過ごす時間さえとれない毎日。そんな彼が乗せた客のマドレーヌ(リーヌ・ルノー)から家から老人施設までパリを東西に横切って行ってくれと依頼がある。その途中途中で寄り道をするたびに明かされていくマドレーヌの若き日。ただ施設に送り届ける時間と距離だけだったはずなのに、気づけばマドレーヌの人生の軌跡を二人で共に辿る時間となっていく。

 マドレーヌが本当に魅力的。92歳設定で、実際の彼女も撮影時に94歳であることに驚く。うそーん、80歳そこそこやろー。びっくり。むろん身体は衰えてきているのだが(階段から転倒し一人暮らしが難しくなってきたので施設に行くという設定)その瞳はキラキラで昔話が愚痴ではなく大切な宝物のように語られる。シャルルに「あなた、今大事な人がいるのなら一緒にいろんなところに出掛けて胸に刻みなさい」という言葉の本当の重たさ。

 昨日ダンスパーティーで素敵な人に出会ったと思ったら今日はもうこうして施設に行くんだわ、とお茶目に話すマドレーヌであるが、本当にそうだ。若い頃に母や叔母達が話す「つい昨日女学校に行っとった気がするが」に、まさかそんなこたああるまいと思っていたが本当だよ。赤いサラファン、命短し恋せよ乙女である。でも人はたぶん皆そんなこたああるまいと思いながら懸命に日々を過ごすうちに年をとっていくんだ。

 パリの街並みもゆっくりとタクシーから眺める風でロードムービーとしても美しい。下娘、こんなカフェ行ってんのかな?とか思いながら楽しめる。美しく力強くスクリーンから語りかけてくる映画です。ぜひぜひ、特に少し年のいった方にお勧めしたい。